シャトゥーン ヒグマの森 (宝島SUGOI文庫) (宝島社文庫 C ま 1-1)

著者 :
  • 宝島社
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感想 : 120
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  • Amazon.co.jp ・本 (379ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784796669030

感想・レビュー・書評

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  • にわかには信じがたいね。

    『木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか』『七帝柔道記』で存分に楽しませてくれた人が書いた小説とは。

    ストーリーありきなのか、設定や場面描写、人物描写に粗が目立つ。小説だからヒグマの怪物化はまだいいとして、研究者たちを庸劣化しているのはいただけない。マイナス40度近くの気温や積雪を甘く見すぎているのも。

    濃情でタフな女を据えたかったのだろうけど、これじゃ通り越して超人だ。怪物対超人を書こうとしたわけじゃないでしょ。

    面白くなりそうなのに、違和感、呆れの気持ちが強くなっていくのは残念。




    ─ここから感想外─
    もうさ、バキのジャックでも登場してやっつけちゃいましたエンドでどうかな。やられ役になったジャックなら負けるかもしれないからピクルか、雄ちゃんで楽勝だ。そう思っちゃうぐらい漫画あるいはB級モンスターパニック。

  • 以前勤めていた会社で、先輩に「面白い本を貸して下さい」と言ったらこれがきた。

    正直、どこが面白いんだ?!と思った。決してこれはストーリーにケチをつけているわけではなく、読むのがとにかく辛い話でしかなかったから。

    ただただ、ヒグマに人間が食べられているのを読み続けるだけの話。グロテスクというほどではないけど、とにかく食べられている人の心情描写が続く。私にはちょっと、いや、だいぶ無理だった。読んでるこっちが痛くなる。そういう意味では、完成されているのかもしれないけれども。

    あと「このミス」ですけど、あんまりミステリーっぽくない。まぁ、そこまでミステリーらしいミステリーが好きってわけじゃないから、そこらへんはどうでもいいんだけれども。

著者プロフィール

1965年生まれ。小説家。北海道大学中退後、新聞記者になり、 第5回『このミステリーがすごい!』大賞優秀賞を受賞して2007 年『シャトゥーン ヒグマの森』(宝島社)でデビュー。2012年、『木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか』(新潮社)で第43回 大宅壮一ノンフィクション賞と第11回新潮ドキュメント賞をダブル 受賞。他の著書に『七帝柔道記』(KADOKAWA)、『木村政彦 外伝』(イースト・プレス)、『北海タイムス物語』(新潮社) などがある。

「2022年 『猿と人間』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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