イノセント・ゲリラの祝祭

著者 :
  • 宝島社
3.31
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本棚登録 : 3425
感想 : 448
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  • Amazon.co.jp ・本 (373ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784796666763

感想・レビュー・書評

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  • 海堂尊のメディカルシリーズで最初に読んだ本。完璧と思われた○○の展開を最後に形勢逆転させた白鳥には驚いた。これではまった。同シリーズを読破したいと思った。

  • 私はこのシリーズが好きです。
    同じシリーズの、他の作品に比べ、少しミステリー要素が少ないところは残念でしたが…。

    今回は政治的な局面が多く、どこか伏線めいた印象を受けました。次に続くのかな?という感じです。堅苦しくもあり、同時に読みごたえもある一冊だと思います。

    この先の展開が期待できるし、楽しく読ませていただきました。彦根先生がよかった!あの弁舌…感動です。

  • 彦根先生登場!
    役者はそろいましたな、、

  • 文庫版が出たので図書館で100番代の予約をキャンセル。
    エンターテイメント性はジェネラルとかに比べると少ないが
    作者の主張ばっかりで面白い。
    小説という形はとっているが、現在のシステムの持つ欠陥への
    指摘は概ね正しいのだろう。

    官僚って多分、ほんとに八神みたいなことを考えていそうで怖い。

  • 田口・白鳥コンビシリーズです。

    この他の作品もほとんどが人間関係において相関性を持っていますが、核となる田口・白鳥コンビ両者が活躍するのは宝島社から出版されているこのシリーズです。

    とにかく面白い。ミステリーという枠を超越してエンターテイメントとして捉えるべき作品だと思います。

    特に医療を取り上げる作品の多くは「重く暗い」印象を与え勝ちですが、海堂作品は同じテーマをサラリと取り上げつつも、しっかりとその根本は忘れていません。

    そこには海堂尊が現役の医師であるということが大きな影響を与えているのでしょうね。

    このシリーズの中で田口が東城大学付属病院長になるのを心待ちに応援しています。

  • 海堂さんの小説で一番おもしろかったかも。
    ドロドロ感と理屈っぽさがおもしろい。

  • 田口・白鳥シリーズ、今回の舞台は厚労省。
    医療事故調査委員会に参加することになった田口先生が、
    厚労省や周辺の意思の思惑に踊らされつつ、
    架空の世界の死亡時医学検索の現実に切り込んでいく本。

    このシリーズの一つの区切りになるんじゃないか、この本。
    Aiの社会的意義の高さと解剖の実例の少なさへの批判が主張。
    それは以前と変わらないけれど、
    舞台が厚労省であり、医療行政をストレートに批判する構図になっていること、
    解剖率を数字で出してきたこと、が今までとの大きな違いだと思った。

    もはやミステリーではないけれど、
    キャラクターが魅力的なので読み応えはたっぷり。
    今までのストーリーを読んでいなくても楽しいけれど、
    読んでいた方がより楽しめると思う。

    田口・白鳥シリーズは続編も出ているみたいなので
    どんな内容になっているのか今から興味をそそられます。

  • 面白い!(医療者としては田口・白鳥シリーズの中で1番かも)

    日本における検死の状況をテーマにした小説。
    医療訴訟なども絡むため、このあたりに興味のある人にも非常によいケース小説になると思う。

    日本では異状死などがあった際の検死されている人はわずか2%らしい。

    この裏には検死にかかるコストの問題がある。
    コストのかからない死亡時画像診断(AI:
    オートプシー・イメージング)の導入の是非などなじみのない話もあるが非常に興味深い。
    (医学だけでなく、法学、警察など縦割り組織の弊害がこういったところにも影響している)

    田口・白鳥コンビも健在です。
    最後の彦根新吾の演説は必読です。(一番の読みどころ)

  • 2011.01.11start→201.01.12fin.
    お正月のジェネラルルージュSP に触発されて再び。

    舞台が霞ヶ関になっても面白さは変わらない!!

  • やはりこのシリーズは、田口&白鳥コンビが出てくると生き生きとしますね。

    かなり作者の主張?的な面が強いですが、
    これも現役医師が書く小説ならでは ということで、
    とても楽しめます。

    厚労省の役人はケチョンケチョンにこき下ろされてますが、
    まあ今起きている医療崩壊は、まぎれもなく厚労省が引き起こしたものなので、しかたないでしょう。
    “医師不足”が叫ばれてますが、そもそもさかのぼって、医療費削減を目的に、医学部の定員削減をしたのは誰だ ということを、メディアも もっと言って欲しいですね。

    なので、現役医師が小説を通して主張をすることは 応援します。

著者プロフィール

1961年千葉県生まれ。医師、作家。外科医・病理医としての経験を活かした医療現場のリアリティあふれる描写で現実社会に起こっている問題を衝くアクチュアルなフィクション作品を発表し続けている。作家としてのデビュー作『チーム・バチスタの栄光』(宝島社)をはじめ同シリーズは累計1千万部を超え、映像化作品多数。Ai(オートプシー・イメージング=死亡時画像診断)の概念提唱者で関連著作に『死因不明社会2018』(講談社)がある。近刊著に『北里柴三郎 よみがえる天才7』(ちくまプリマー新書) 、『コロナ黙示録』『コロナ狂騒録』(宝島社)、『奏鳴曲 北里と鷗外』(文藝春秋) 。

「2022年 『よみがえる天才8 森鷗外』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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