チーム・バチスタの栄光(下) 「このミス」大賞シリーズ (宝島社文庫 600)
- 宝島社 (2007年11月10日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (269ページ)
- / ISBN・EAN: 9784796661638
感想・レビュー・書評
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上巻に同じ
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<u><b>書評書きとオビ作りのアジには乗るな</b></u>
<span style="color:#cc9966;">東城大学医学部付属病院で発生した連続術中死の原因を探るため、スタッフに聞き取り調査を行なっていた万年講師の田口。行き詰まりかけた調査は、高階病院長の差配でやってきた厚生労働省の変人役人・白鳥により、思わぬ展開をみせる。とんでもない行動で現場をかき回す白鳥だったが、人々の見えなかった一面が次第に明らかになり始め…。 </span>
犯人そいつかよ。
という、別に予想していたわけでもないが、意外性もない人物で拍子抜けというか…
「はぁ、そうですか。」というような展開。
それにしても、最後の書評が冷めさせてくれますね。
まぁまぁそれなりに面白い小説なのに、全然面白くなかったような気がしますね。
白鳥に対して、ここまで突拍子な人物いままでいたか?!とか、さすが医者が書いただけあって、医療現場をよく知っている!とか…
私は白鳥が突拍子もない人物だとは思わなかったけどな。この手の小説だったら、いたって普通の人でしょ。
医療現場の描写だって、ちゃんとしていい小説家なら、取材してこれくらいは描けるでしょ。
「このミス」大賞で一番の傑作だ!って言い方もな〜もっといい作品あるじゃん…冷めるよなぁ、こういう無駄に持ち上げる書評って。
書評と背表紙の「このミス大賞受賞作」というのを外した方が、読者はこの小説を純粋に楽しめるんじゃないかな? -
厚労省の白鳥が登場し、物語や聞き取りへ変化が生じる。と同時に田口との会話もテンポが速くなっていく。アガピの手術は無事成功し、聞き取りなどから、事件の黒幕が明らかとされ、最後に急展開を見せた感じであった。愚痴外来は、地味であるが、人の話を聞き出す点等、素晴らしさを感じる。聞き取りから彼らの心情などが垣間見えたり、白鳥のアクティブフェイズなどがいかんなく発揮されていた。氷室が警察の取り調べで放った言葉は昨今の医療問題を突いているかのようだった。後日談で看護師と医師の結婚という幸せさを感じたのは良かった。
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火喰い鳥・白鳥登場! 術中死の真相究明に拍車がかかる。上巻が起承で、下巻が転結と小気味いい配分だ。ワトソン&ホームズ、ボケとツッコミ、いろいろな例えがあるが、田口・白鳥を組み合わせたことで医療ミステリーとして成立した作品だ。Aiが事件を解決する鍵となった。そうか、ここで出てきたか〜 犯人が分かっていても面白い! さすが「このミス」大賞だ。
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そうきたかー!という後半。白鳥さんウザいけど、いい。
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数年前に読んだ物を読み返してみた。
医療物にサスペンスを混じらした感じで面白い。
シリーズものだし、続けて読みたくなる。
白鳥は、身近にいたら困るかも -
最後まで行く先のつかめない、スリリングなミステリー!医療現場についての記述が精密で、ありありと思い浮かぶ。登場人物の話し方、機転の利かせ方、物事の運び方に知性を感じて憧れてしまうことも。主人公の秘めた熱がかっこいい。
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2007年発刊の海堂氏の第一作。 を、2016年に読んだ。
後年に出版された「ゴーゴーAi」(ノンフィクション)を先に読んだが、同書の中でAi普及活動(=学会上層部や厚生労働省との闘争(!?)の歴史・未だに終息していない...)において「バチスタ」が貢献したという行が出て来る。
意図した訳ではなかったのだが、このように時間を遡って読んでみるのも面白いと思った。 -
さっくり読める。笑いのセンスが高い。クスッと笑えるところが多々あり。これが処女作だなんて、すごい才能だと思います。