Cの福音 (宝島社文庫)

著者 :
  • 宝島社
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感想 : 32
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  • Amazon.co.jp ・本 (389ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784796613781

感想・レビュー・書評

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  • 麻薬の売買という非日常の話にも関わらず、表現の全てが詳細でわかりやすく物語に入り込みやすかったです。
    初めのうちは徐々にアングラな部分を展開している感じであったが、鸚鵡が出てきたぐらいから一気に話の中心が麻薬となりその変化が絶妙で自分自身もわからずに取り込まれていました。
    シリーズものである事は知らなかったので、次も読んでみたいです。

  • コカインの知識が身につく!後半はドキドキ!

  • 楡周平さんのデビュー作。スケールの大きな話(日本⇔アメリカ間の麻薬取引などがメイン)で、意外にも読みやすかった。

  • 90年代半ばのクライムノベル。まだ日本が元気だったころ。通関のシステムを逆手にとった麻薬輸入ネットワークを作った。15年前にもなるとこんなに時代の空気感が違うものかなー。しかしニフティサーブというのが今や哀愁を感じる。。

  • 大胆の裏には地味な作業。

  • ピカレスク・ミステリー。
    デビュー作にしてクオリティあり。
    航空事故で両親を失った朝倉恭介は
    アメリカでマフィアの道へ進む。
    舞台はアメリカから急転日本へ。
    日本へコカインを密輸して
    それを売りさばくために
    恭介は日本で投資顧問会社社長の仮面をかぶって
    活動を始めた。
    表現はたんたんとあくまでたんたんと。
    恭介の内面もあまり語られることなく
    むしろコカインの販路をどう作っていくか
    日本にどう密輸するかなどといった
    トリックに力が注がれている。
    知的でクールな犯罪者像が描かれる。
    しかも孤独感にあふれて。
    そして、六本木をねじろにした
    台湾マフィアが
    恭介グループのコカインに気づき始める。
    コカインにはまった
    女性タレント、映像ディレクターが
    誘拐され、口を割らされ
    そして……このあたりは
    ハードでクールに過ぎる。
    そして、台湾マフィアの待ち受ける
    倉庫に恭介が向かうが……。
    前半で恭介は強靭な肉体と技を
    鍛えたことが語られており、
    アクション場面で、その伏線が
    ようやく生きてくる。
    ちょっとクール過ぎるきらいはあるが
    (内面が見えない)
    この主人公・恭介は続編にも登場する。
    その成長に期待したい。

  • 楡氏のデビュー作で続編も出ている人気シリーズと聞き、期待をして読んだが、イマイチ好みではなかった。ハードボイルドが嫌いなわけではないのだが、本作品は特に前半がコカイン密輸システムの詳細を説明する「状況描写」が多くて、私には退屈だった。悪役が主人公というのはいい設定だと思うが、やはり恭介ひとりのキャラだけでは、面白さもそれほどではない・・・ ルパンで言うところの五右衛門や次元のような仲間もいないし、フジコちゃんのような女性キャラもでてこない。そういえば女性がちゃんとでてきたのって被害者の雑魚キャラ?だけだったような・・・一応最終章のバトルで盛り上がりを見せるものの、やはり全般的には、辻褄の合うシステムの説明に費やされた感が残ります。システム自体はなるほどなあって思いますけどね。続編を読む可能性は・・・50%程度。

  • 〜2006

  •  ハードボイルドっていうのはこういうものなんだな。別にオチとかは重要じゃなくて、かっこよさと雰囲気が大事ってことか。<br>
     面白かった。なかなか。でもそれはこのジャンルを初めて読んだからこその感想かもしれない。

著者プロフィール

1957年生まれ。米国系企業に勤務中の96年、30万部を超えるベストセラーになった『Cの福音』で衝撃のデビューを飾る。翌年から作家業に専念、日本の地方創生の在り方を描き、政財界に多大な影響を及ぼした『プラチナタウン』をはじめ、経済小説、法廷ミステリーなど、綿密な取材に基づく作品で読者を魅了し続ける。著書に『介護退職』『国士』『和僑』『食王』(以上、祥伝社刊)他多数。

「2023年 『日本ゲートウェイ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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