殺人ピエロの孤島同窓会 (宝島社文庫―『このミス』大賞シリーズ)

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  • 宝島社
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  • Amazon.co.jp ・本 (348ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784796663465

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  • 本土から1500キロ離れた東硫黄島。
    火山の噴火から非難するために住民は東京に移住してしまった。
    そんな無人(近くの島に一人だけ居る)の孤島で、東硫黄島高校同窓生36名中、不登校だった1名を除く35名が集まった。
    島は、一大リゾート計画により、巨大観覧車・遊園地・豪華リゾートホテルまで建設。
    風力発電・地熱発電・潮力発電・太陽光発電と自然エネルギー発電を設立したため電気の心配が無く無人の今でも島の新道(リゾート計画の土地)は煌々と明るい。
    上陸した同窓生達は、公民館に集まった。
    ここで同窓会が始まったのだった。
    乾杯をして盛り上がる同窓生達は、それぞれ近況を話していた。
    テレビは付いてるが流れてる映像は、ボイスチェンジャーで声を変えたピエロが下手な手品をやっていた。
    幹事の同窓生の姿がここに居ない事に気づいて探すと、テレビの画面に現れた。
    ピエロが「これからナイフを投げて幹事を殺します」とテレビの中で宣言した。
    二人のやり取りを聞いて同窓生は、ピエロが来てない不登校の同窓生と知った。
    ピエロは、ナイフを投げていたが突然投げるのを止めた。
    ピエロは、ナイフを幹事に刺したのだ。
    突然倒れる幹事。
    テレビの画像から、そこが島にあった大きなスーパーであるのを知った同窓生達は、全員で現場に駆けつける。
    そして幹事の死体が発見された。
    さらに、同窓生が殺される。
    これは、イジメにあって不登校になった恨みなのか?
    外との連絡手段は無く、台風の接近により孤立してしまった島。
    その中でピエロは、同窓生を次々と殺していく・・・。
    彼らは生き残れるのか・・・。


    第四回「このミステリーがすごい」大賞特奨励賞受賞作品です。
    中学一年生が書いた小説なんですよ〜(当時)
    一九九二年生まれって、今何歳なんだ?
    作品は、実にテンポがよくサクサク読めます。
    サクサク同窓生が殺されて行きます。
    構成がもの凄くいいです。
    お勧めしようかな?ん〜どうしよう

  • 作者、応募当時12歳。「商品としての付加価値」と考えればアリなんだ…が、ジャンル的にはどっちかというとこんな帯、マイナスイメージな気も。中身は結構なドタバタでなかなか軽いですが、それがテンポよく読めて無茶苦茶なところもあまり気になりませんでした。この年齢でこんなん書くのか本当に、という気はしないでもないですが…。これが「小説になってない」と批評されたら上甲辺りはめった打ちになると思うのですがどうだろう。でもラノベ向きな子ではあるかもしれない。乙一と西尾の中間くらいの文書に舞城の展開を合わせて3で割った辺りにいる気がします。最初バトロワ読み過ぎの子かとも思いましたが受賞コメントが面白かったのでOK。

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