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- Amazon.co.jp ・本 (324ページ)
- / ISBN・EAN: 9784797360196
感想・レビュー・書評
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前篇のレビーで書いたが、最近の国際謀略ものにつきものの分かりやすい悪役がいなくなった混沌とした現在の世界情勢で唯一の敵役たる中国を出しているものの、やはり全面的な対決に至らず、中国は本作では端役で、アルゼンチンが敵役として頑張っている。どこに行って必ず出現する007の敵役のようなアルゼンチンの少佐は、最後にはあっけなく果てる。中国の対アメリカ債権による脅しがリアルで、まあアメリカも世界の警察ぶってられなくなっているという文脈は理解できるが、それを超えて正しきをなすという不正規部隊の独走は、話としてはあっても、まあ、正直、やりすぎだろう。また、いろいろと話を組み上げておきながら、最後はあっけなく、なおかつ、あくまでもヒーローたる不正規部隊に、あまりにも都合よく進行するラストは、わかっちゃいるけど、あまりにご都合主義的で、少々、興ざめ。
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