パーキンソンの法則

  • 至誠堂
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  • Amazon.co.jp ・本 (174ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784795319127

感想・レビュー・書評

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  • 複雑さと重要性は、割り当てた時間の長さに比例する - 読んだものまとめブログ http://t.co/t1iXgBh via @sadadad54

  • 「議題の各項目に費やされる時間は、それぞれの項目の出費額に反比例する」とはなんとも皮肉の聞いた法則ではないか。たしかに、3万円の決済はなかなか下りないのに、3000万円だとさっさと決済してしまうデシジョン・メーカーもいるので、経験的にはこの法則は正しいと思うが、なんとかならないものか。他にも鋭い法則多々あり。面白い。

  • 1955年(英国『エコノミスト』誌 11月19日号)に発表した風刺コラムが税金に寄生する官僚の実態を見事に暴く。そしてステレオタイプ化された様相が笑いを誘う。巨大組織は官僚を必要とするが、官僚はどこの官僚も同じ表情をしている。
    http://sessendo.blogspot.jp/2014/03/cn.html

  • 「ひまつぶしはいちばん忙しい仕事である」。ヒトは無駄な事に対し、いかに努力やコストを惜しまないかを、シニカルな語り口で終始一貫して述べています。海外では知名度の高い本ですね。

  • 【MM034 mylibrary 2004/10/13】
    本日ご紹介するのは
     C.N.パーキンソン著 森永晴彦訳「パーキンソンの法則」(至誠堂選書2)です。

    あらかじめ断っておきますが、決してパーキンソン病の本ではありません。念のため。
    私がパーキンソンの法則というのを初めて聞いたのは、高校で世界史を習ったときでした。そのときは、「公務員の数は、仕事の量に関係なく増え続ける」というものでした(確か)。
    そのときは、まさか自分が公務員になっているとは思っていなかったので、「公務員ってそんなもんなんだ」程度の感想を持ったような気がします。

    そして時は流れ、実際の公務員となり、この部署に来て、いわゆるお役所仕事とは一体どういうものか、なぜこんなことが生まれるのかといったことを考えるようになったときにこの法則を思い出し、この本を急遽購入しました。

    本文からの引用です。
    「命ぜられた仕事を仕上げる場合、時間はいくらあっても余るということはない。この事実はすでに『ひまつぶしはいちばん忙しい仕事である』ということわざによってよく知られている」

    「仕事(とくに事務のそれ)の時間に対する需用が、弾力的であることからして、事実上為さなければならない仕事の量とそれに割り当てらるべき人員数とのあいだにはほとんど関係がないといえる」

    「実際は、仕事の量と役人の数との間には何の関係もないのであって、雇用されるものの数は、その仕事が増えようが減ろうが、あるいはまた全然なくなってしまおうが、そんなことにかかわりなく、ひたすら、以下にのべるパーキンソンの法則の支配のもとに増大するのである」

    「しかし普通の読者が、おそらく最も興味を持つであろうと思われるのは、むしろこの法則の把えた全般的傾向の根拠となっている素因の解明であろう」

    として、2つの原因を指摘しています。
     (1)役人は部下を増やすことを望む。しかしながらライバルは望まない。
     (2)役人は互いのために仕事をつくり合う。

    事例として、第一次世界大戦後のイギリス海軍を調査した結果が紹介されています。
    当時ワシントン条約により軍艦の総数が規制されていました。戦後62あった軍艦が20隻に減り(67%減)、海軍の仕官及び兵数が31%減になったにもかかわらず、技官及び技術的事務員が40%増、海軍省の人員が78%増になっていました。

    もちろん時代の要請により背景はそれぞれ違うものだということを前提としていますが、このアンバランスは明らかにおかしいですね。

    職場に人が少ないとお嘆きの場合(長期休暇などでやむを得ず休む場合は除いて)、この法則に陥っていないかチェックしないといけないかもしれませんね。
    この本は、他にもいろいろ載っているのですが、第1章しか読めていません。
    ちょっと古い本ですので、ちょっと読みにくいんですよね。


     本書は、読了後ただちに、引出しにしまい、厳重に鍵をかけておかねければならない。間違っても、机の上に放り出し、部下や上役に盗み読みされてはならない。なんとなれば、本書の内容は、同じ職場において、それを知るものが少なければ少ないほど、読者に高い価値をもたらすものだからである。しかしながら、英、米、仏、西独、その他世界の十数カ国においては、本書はベストセラーとなり、その内容がすでに全インテリの常識と化してしまったため、読者に対する有用性はいちじるしく低下した。官庁たると民間たるとを問わず、現代経営を貫く一般法則の発見者パーキンソン教授の業績を日本に紹介するにあたり、その誤らざる普及を希う所以である。

    目次

    まえがき
    1 パーキンソンの法則―公務員は如何にしてふえるか―
    2 民衆の意志―中間派の理論―
    3 高度財政術―関心喪失点―
    4 閣僚の定数―非能率の係数―
    5 人選の原理―採用試験と求人広告―
    6 非建設的建築―行政のしこり―
    7 人物映写幕―カクテル・パーティーの公式―
    8 劣嫉症(インジェリティティス)―組織病理学―
    9 苦力(クーリー)百万長者の話―中国風成功法―
    10 恩給点の解析―退職の潮時―
    訳者あとがき

  • 人がたくさんいると、その人たちの仕事を作るための仕事が生まれてしまう。

C.N.パーキンソンの作品

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