- Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
- / ISBN・EAN: 9784797330700
作品紹介・あらすじ
伝説が終わり、真実が始まる。つくり上げられた偶像のヴェールを剥ぐ全音楽ファン待望の「自伝」第1弾。
感想・レビュー・書評
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ずいぶん前に購入して読まずに置きっ放しにしてました 読みづらい内容なのはわかっていたのと忙しくて手に取れませんでしたがコンプリート武道館を含めてディラン関連への接点んが増えてきましたので久々に手に取りました
一番面白いというか、キチンと読んだのはオーマーシーの録音エピソードでボノから紹介されたダニエルラノワとのやりとりと曲への考え方です 気難しいというか謎に包まれたあアルバム作りの一部が本人の語りで記載されてるのは面白しです ネヴィルブラザーズとのやりとりも興味深い
ライブにかける意気込みやしの魂を乗せたいというディランの考えがなるほどと思いました
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ボブ・ディランがノーベル文学賞を受賞したのは、彼の書く歌詞が文学的だったからではない。フォークからロックへ、カントリーからゴスペルへ、更にここ数年はスタンダード・ナンバーを歌ってみたりと、常に表現者としての自らを更新し、再生し続けるその生き様、人生そのものが全ての芸術家の導きとなるような存在なのだ。
(選定年度:2017~) -
資料ID :80502719
請求記号 :767.8||D
配置場所:工枚特集④
(※配置場所は、レビュー投稿時のものです。)
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起こった出来事はフィクションのようなものもあるけれど、自分に影響を与えたとして挙げられる人名や書かれている感情は信じられるのかも。生活と感情は本人にしか書けないものだし。時系列バラバラに並べられた各章は、パーソナルな視点と人との関わりで自分が変化していくということで共通しているものがあった。
デビュー期が瑞々しく書かれたあと、最初のピーク期をすっとばしてうんざり感満載のウッドストック期にいきなりとぶところや、自身の調子とDラノワとの距離感がリンクするように変わっていくニューオリンズ期の話が面白かった。
3部作にしないでこれで終わりでもいいと思う。 -
実は三部作らしい。
彼を通していろいろなミュージシャンの名前が出てくるので音楽好きにはそういう楽しみがあると思う。
ただ時系列がめちゃめちゃなのでこの三部作中にあっちにこっちにいったりきたりとたいへんそうです。 -
正直どこまで本心を語っているのか分からないけど、想像していたよりも繊細な人なのかなと。ロニージョンソンから教わったという奏法(唱法?)のとこ分かった人いたら是非教えてください
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4月のライヴに向けて気持ちを盛り上げていくために再読。
まさに稀代のトリックスター、自伝と銘打っているがどこまで事実なのか定かではない、というか真実の意味さえ考えさせられる。
ディランにまつわる唯一の真実は彼が奏でる音楽だけ、他のことは全てについて虚構と言っても差し支えないかも。それ位この男は本能的に社会を煙に巻いているような気がする。
それはともかく第4章の『オー・マーシー』が絶品、栄光から墜ちた人間の心の動きが目の前で繰り広げられているかのよう。
ついでに言えばラノワとの出会いが90年代後半からのディランのある意味での絶頂期に繋がる訳なので、この章だけでも本作を読む価値が十二分にあると思われ。 -
ディランの軌跡を知るには、時系列にもなっていないので、ちょっと散漫。
もともと自分の人生を振り返るというような書ではなく、その時の感じ方や起こした行動などをディラン流に描写している。ディランの考え方そのものを知ることができる。 -
もう題名のそのままの内容。時系列に書かれていなくて、彼の長い音楽人生の中で大きく5つの場面が切り取られている。特に印象に残ったのは下積み時代について書かれた「初めの一歩」という章の一節。
「ほかのパフォーマーたちの多くは、歌ではなく自分自身を伝えようとしていた。わたしの場合は歌を伝えることがたいせつだった。」
2年前に読んだ本だけれど、まだ忘れられない。メッセージソングで知られる彼の歌に対する謙虚な姿勢を見ると、自分自身やその感情を伝えたいという気持ちが手前勝手でちっぽけなものに感じられ、恥かしく思う。また音楽に自分をささげていて、音楽という大きな流れの一部として役割を果たそうとしているようにも感じる。偉大な音楽家の苦悩が書かれた自伝。読めば読むほど引き込まれる -
遅まきながら、”ボブ・ディラン自伝”読了。こんなに面白い自伝は初めてでした。さすがです。色々な時代に想いは飛び交い、それでもしっかり伝わってきます。第四章「オー・マーシー」が特に凄い。
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2010年2月23日読了。今年は日本国内でのツアー(Zepp!!)も予定しているボブ・ディラン自らが書き下ろした自伝。これは2004年に刊行されたもので3部作の予定があるらしい。文中でも何度も言及されるが、さすがにケルアックやギンズバーグと同世代に影響を与え合って生きてきた「詩人」だけあり、詩的表現と人名・曲名など固有名詞の使い方から生まれる文章のリズムが音楽のように、大変心地よい。時系列は入り乱れ、語られる「当時の」ディランの思いと21世紀のディランの思いが交じり合う構成。ニューポート・フォーク・フェスティバルでのブーイングやザ・バンドとの共作などファンにとって外せない・重要なイベントと、ボブの中での感覚にはやはりずれがあるようで内容には偏りがあるが、この構成が一番「ボブの頭の中」の優先順位に近いものなのかもしれないな。続刊が出たならば是非読んでみたい。
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ディラン好きの人は良いかもしれないが、何の脈絡もなく、散発的な文章が出てきて、お世辞にも読みやすい文章とも言えず、疲れました。
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2010/1/7購入
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Bob Dykanの自伝。
以前読んだウッドストックの本に
「暴動が起りかけたウッドストックを、ヒッピーが歌い出した"Blowing in the Wind"が鎮めた」というエピソードがあった。
だから自分は彼の歌の持つ歌詞といい、人の心を揺さぶるパワーといい、何か特別な人間なのだと思っていた。
だけど、真相はそうではない。
彼は神でも代弁者でもなんでもない。
彼は一人の人間であり、ミュージシャンだ。
この本を読めばそれがわかる。
ただ、やはり彼は普通の人間ではない。
それは彼が生きてきた時間軸によるところが大きいのだろう。
彼は、彼が生きる時代より昔の本を好んだ。
それが彼の「今」であり「新しいもの」だった。
そういった経験が彼の世界観を作りあげていったのだろう。
ポップソングのアーティストならば、DQNでリア充な人がなればいいだろう。
だけど彼のようなフォークシンガーは普通の人間と違った時間軸で生きないといけないのかもしれない。 -
人生の順番どおりでない自伝。
ディランらしい一冊。
内容は……
だけど、時折出てくる心に刺さる「フレーズ」を拾いながら読むのが楽しい。
Must buyな一冊。 -
21/1/13 60