プロメテア 1 (ShoPro Books)

  • 小学館集英社プロダクション
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本棚登録 : 92
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784796871983

作品紹介・あらすじ

18世紀の叙事詩、新聞連載漫画、パルプ雑誌、都市伝説…歴史上のさまざまな語りの中に登場し、痕跡を残してきた女神プロメテア。レポート執筆のため、プロメテアを取材していた平凡な女子大生ソフィーは、ひょんなことからプロメテアに変身する能力を得てしまう。やがて"生ける物語"プロメテアに、魔の眷族が次々と襲いかかり…?2001年にアイズナー賞、2006年にハーベイ賞を受賞したアラン・ムーア渾身のニューエイジコミックがついに登場!!

感想・レビュー・書評

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  • 魔法や神のあり方を、この世ならざるものの論理(カバラ神秘学?)でロジカルに説明し、それが「芸術」や「創作」、さらには「想像力」の賛歌になっているという。なに、この離れ業。

    意外なのは、「セックス、スター、スネイク」の章。邦訳があるアラン・ムーア作品でのセックスって、人の愚かしさの側面を描くことが多かったように思う(ウォッチメンの火星シーンは例外)。こんなストレートなセックス賛歌を書いているとは。プロメテアと「想像力」と「戦争」について語るシーンもすごい。

    破天荒なストーリー、宗教的(?)な意匠で飾られた美麗なコマや絵、引用されている元ネタの多様さや密度、どれもすさまじい。「BOOK 1」なので、続きが出るんだよな。楽しみ!

  • とても真摯なファンタジー・ヒーロー・コミックかと思いきや物語とメタと魔術と驚きとやりすぎのムーア節だった。それでいてやっぱり素敵なスーパーヒーロー・コミック。原書で読むには難解すぎるので続2巻も期待したい。

  • アラン・ムーアの魔術書!!と、よく紹介される本。まったくもってその通り!!
    絵とストーリーでわかりやすく、かつ資料的な意味合いもすごいかと。さすがのアラン・ムーア御大…!!
    まだこれがあと2冊続くのかと思うと至福です!!
    主人公のソフィーを通して、歴代プロメテアから、想像界から物質界への脱出、解釈を教えてもらい、世俗的な魔術師から物質界の視点での解釈を、そして、カドゥケウスの杖から、象徴から学ぶ、宇宙の法則を教えられるところまで。
    タロットカードだの、心理学だのに反応しちゃう、子供心が抜けない大人は是非、ご一読を。

  • メビウス/ホドロフスキーの『アンカル』に比すべき名作ではないですか。

    エンターテインメントの水準を維持しつつ、紙面一杯に魔術、神秘主義のイメジャリーが乱舞するという、、


    魔術関連のことはたぶん他の方が解説されると思いますので、
    他の視点で見るならば、イギリスには、イエイツ、ジョージマクドナルドなど、妖精に憑かれた作家の伝統がありますが、この作品もその伝統に連なるものと言えそうです。

  • 画像観て楽しんでます
    JH Williams III - News, Gallery, and Original Comic Art for Sale
    http://www.jhwilliams3.com/

    小学館集英社プロダクションのPR
    http://books.shopro.co.jp/?contents=9784796871983

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著者プロフィール

アラン・ムーア
1953年、イギリス・ノーサンプトン生まれ。『ウォッチメン』『フロム・ヘル』『Vフォー・ヴェンデッタ』『プロメテア』などの著作で知られる英国コミック界の革新者。魔術や幻想世界への強い関心でも知られており、『プロメテア』は魔術の入門書としても読まれている。コミック引退を宣言したが長編小説『Jerusalem』、短編集『Illuminations』を上梓、映画「The Show」の脚本出演をつとめるなど多方面で活躍している。ロンドンを舞台にした五部作からなる魔術ファンタジーを執筆中。

「2023年 『プロビデンス Act2』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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