- Amazon.co.jp ・本 (390ページ)
- / ISBN・EAN: 9784794970688
作品紹介・あらすじ
財務省官僚トップによるセクハラ問題、医学部不正入試問題、スポーツ界を揺るがす数々のパワハラ、アイドルに対する人権無視……。問題は至るところに噴出し、平成の終わり、私たちはやっと目覚めようとしている。
そもそも、ハラスメントとはどういうことなのか? なぜハラスメントが起きるのか? ハラスメントのない社会にするために何が必要なのか? 自分にできることは何か? ハラスメントと社会について考えるためのヒントを、小島慶子が11人の識者に尋ねる。ハラスメントの在りようは、いまの日本を写し出す鏡でもある。すこしずつ、前に進むために、みんなでいっしょに考えよう!
感想・レビュー・書評
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ハラスメントの事例集、よもやま話。ハラスメントをする立場からの考察は良い。購入は微妙。
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こじまさんが「聞き手」として相手の話を引っ張り出すんじゃなく、ちゃんと対等に「対談」してるから、深くなる。
この手の話題の元立ちとしては当世この人がNo.1だろぉな -
なぜハラスメントが起きるのか? ハラスメントのない社会にするために何が必要なのか? 自分にできることは何か? ハラスメントと社会について考えるためのヒントを、小島慶子が11人の識者に尋ねるインタビュー集。
それぞれの分野の人へのインタビューは興味深いが,聞き手がしゃべりすぎる感じもあり・・・。 -
資料ID:98190312
請求記号:367.21||K
配置場所:工枚特集①
(※配置場所は、レビュー投稿時のものです。)
☆特集展示「SDGs特集」☆
SDGsを特別なものとしてではなく「自分ごと」として捉え、それぞれの活動、生活の中に浸透できるようSDGsを理解し社会課題に関心を持つことを目的としています。 -
『被害者であり傍観者であり加害者でもあった自分に気がついて、悔やむ気持ちが湧きあがりました。』
小島慶子さんがハラスメントについて、様々な人と話し合う対談集。
セクシャルハラスメントが主だが、パワーハラスメント、いじめ/いじりについても。
どの方も意見がわかりやすく噛み砕かれていて読みやすい。
小島さんや対談相手の方達と意見が異なるところもあったが(小島さんと対談相手の間でもある)、違う意見も考えの材料にできるので、読めて良かった。
私も加害者であったり傍観者であったり(それはもう加害者なんだけど)して来ていて、自覚しているだけでなくまだ気づいていないところもあるだろう。
自己を省みながら、自分も社会もちょっとずつでも前進させていきたい。 -
社会、会社、学校、家庭。あらゆる所にあるハラスメントを洗い出して紐解き、考えるきっかけになる本。
大学での不正入試についての問題、テレビ業界の男女の違い、痴漢、いじめ、家庭内での立場、大学での学生から教員へのハラスメントなど様々な問題が取り上げられています。「おかしい」と思った事は声を上げていいんです。「もうやめよう」を合言葉にしていけば、いつかそれが当たり前になります。
情報量が多くて、頭がくらくらしてくるかも。それでも色々な人に読んでほしいと思う本です。
P349 浸透するオッサンOSコミュニケーションより
「下ネタで対人関係が円滑になるという幻想を抱いている人(中略)オッサン的思考がインストールされている人は、中年男性だろうが、若い女性だろうが、オッサン」
P380事実と枠組を知るより
「古い価値観を持っている人にどうやったらわかってもらえるか(中略)ハラスメントと犯罪を明確に区別して議論すべきだと思っています」
NDC 367.2 -
対話形式はめんどくさく、読むのをやめてしまった。
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最近日本という国がほとほと嫌いになる局面が増えた。
そのひとつにこのハラスメントがある。この本に取り上げられているハラスメントのいずれもどんな世界にも蔓延っている悪しき慣習だと改めて感じた。
ニートみたいな造語の浸透によって本来の意味が曖昧になって市民権を得ていく負の作用が大嫌いだ。
この本に出てくるテーマで言えばセクハラ。確かにどこぞの副総理が言う様に『セクハラ罪』なんてないのだけど,セクハラってちょっと表現軽すぎない?いじめだってそう。もうただの暴行・傷害・強要・恐喝という立派な犯罪行為なのにいじめで済ます。もっと深刻にとらえてほしいことが軽く捉えられ過ぎている。
私も営業職をやってたときはセクハラ・パワハラ三昧の現場に辟易した。ただ,それをそれとなく相談した時に上司が「自分が壊れて取った案件なんて要らないよ、その案件がなくても会社は死なない。おまえが死ぬな」と言ってくれたのは嬉しかった。
昔の価値観をずるずる引きずって自分自身ではアップデートできずに口を開けば「若いやつはなってない」「俺たちの時代は違う」なんて平気で言う。新しい価値観に対応できていないことに対して,再教育の機会が必要ですねって言う人もいるけど,そういうことする人は自分の意識を自ら変えないと変わらないよ。他人から教示されても響かないの。その世代が早く“淘汰”されてしまえばよい。小島さんの意見に力強く共感する。
この対談に出てくる様な考えの人ってもっと世の中にいて良いのにな。生きやすい世の中に少しでも変わっていってほしい。