- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784797356557
感想・レビュー・書評
-
桃山学院大学附属図書館蔵書検索OPACへ↓
https://indus.andrew.ac.jp/opac/book/529436詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
(CELL)1階 新書・文庫
新書||457||キタ -
新書文庫
-
化石を軸にした北村雄一氏のわかりやすい生物の話。
オドントグリフスは軟体動物で確定とのこと。
三葉虫が鋏角類だというのはこの本での新事実。wikipediaなどではまだそこまで踏み込んだ記述になっていない。本書では「鋏角類の代表的なものが三葉虫」(224ページ)と言い切っているので、何か新しく決定的な根拠があるのだと思う。
恐竜絶滅は隕石説を改めて詳説。故金子隆一氏がこだわっていたマントルプリューム説は「マイナーな仮設」としている。
石油は生物由来説と地球の材料説の2つがあったが、主に白亜紀に海底に堆積したプランクトンの死骸によってできた、文字通りの化石燃料であることを示している。 -
所在:展示架
資料ID:11100977
請求記号:457||Ki68 -
化石には地球生命の歴史が詰まってる。古生代,中生代とか,三畳紀,ジュラ紀,白亜紀とか地質年代は出てくる化石の種類で分けられてるから,実は生物を指標にした年代区分。
地球の生命は,何回か大量絶滅を経てきていて,地質年代の境目がちょうどその時期に当たる。例えば白亜紀末期の6500万年前,ユカタン半島に落下した大隕石によって恐竜が滅んだ,とか。隕石に含まれていたイリジウムがこの時期の地層で大量に検出されていて,すでに定説。
化石と言うと恐竜だけど,もっと重要なのは三葉虫とかアンモナイト。これらは往時の地球上に広く分布し,時代的にも長く反映して様々に進化したので,示準化石として有名。地層からどんな三葉虫が出たかで,その時代が特定でき,その地層の積み重なり方で上下の層の年代も分かる。
カラー写真が多数。豆知識もいろいろとあって,なかなか楽しめた。娘たちも興味深そうに眺めていた。恐竜図鑑が欲しくなったなあ。