ざんねんな教育環境: 現職教師が語る「学力格差」の実態

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  • Amazon.co.jp ・本 (262ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784794812223

作品紹介・あらすじ

衝撃の告白で話題沸騰、『ざんねんな先生』の著者による新時代の教育書第二弾!
理論に基づく「理想の教育環境」を築くための提案

「環境一つで救える命がある」——この事実を知ったとき、みなさんは何を感じるでしょうか。これまでみなさんは、小学校、中学校、高校などさまざまな「環境」で教育を受けてきたと思います。なかには、進学前に学習塾へ通われたという方もいるでしょう。
 さて、ここで「想像してほしいこと」があります。それは「理想の教育環境」についてです。この「理想」をパッと描ける人はどれほどいるでしょうか。一口に「理想の教育環境」と言っても、価値観は人それぞれですから、答えはさまざまなものになるでしょう。
 ある人にとっては、それは「好奇心を喚起する教育環境」かもしれません。「学力を重視する教育環境」を思い描く人もいれば、「安全を重視する環境」を挙げる人もいるでしょう。このように、「理想の教育環境」は千差万別なのです。
本書では、そうしたさまざまな「理想の教育環境」とは対極にある「ざんねんな教育環境」について、現場での観察や同業者との交流で得た一次情報、さらに参考文献などをもとにその実態を分析し、そこから真に求められるべき「理想の教育環境」を導き出していきます。
教師が明確な意図と理論に基づいて学びの環境を設定することで、子どもの成長や自立を促す可能性は一気に高まります。そしてそのことが、最終的には近年顕在化している「学力格差」の問題の解決にもつながるはず、というのが本書の主張です。しかも、環境の設定を誤れば、子どもの命にかかわる場合もありえるため、大人の役割は重大です。これは決して大げさな話ではなく、犯罪機械論に基づいた安全教育の試みなども各地で行われているのです。
「環境一つで救える命がある」——この言葉にさまざまな意味を込めました。本書を通してそれらの意味を実感していただけると幸いです。(ありま・しんいちろう)

感想・レビュー・書評

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  • SDGs|目標4 質の高い教育をみんなに|

    【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/778792

  • 主に小中学校の教育現場における、現在の問題を俯瞰するにはよい本だと思う。アンテナ高い人には知っている情報も多く、それぞれの問題を深く掘り下げるわけでもないので新しい発見は少ないかもしれない。
    それでもいっさつの本になってしまうところに、教育環境の残念さが現れているかもしれない。。

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著者プロフィール

関東圏内の公立学校主任教諭。専門は教育社会学。学生時代から現役教師主催の教育研究団体に所属。有田和正氏(元愛知教育大学教授)から指導を受けた影響で教育雑誌に実践が掲載され、全国紙でも取り上げられる。著書に本書姉妹編『ざんねんな先生』『ざんねんな教育環境』。趣味はマラソンとイラスト。

「2023年 『ざんねんな読書指導』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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