ふたご

著者 : 雨宮雨彦

• 鳥影社 (1997年3月1日発売)

感想・レビュー・書評

[無夜さんの感想 · 2008年8月25日]

内容は、「ふたご」「転送事故」「アキコ」。　表題の他はＳＦ。

　それにしてもこの人の本は、みんな書籍コードが潰されているのですが。（シールで張りなおされていたり）売れないから？（半泣）



　消化不良起こしそうな「ふたご」。物事解決していません。こういうのがよければ、楽しいんでしょうが。続けられそうな感じです。

　主人公「僕」は、また女の子からキスされてますね。二人の考えを見ていると道徳とか、美徳を馬鹿にしてるのがすごくよくわかります。

「転送事故」の方はなかなか読みやすいＳＦでした。オーソドックスというのか、雰囲気が懐かしいですね。オチがついてたし。

「アキコ」は自分を持ったアンドロイドの話。

　傾向としては、いずれの「僕」達って、恋人が殺人を起こしてもあまり気にしません。主人公達はどれも個人同士の繋がりを重点に置くので、他人は野良犬野良猫ぐらいにしか見てないようです。

　王女ルウとかでも、そうでしたけれど。

　あと、良い子が嫌いみたいですね。

　とても樓主と水が合います（笑）

　樓主から見て、良い女が多いです。ルウもユウフも露子も、アキコもけっこう好み。