愚直でまっとうな不動産投資の本

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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784797360332

感想・レビュー・書評

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  • タイトルの通り、愚直でまっとうな不動産投資の本。
    <キーポイント>
    ・優良な情報をいかに得るか→優良な情報提供者とつながること
    →人間関係をつくること→足しげく通う・電話でも会話をして接点を増やしていく・八方美人は嫌がれる。嘘でも数社と答える
    →自分が選ばれるよう努力する
    ・実質利回り=(年間賃料ー年間運用経費)/(物件価格+購入諸経費)*100
    ・5年先、10年先、20年先の賃貸マーケットを考える

    <その他>
    ・ストックビジネスが経営基盤を安定させる
    ・キャッシュフローを毎月生むストックを少しずつ積み上げることが大事
    ・キャッシュフローを確実に生む事業は好景気は地味だが、不況になると強い。
    ・優良な情報提供者とは①優良な不動産情報を収集する能力、ルートをもっていて物件を随時紹介できる②取引をまとめる能力、経験豊富、投資家側にたってリスク回避できる③有料情報を優先的に提供してくれる
    ・修繕の見積をとり、過去に大規模修繕を一度おこなっていなければ、その旨を伝えて、想定される工事費を値引いてもらう交渉を行う。
    ・登記簿謄本により、所有者・物件所有期間・相続の有無・借入額・差し押さえ記録・張り付いた権利などがすべてわかる
    ・レントロールから、もっとも低い賃料を全ての住戸にあてはめて、月額の家賃収入や年間家賃収入を計算しなおし、利回りも含めて、投資の適否を判断する。
    ・付加価値をプラスするため知恵をしぼる。天井が高い、敷地内に駐車場を確保可能、エントランスにシンボルツリーがある。などこれは!と思う何か。
    ・住まいという観点から最先端の機能や仕様、付加価値は新築分譲マンション。
    ・リートの適切性を見分ける方法
     新規物件取得が親会社やその関連会社のみからでないか
     分配金が安定せず、大量増資などで少数の株主に不利な運営を していないか
    ・逆張りの思想が功を奏す。
    ・平時には、黙々と本業に精を出し、不況時こそ思いきった投資をする。
    ・損切りをするタイミングの判定方法「今の状況や事実を知った上でその物件にその金額で投資すると思うか」
    ・投資の大原則①わからないものには投資しない②長期にわたって勝ち続けることはまずない③安い時に買う④迷った時は休む⑤自分には投資の才能があると思った時がピーク

  • 当たり前で大切な基本が書かれてます。

  • タイトルで言うかという感じだが、中身は確かに常識的。投資は慎重に、というのがベースの主張でその通りなのだがこれと行った新しい知識はない。
    それに加え不動産は人とのつながりが大事だから営業とのコネクションを大切にしましょう、という重要なのか、ポジショントークなのかわからない主張も混じっていて紛らわしい。

  • タイトル通り「愚直でまっとうな不動産投資」の本だった。
    転職を2回してて、年金や退職金で不利な僕は何かしらのリタイヤメントプランを考ていかないといけない。

    知識の勉強もそうだが、この本のあとがきにもある通り、将来にそなえて「縁」と「運」をきずいていこうと思う。

  • タイトル通りで、良いコトうまくいくコトをならべた不動産投資の本は数あれど、かなりリアルにメリット・デメリットを書いてあり、地道な努力なしにリターン話ないコトがわかります。ただ、ダメと言ってるのではなく、不動産投資の特徴と注意点を細やかに記載されてます。

  • 大局観のような内容が中心だが、タイトルどおりでしごくまっとう。ワンルームで6%の利回りならJリートの方がましなのだし、やはり10%はないと検討に値しないとか、良い点が多くても、大きなマイナスのある物件は回避すべきとか、投資スタンスに関しても頷ける点が多い。銀行の融資は結局、自分資本の現在価値なのだから、へんに慌てて競争の激しい安い物件から始めるよりも、本業を頑張って給料を上げてからの方が融資枠も大きくなって結局はお得、とか中国のバブルがはじけるまでは基本的に様子見、というのも同意です。著者がコンサルタントとして多くの不動産投資家に会った結果悟ったと言うように、色んなスタイルがあり、それぞれに正しいのでしょうけど、、、

  • (ともすれば)アヤしい(と思われかねない)、素人大家さんがアパートを買ってみたら大儲けできたという内容の、情報商材連動のような本が大量に出て売れているなかで、このタイトルがいいですね。編集者に脱帽します。もちろん著者は、上記のような部類の人ではなく、きちんと最初から専業で“まっとう”に不動産業をやっている人です。
    アパート経営などの不動産投資に興味を持つ人が、最初のきかっけとして読むには、上記したような人たちの本もいいですが、本当に始めるなら、こういう本できちんと勉強するのは大事なことだと思います。

  • 長谷川高さんの著書は前著「お金を生み出す家を買いたい!」に続いて2冊目。 内容は前著と被っているものも多かったが、賃貸マーケットが今後借り手市場が続き、競争力のない物件は生き残っていけないだろうという論調が強くなっている。キャッシュフローを目的とした堅実な投資を薦める著者の主張は、不動産だけでなく株式その他への投資にも共通するものがあると感じた。

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著者プロフィール

株式会社長谷川不動産経済社代表。東京都立川市生まれ。立教大学経済学部卒業。
旧リクルートコスモス(現コスモスイニシア)にてビル・マンション企画開発事業、都市開発事業に携わった後、1996 年に独立。
以来一貫して全国にて個人・法人の不動産と投資、賃貸経営に関するコンサルティング・ 顧問業務を行う。
自身も現役の不動産プレイヤーかつ投資家として、評論家ではなく常に現場と実践にこだわり続けている。
一方で、全国での講演活動やメディアへの出演を通じて、不動産全般や投資について高校生にでも理解できるよう分かり易く解説することを信条としている。
著書に『不動産 2.0』(イースト・プレス)、『家を買いたくなったら 令和版』『はじめての不動産投資』(共にWAVE 出版)などがある

「2022年 『50代、家のことで困ってます。』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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