読書がさらに楽しくなるブッククラブ-読書会より面白く、人とつながる学びの深さ

著者 :
  • 新評論
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本棚登録 : 110
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784794809285

作品紹介・あらすじ

読むことが好きになり、学びと人間関係を築くための最高の機会である「ブッククラブ」。世代とジャンルを超えて「考える力」の向上を。

感想・レビュー・書評

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  • ブックトークではなく、読書会でもなく。近年インターネットでは読書SNSがいくつかあるが、それともちょっと異なる。
    本について語り合う。感想が中心となるが、生活に当てはめたり、疑問に思ったことを対面で(実際に会って)話し合うことが目的。あまり多人数にはできない。社会人のもの、教師を中心としたものなどが紹介されている。海外の例、運営のポイントなどが示される。
    ブッククラブを通じて身につく力や資質はSGDでの参考になるかもしれない。

  • 「リーディング・ワークショップ」と「読書家の時間」と「ブッククラブ」が混同されていた自分の捉え、改めて1つずつ整理する。

    「ブッククラブ」は、学校や学級、授業の中ではなく、社会のなかのあらゆる仲間の集まりでできること。フォーマットがあるというよりは、場と仲間とで深めながら読んでいく感じなのかなぁ。

    「身近な仲間と本を読む」その楽しみを味わう第一歩。

  •  吉田新一郎氏の本の中では一番読みやすかった。そして、非常に参考になった。自分が今行っている実践研究の新たな面を知らされた。
     ブッククラブという、自由な話し合いの方がリテラチャー・サークルなどよりも読む力をつけるという指摘は、あるいは真実かもしれない。私の行った調査結果はそのことを示唆している。はっきりとそれが確認されたわけではないし、私が行ったのは本書で述べられているブッククラブそのものではないので確実には言えないけれど。
     私の実践の方向を修正するのに役立つとともに、新たな実践の方向性をも示してくれそうな良書である。
     本書の一番最後に話し合いについての評価チェックリストが載せられている。これはすなわち、ミニ・レッスンの内容リストにもなる。ミニ・レッスンはこれを評価できるように教えれば良いのであり、評価はミニ・レッスンでこれらのことを教えたその評価を学習者にさせれば良いことになる。
     話し合いの機会を設けるのは現行の授業ではなかなか難しいが、ぜひ挑戦してみたい。

    • だいさん
      この本は、教育(研究?)が主目的なのですよね?
      この本は、教育(研究?)が主目的なのですよね?
      2013/09/04
  • ☆信州大学附属図書館の所蔵はこちらです☆
    https://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BB1159796X

  • 小さな読書会の主催をしている。
    幸運にも素敵な人と場所に恵まれ、楽しくやらせてもらっている。
    主催といっても次回の日程と課題書を決める音頭を取るくらいのものなのだけど、一応そう名乗っているからには多少は運営方法も考えようかと思い、手に取ったのがこの本だった。
    しかし正直、あまり期待をして読んだわけでなく、軽いハウツー物かと思っていたのだけど、読み始めたらこれがなかなか面白く、一気に読んでしまった。
    読書とは、というところから、読書会の歴史、国内外の様々な読書会についての紹介などもある。
    日本で第二次大戦前にたくさんの読書会が開かれていたなんて初耳。
    読書とは、で紹介された読者反応論がとても面白かった。

    「作者が書いたテキストは、読者が読んで意味をつくり出すまでは紙に落ちているインクにすぎない(ローゼンブラット)」

    作者の意図は、これが表すものは、と唯一の正解を追う必要などない、というよりそんなことは不可能だ、という話。
    どうも作者が主で読者が従というイメージになりがちで、従の者達が集まって話し合ったところで意味があるのかと言われそうだけれど、そこをあっさり切り返せる小気味好い主張だと思う(もちろん作者が書いてくれての本だし、作者の意図を考えるのも完全に無駄とは私は思わないけれど。でも唯一の正解という縛りから解放されるのはとても良い)。
    半分は小学校での読書会に関わる内容だったが、大人の読書会参加者、または読書会に参加したことがなくても読書好きには興味深く読める本だと思う。

    一冊の本を読めば、面白かったでもつまらなかったでも何かしらは感じることがある。
    それは自分の感情、価値観等を通して得るものだ。
    だから、何が面白かったのか、何がつまらなかったのかをもう少し考えて言葉にしてみると、わずかながら自分というものが明らかになるのではないか。
    本と映画のレビューを書いているのは、そんな気持ちもあってのことなのだけど、読書会になるとこれが更に複雑化される。
    自分の感じたことを人にわかるように説明する言葉をより丁寧に選んだり、思いがけない「なぜ?」に答えたり、全く別の考え方を取り入れて再思考したり。
    それがたまらなく楽しい。
    もっとあちこちで開かれるようになったらいいなと思う今日この頃だ。

  • うまくできるようになりたいなー。ハードル低く、まずは実践実践。

  • 読書会や輪読と違うブッククラブ。たまたまジュンク堂で見かけて買った本。人とつながる学びの深さが特徴。今後の学びの方法として一つの方法かと思いました。

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著者プロフィール

『学びの中心はやっぱり生徒だ!』『みんな羽ばたいて――生徒中心の学びのエッセンス
(仮)』『成績をハックする』(すべて新評論)と併せて読むと、この本の理解が一層増
します。実践記録や質問等は、pro.workshop@gmail.com 宛にお願いします。

「2023年 『聞くことから始めよう!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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