新しい中国人 ネットで団結する若者たち (ソフトバンク新書 86)

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  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784797349610

作品紹介・あらすじ

アメリカを抜いて、いまや世界一のインターネット人口を誇るまでになった中国。百度(Baidu)や優酷網(Youku)といった中国サイトの人気が日本でも急速に高まってきている。2008年にはチベット問題などを経て、ネットを介して中国人の若者たちが団結し、加熱した愛国主義が、五輪聖火リレーにも大きな影響を及ぼした。本書は、中国の若者と切っては切れないITの面から、若者を分析したものである。中国のネット事情、IT事情を庶民レベルで俯瞰し、この国のリアルな現在の姿と、秘められた将来の可能性を紐解いていく。

感想・レビュー・書評

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  • 今の中国を語るには少し古いかもしれないが、2008年に発表された中国におけるいわゆるネットの住人達の考え方等々をデータを交えて分析している。非常に分かりやすくまとまっていると思う。

    筆者はその筋では有名な人なのかな。
    ブログもあるようなので最新情報はそちらで確認してみようと思う。

  • [ 内容 ]
    アメリカを抜いて、いまや世界一のインターネット人口を誇るまでになった中国。
    百度(Baidu)や優酷網(Youku)といった中国サイトの人気が日本でも急速に高まってきている。
    2008年にはチベット問題などを経て、ネットを介して中国人の若者たちが団結し、加熱した愛国主義が、五輪聖火リレーにも大きな影響を及ぼした。
    本書は、中国の若者と切っては切れないITの面から、若者を分析したものである。
    中国のネット事情、IT事情を庶民レベルで俯瞰し、この国のリアルな現在の姿と、秘められた将来の可能性を紐解いていく。

    [ 目次 ]
    第1章 インターネットと中国の若者たち(世界一のインターネット人口大国中国の利用実態 インターネットは都市部の若者にとっての娯楽だった;中国人がインターネットを始める目的とは 商売好きでギャンブル好きな中国人ならではの動機;太っ腹に見える中国人の価値観 給料数か月分のハイテク製品を躊躇せず購入 ほか)
    第2章 日本を意識する中国の若者たち(恨めしい国、日本 日常的に日本の様々なニュースや情報を報道;親日派の集う人気サイト 掲示板では多数派の反日派が少数派の親日派をたたく;中国人の好きな日本の人気コンテンツ アダルトビデオが若い男性に大人気 ほか)
    第3章 ネットで団結する中国の若者たち(中国人も認める海賊版問題 合理性を求めて恥と知ってもやめられず;インターネット上にも蔓延するコピーの習慣 智の共有「WEB2.0」の中国人的解釈;ネット発の個人の作品が密かに人気 Flashアニメや音楽や創作小説が流行 ほか)

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    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 世界のPC人口は世界で約5.5億人らしい。
    仮に中国が国産OSを開発し、その使用を国内で義務化させた場合、そのインパクトはとてつもなく大きい。
    国の制度、愛国心を元にした団結力からいつかそんな日がくるのでは、と思えるが本書によれば実際の政策の中国規格DVDもCPUも成功していない。
    世の中は机上の計算だけでは成り立っていないという良い例だろう。

    中国のIT事情およびそこから派生される社会状況を書いた本。
    限定的ではあるが、新聞やニュースよりもリアリティあふれる内容になっている。
    愛国心を叫びながらデジカメやゲームは日本製。
    海賊版は当たり前、Webの記事はコピペが基本でも着メロは自作。
    知ってそうで知らなかった中国の今が分かります。

    海賊版があふれる中、一方でこのような驚くべきサービスも出てきている。
    その潜在能力はやはり侮れない。

    都市圏:本書で紹介されている中国のクオータービューで作られたグラフィッカルな地図サイト。非常に精巧に作られているが、データが重く(もしくはサーバーが貧弱)で動きがおそろしく遅いのが難点。

  • この本を見たときは、びっくりした。なぜかというと、本の副タイトルにネットで団結する若者たちと書いているからだ。私から見ると、若者はネットで一番やることはゲームだと感じた。しかも夢中でやっていると言える。でも筆者の視点から考えると、若者たちはネットに熱心があるこそ、中国のIT面にいい影響が与えた。そして、だんだん各企業はネット化が進んでいる。
    中国は家庭ずつ子供がいて、それに従って、ほんどうとの家庭もpcがもっている。その一方、若者たちだけではなく、年寄りの人もネットを学び始めた。筆者はまだ言った。未来の世界はITが需要であり、中国のネット事情から見ると、若者たちは確かにリアルな現在の姿に役に立つと予想できる。

  • 中国独特の文化を知ることができた。

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著者プロフィール

アジアITライター。1976年東京都出身。東京電機大学卒。システムエンジニアを経て、中国やアジアを専門とするITライターとなる。現地の消費者に近い目線でのレポートを得意とし、バックパッカー並の予算でアジア各国を飛び回る日々を送っている。「文春オンライン」「ASCII」「engadget」などを中心に多数の連載を持ち、単著に『中国のインターネット史 ワールドワイドウェブからの独立』『中国のITは新型コロナウイルスにどのように反撃したのか? 中国式災害対策技術読本』(いずれも星海社新書)などがある。ツイッターは@YamayaT

「2022年 『移民時代の異国飯』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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