- Amazon.co.jp ・本 (270ページ)
- / ISBN・EAN: 9784794808264
感想・レビュー・書評
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感情の起伏も許さない無彩色の生活とは物質だけが実態する。それが読み手に乱反射して日常の幸せとは何かを思い出させた。終幕のすすり泣くふたりが忘れられない。児童文学がこんなに哲学的なことを切り拓き魅了させるとは圧巻。
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設定とてもいい。もっと長く濃くできるのに…
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再読
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SL 2022.4.10-2022.4.11
あらゆることを管理されている世界。生まれることも、成長も、日々の過ごし方から感じ方まで。
なんと恐ろしい世界でしょう。 -
読み始め、???となる。ハテナ?だらけのストーリーに普通嫌になるところが、どんどんハマっていってしまう。何か絵本のような見たことのない世界へ引き込まれてしまいました。
人は与えられた、苦痛の無い人生が幸せなんだろうか?
無駄のない人生が最高何だろうか?
そうなると無駄な人間は排除されてしまうのだろうか?
それは飼われてるのと同じなんだろうと思う。
裏を知らずに表かはわからない。
ただ暖かい気持ちになる方向はわかる。気持ちいいではない。
それを信じて進みたいと思う。 -
4.1/674
内容(「BOOK」データベースより)
『いかなる不便もない。争いやもめごとは起こらない。飢餓も貧困もない―生活からすべての苦痛がとりのぞかれたコミュニティは、まさに理想郷に見えた。しかしその成立の秘密を知った時、少年は故郷を脱出し、世界を「より完全な姿」に戻すための旅に出る…緊密かつシンプルなプロット、とぎすまされた簡素な筆致、心ふるわせるストーリー展開、人間の生への深い洞察によって全世界を魅了しつづける近未来SFの傑作、待望の新訳!1994年度「ニューベリー賞」を受賞。』
原書名:『The Giver』
著者:ロイス・ローリー (Lois Lowry)
訳者:島津 やよい
出版社 : 新評論
ハードカバー : 270ページ
受賞:ニューベリー賞
メモ:
一生のうちに読むべき100冊(Amazon.com)「100 Books to Read in a Lifetime」 -
前へ、前へ、果てしなく前へ -
幸福とは何か、争いが無ければ幸せと言えるか、考えさせられる作品。
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SF?
未来世界。人々は痛みのない世界で生きている。ギヴァーとレシーバーを除いては。
ジョナスの父のやっていること。ジョナスがそれを知ったこと。ギヴァーじゃなかったら味わうことのない痛み。管理された安全な世界。それがどんなに不気味で怖いことかなと。
最後、どんどん引き込まれていきました。
ジョナスとゲイブリエルの無事をねがう。