- Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
- / ISBN・EAN: 9784797351545
感想・レビュー・書評
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表紙が気にって手にとってみたらまさかの二巻目という。。。
でも、二巻目からでも世界の事情はよくわかったので、たぶん作者さんか、翻訳者の方の文章の使い方が秀逸なのだと思います。もしくは其の両方。
ファンタジーですが、SF小説と言っても遜色ないのではないでしょうか。実際遠い未来にこんな状況、有り得そうという予感はしますし、今現在でもピーターが生きる世界の「大人たち」のような考え方をしている人はいると思います。こんな未来、私も望みたくもないけど……とくに女の子は望まない気がします。
実際有り得そうなところが恐いです。
一巻目(読んでませんが)とは違って、男の子(・・・?)主人公です。
素直すぎてあっさり「大人」たちに騙されるところは読んでいて「あぁ~」とはがゆい気持ちになりました(笑)
が、それでも今のこの世界の状況は違う、自分達の良いと思う世界を手に入れるために、と頑張るところは素敵だと思いますし、社会の「常識(なんてあってないようなものですが)」に流されないように、と奮闘する姿はかっこいいです。
一応完結はしているのかな……? ピーターの生きる世界に投げかけた「その考え方は違うだろ!」が、完全な決着を見せたとは必ずしも言い難いような気もしますが、たぶんこの終わり方で限界なんだろうなと思います。
世界の考え方を変えるって、人が大勢集まったとしても、数年で変わるものではありませんし。。ピーターたちの望む未来が手に入っても、たぶんピーターたちは生きていないような気がします。
図書館では児童書のところにありましたが、お話として難しすぎるような(苦笑)それはともかく、
大人が読んでも十分楽しめますし、考えさせられます。
一巻目に遡って読む、のはどうしようかなと考え中。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「2040 サープラス・アンナの日記」の続編。
1冊目以上に内容が過激でえげつない。
思わず目を背けてしまうような展開もあったり・・・・・・。
この物語で一番怖いのは、こんな未来はありえないって言い切れない所ですよ。
医学も技術も日々進歩してるし、「ロングライフ」のような薬もいずれは出来ちゃうかもしれませんし。 -
表紙ののがるわこさんの絵がかっこいいです。長命社会に対抗してなんとか自然な姿にしていこうとするピーターやアンナ。祖父の会社に入り情報を得ようとするピーターだが、長命にサインさせようとする大人たち。製薬会社の新しい薬の秘密はなんと幹細胞を得ようとサープラスの女の子たちをつかってのおぞましいたくらみだった。いろいろな困難に立ち向かうアンナとピーター、それに腹違いの兄ジュードなど若者を応援しちゃいました。
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正直、読んでいてかなりえぐかったなぁ、
サープラスとして散々辛酸をなめてきた二人だから
今度こそは幸せになってもらいたいです。
いろいろな意味でも…
でもこの本、児童書にはきつすぎる気がするのですが…
特に胚細胞うんたらの表現は
大人である私でもひきますので…