姉なる月 下: アリューシャン黙示録第2部

  • 晶文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (308ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784794962461

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  • 女の子はいらないと父親に虐待されてきた少女「誰」は「黒曜石」の息子「血」と結婚した。しかし「誰」が真に愛していたのは「血」の兄「ナイフ」だった。部族の風習で兄を寝室に迎え入れた「誰」だったが…。クジラ狩りの旅に出た「ナイフ」、身ごもるも弟によって他民族に売り飛ばされた「誰」、「誰」を失い復讐を企てる「血」。それぞれが離れた場所でそれぞれの宿命を生きる。壮大な大自然の中で繰り広げられる異色の冒険大河小説。すぐに引き込まれて本が離せない!

  • 図書館の本

    内容(「MARC」データベースより)
    紀元前七千年、氷河時代のアリューシャン列島。原始の世界で命をぶつけあう先史海洋民族。弟の妻と深い愛の契りを交わした青年はクジラ狩りの旅に出る。引き裂かれた恋人達は遠く隔たった島で、それぞれの宿命を生きる。


    セイウチ狩り族の村で双子の男の子を生んだ〈誰〉。
    人間だれしも善と悪を持っているけれど、大鴉の意地悪さ加減は〈哀れみ〉や〈外にいる者〉を見ているからそれほどいやな感じがないのが不思議。

    〈黒曜石〉が幸せに暮らしているのはとてもうれしいのだけれど〈誰〉と〈ナイフ〉にも平安が欲しいな。
    〈筋肉〉と〈ナイフ〉のこれからも気にかかる。
    そしてやっぱろどうしても〈哀れみ〉が許せない。
    そんな物語。
    My Sister the Moon by Sue Harrison

  • どんな悲惨な境遇におかれても、けしてあきらめない<誰>がしたたかで逞しくて素敵です。そして、クジラ狩り族で修行を積む<ナイフ>との恋はどうなるのか…!下巻の最後を読んで、「そこで終わるの…っ!?」と思ったのは私だけではないはず。

  • 紀元前七千年、氷河時代のアリューシャン列島。寄せくる運命に翻弄されながらも、大自然の精霊たちにまもられて、ひたむきに生き、戦う。 “誕生と死” 壮大なスケールで描く愛と冒険の古代ロマン。美和ちゃんお勧めの一冊です!

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