「遺された者こそ喰らえ」とトォン師は言った: タイ山岳民族カレンの村で

著者 :
  • 晶文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (260ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784794967763

作品紹介・あらすじ

ガンを発症した妻を介護の末に亡くした男が、精神的崩壊とともに突如旅に出て、世界を彷徨った末にたどりついたチェンマイ。ふとしたことから知り合ったタイの山岳民族カレン族の女を嫁にとり、山奥のオムコイの村での暮らしが始まった。村でのその日暮らしは、すったもんだしながらなんだか楽しく生き生きとして、独り遺されて生き迷った男に人間が本来持つ生きる力を呼び覚ましてくれるのだった…。

感想・レビュー・書評

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  • タイの山岳地帯に暮らすカレン族の生活。ガンで妻が亡くなり躁鬱にもがき苦しむ放浪の中年男がチェンマイでめぐりあった自然児のような女性・ラーが素晴らしい。
    カレン族はピーという精霊と共に生き、自然の恵みのなかで心豊かに毎日を過ごす。日本で物書きをしていた男がめぐり合った現代の桃源郷のような地域の話は、文明・文化の爛熟にどっぷりな日本からみると夢のようだ。

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