マッキンゼー式 世界最強の仕事術 (ソフトバンク文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (260ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784797337389

感想・レビュー・書評

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  • マッキンゼー社員達の実体験から問題解決プロセスやプレッシャー度の高い組織で生き抜く方法が学べる。

    ◯問題解決プロセスの極意
    ・徹底的に事実に基づく(事実が最も説得力有)

    ・問題を構造化(問題の本質を見極める)

    ・仮説主導で進める
    (解答発見の方法は仮説の証明だけではない。反証も解         
    答発見のプロセスである)

    ◯プレッシャー度の高い組織で生き抜く方法
    ・ハードな仕事環境を旅と捉える(ポジティブ思考)

    ・オリジナルのメンターを見つける

    ・他人の成功や失敗を有効活用する(時間や労力の削減)

    ・仕事のサイクルに必ず娯楽の時間を設ける(メリハリ)

    ・誰にでも最大限の敬意を持って接する
    (将来、誰とどこでどんな形で関わるか分からない)

    正直自分は学生の身であるため、あまり実感がわかなかった。
    だが、社会に出て問題に直面した際には、この本を読み直し、最強の仕事術たちを自分の武器にしたいと思う。

    仕事で問題を抱えていたり、ハードな働き方をしている人にオススメです。
    仕事や問題の捉え方を好転させてくれるかもしれません。

  •  問題解決の基本プロセス、その際の留意点、コンサルティング実務上の様々なチップス、マッキンゼーの組織風土などについて書かれている。コンサルティング実務に対する著者の考えや周辺のマッキンゼー人から得た知見が記載されている。
     タイトルと中身が違ったり、章立てがイマイチだったり、マッキンゼー人全般の考えと著者個人の考えが混ざっていたりと、読みにくいところもある。また2001年の本なので、少し中身が古いところもある。
     あまり体系的には書かれていない。自身の参考になるところだけ拾い読みするのがよい。
     以下、自分用のメモ。
    ■問題解決プロセスの基本
    事実収集⇒構造化(MECE)⇒仮説立案・検証
    ■問題解決プロセスの応用、留意点
    ・問題定義:与えられた問題が本質か確かめる
    ・フレームワークを使って分析のとっかかりをつかむ
    ・当初仮説が正しいと思い込まない
    ・クライアントの立場に合った解決策を提案する
    ・企業内政治にうまく対応する(少しずつ改善する、ネガティブ影響を受ける部門に配慮する)
    ・問題の核となるキードライバーを探す
    ・多忙な経営層のために30秒でプレゼンできるようにしておく
    ■その他
    ・面接調査: 面接相手の上司のお膳立て、自身の答えに誘導しない、言い換えで認識を合わせる、聞き出すポイントを絞る、面接後の緊張感の解けた状態で質問する
    ・ブレスト: 開始前の自分の意見に囚われない
    ・プレゼン: 関係者に事前報告しておく、1チャート1メッセージ、滝グラフの活用
    ・メール: 簡潔、完全(必要な情報を網羅)、構造
    ・働き方: 仕事とプライベートの線引きをするルールを作る

  • ・あらゆる人に最大限の敬意をもって接すること。(中略)~はみんなが思っている以上に力をもっているものです。そして、ちゃんと敬意を示す人には力を貸したいと思っているんです。
    ・協力な組織にとって、コミュニケーション効率を阻害するものはすべて悪である。あいまな思考、意味不明瞭な隠語、凝り固まったヒエラルキー、「イエスマン」的態度ーー全てが顧客、クライアントにとっての付加価値の邪魔になる。

  • ・問題解決は、マッキンゼーの仕事の1つではない。マッキンゼーの仕事のすべてなんだ
    ・マッキンゼーではあらゆることが、3つ揃いで表現される
    ・MECE
    ・80対20の法則
    ・エレベーターテスト
    ・低い枝の実を採る (成果はすぐに提示する) → 信頼関係

    ・あくまで到達可能な目標を設定する
    ・チームは最適なスキルと人材を慎重に選ぶ
    ・チームの絆は食事ではなく、プロジェクトが進につれて形成されるものである
    ・チームメンバーが自分が重視されていると感じることが重要
    ・リーダーの1番の仕事は、チームの士気に気を配ることだ
    ・マッキンゼーにはPDネットというデータベースがあり、最近のプロジェクトや社内の研究活動の報告書を見ることができる

    ・ブレーンストーミングは関連する情報を仕入れてから行うべきだが、先入観はもたないようにする
    ・MTGは2時間を過ぎると効率が下がる
    ・1つのチャートに1つのメッセージ
    ・チームの問題児は、役立たずと敵意を持つ者だ
    ・面接は優秀であるだけではだめで、一緒に働きたいと思わせる
    ・仕事をしない時間を決める

  • 自身の経験と同僚たちへのインタビューから構成したマッキンゼーの仕事術。MECE(mutually exclusive,collectively exhaustive)ミーシーという「互いに重ならず、全てを網羅する」徹底した分析を顧客の代わりに行うことで、短期に変革を可能とする。

    ・分析の枠組み「フォーシズ・アット・ワーク」。
    「クライアントの原材料供給業者」「顧客」「競争相手」「代替製品の候補」の4つを特定し、そこに起こる変化と影響を考える。

    ・エンジニアの二乗原則。
    ある問題に方程式が一つ増える毎にシステムを解くのに必要な計算量が少なくとも、方程式の数の二乗に比例して増える。問題に影響を与える要因はいくつも挙げられるだろうけれど、最重要な2、3の「キー・ドライバー」に注意を集中する。

    ・資源を集中的に活用する事と、ヒエラルキーを排除する事。これが優れた意思決定につながります。ファームのクライアントが大きな変革を遂げようと苦労しているとき、問題はたいていこのどちらかでした。

  • HBSの英文ケースに、あまりに四苦八苦したので、ついでに読んでみた一冊。「決して売込みをしない」「刑事コロンボ戦術」など、興味深い内容がチラホラ。在籍者ならではの裏話的な話もgoodでした。でも、ケース課題とはあまり関係なかったかも。up-or-outやhierarchyなど、知りたかった内容はあまり記述なし。

  • マッキンゼーが目立つが、ビジネス課題解決のハウツー。
    Part1~3がポイント。他著書同様のところもあるが、面接の臨み方、ブレストのテクニック等が新鮮。

    Part1:ビジネス問題の考え方
    ・「事実に基づき」「厳密に構造化され」「仮説主導である」
    ・始めての問題など存在しない。ツールの活用
    ・猛烈に働くのではなく、賢く働く。
    ・キードライバーに注意を集中すること
    ・はっきりと、正確に30秒で説明できるぐらい正確に知り尽くすこと
    Part2:ビジネス問題の解決方法
    ・チーム編成。直接会ってメンハ゛ーを決定する
    ・チームの志気を保つ
     「チームの体温を計る(チームメイトと話す)」「一定方向に進む」「作業の目的を知らせる」「敬意をもって遇する」「チームメイトを人間として知る」
    ・上司を引き立てる(仕事に全力で臨み、上司が必要としているときに自分の知っていることをすべて知っているようにすること)
    ・リサーチ。年次報告書。ベストプラクティス・
    ・面接(極めて重要)。周到な準備で面接に臨む。
    ・面接を成功させる7つの戦略
    「上司を通す」「2人で面接をする」「相手が自由に答えられる質問をする」「言い換える」「面接の相手が質問する人と面接の進行になじむようにする」「求めすぎない」「刑事コロンボの技」
    ・ブレーンストーミング。準備が必要。ファクトパックを事前に配布、理解してもらってスタート。
    Part3:解決策の売り込み方(プレゼン)
    ・聞き手が楽についてこれる明快なストーリ
    ・事前の根回し必要
    ・データをチャートで説明(図解)
    ・一つのチャートに一つのメッセージ。無駄な配色は避ける。

  • この本を読んで、マッキンゼーで働いてみたくなった。
    問題の捉え方とか、解決方法とか、一度実際に働きながら学んでみたいものだ。
    忙しいだろうけど、頑張った分だけ一生活かせる考え方が身に付きそう

    問題解決はマッキンゼーの仕事のすべてなんだ。ありとあらゆることについて、もっとよくする方法は無いか、ひっきりなしに頭を働かせている。つねに自分の中の誰かが、「なぜ、こんな風にするのか?これが最良の方法か?」と聞いてくる。すべてのことに関して、本質的に懐疑的でなければいけない。

    自分の出した解決策を、クライアントに、はっきりと、性格に、30秒で説明出来るくらい完璧に知り尽くすこと。それが出来れば自分のしていることを十分よく理解しているといえる。その解決策を売る資格があるということだ。

    一日の終わりに、今日学んだ最も大事な三つのことは何だろう?と考える。

    ファームにいたときに学んだ一番貴重なことは、大きな絵について考える、ってことだと思う。一歩退いて、今何を達成しようとしているのか考えて、それからそのしていることをじっと見て、自分にこう聞くんだ。これは本当に重要なことか、ってね

    An investment in knowledge always pays the best interest.

  • マッキンゼーの人達の実態を卒業生が書いた本

    戦略コンサルの最高峰であるマッキンゼーがなぜ今の位置にいるのか?
    マッキンゼーがマッキンゼーたりうるというのはどういうことかが書かれている。

    面白いと思ったのは、実際のプロジェクトの流れが具体的な経験をもとに書かれていたこと。
    実際に、仕事の全貌がベールに包まれていて情報がない中で、これだけでも明らかになっているとイメージがより明確にできるだろう。

    インタビュー方法などはコンサルでなくても参考にできると思った。

    同シリーズの青い本はほとんど本書の使い回しなので、本書でそのエッセンスは分かるはず。

  • 部下を誘う時には、休日の昼間、家族ぐるみで。ヒアリングの後は、必ず肉筆で礼状を書く。仮説主導、仮説主導、ミーシー、ミーシー。この本から教わったことは数多くあります。
    それと、手軽ですw

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