- Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784797361100
感想・レビュー・書評
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さて下巻。他の方のレビューを読むまでてっきりサムは人間に戻れずバッドエンドなんだと思っていました。自分の読解力にがっかりです・・・。上巻のひたすら恋愛モードな雰囲気よりは下巻のサスペンス色の強い雰囲気の方が面白かったです。帯によれば映画化決定とのことなので是非観てみたいです。もちろん吹替で。
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「ハーレクイン風味のコバルト文庫」という感じでしょうか。
言い方を変えれば、「翻訳調恋愛小説、少女向け」。
とても読みやすい文章なので、一気に読めてしまいます。
グレースとサムの交互の一人称視点で物語が進んでいきますが、その語りが淡々としていて、ふたりの大人びた雰囲気がよく伝わってくるようでした。
秋の束の間、ファンタジックな恋愛物語をさらりと読むにはうってつけの本です。 -
第二巻は、少しテイストが違ってきていました。
ベックが狼人間を自分の目的のために増やそうとしているのを見て、自分の信念とベックへの忠誠心との間で悩むサムの話。
そしてデートの時のトラブル。
前はロマンス中心でしたが、今回はちょっとハードになってるなという印象です。
「あなたは美しいけど悲しい」というグレースのことばは、印象的でした。
そんなはかないサムでも、危険な犬を殺すこともあり、それが非常にインパクトがありました。
サムのような感受性の持ち主が、そういう非常手段を執るのだな、と思うとともに、アメリカらしいなと思いました。
ラスト、ハッピーエンドでよかったです。 -
献本フェアでいただきました。
「トワイライト」と感じが似ているので、比較されがちですが、このお話はこのお話でよかったと思います。ふたりの恋は純情な恋の物語でした。
最初は「狼」と「人間」として出会い、お互いに見守り続け、とある出来事が起こったときから、改めてふたりは「狼人間」と「人間」として出会い、恋をし、家族、仲間との絆、変化そしてゆっくりと訪れる悲しい別れ・・・季節が移ろうのと一緒に、そして気温の変化と共にだんだんとストーリーが進みました。
作者の方がとても詩的で叙情的な文章を書かれ、きっと原書で読んだらとても綺麗なんだろうなと思いました。別れや喪失感の描写は胸にグッとくるものがありました。
ただ読んでいて思ったのが、ラストのシーンがもう少し詳しくとか、サムが最初は「俺」と描写されていたのに、途中から「僕」になっていたりとか、なんとなく話のぶつぎれ感やミステリの部分でおしいなと思うことがあったので、そのへんが残念でした。
どうやら「シヴァ」は「狼三部作」の第一弾とのことなので、サムとグレースの話が続くのか、または他の白い狼のシェルビーとかオリビアの別の話になるのかはわかりませんが、続編に期待。
また映画かも決まっているので、どんな世界観が創られるのか楽しみです。
ブクログさんありがとうございました! -
※上下巻読了後の感想です。
この本については、
(あくまで原書への評価ですが)以前から良い評判ばかりを聞いていたので、
近いうちに読もうと原書も買ってあるのですが、
今回、献本キャンペーンで頂いたので、邦訳版で読んでみることにしました。
自分の中であまりに期待が高かったので、
少々不安でしたが、読了後に余韻が残るような素敵な作品でした。
物語は、章ごとにグレースとサムの二人の視点で描かれています。
私としては、サムの思いや心の動きの方が細かく描かれていたので、
グレースのというより、これはサムの物語のような印象を受けました。
二人は、“ホット”ではないけれど“スウィート”。
微笑ましい…と言ったらいいでしょうか?
そんなカップルです。
サムは、繊細で(本人はこの表現を嫌っていましたが…)シャイで、優しくて、正直。
読書や詩が好きで、グレースに対する思いや自分の状況を詩で表現しようとしたり、
グレースに対して、あくまで人間らしい態度で紳士的に振舞おう努力している姿が素敵でした。
グレースは、実用的(?)で自立している女の子。
放任主義の両親の愛情に飢えているものの、
だからと言ってサムにしがみついて、彼のことしか考えていないというわけでもなく、
行動力もあって良いなぁっと。
全体的にストーリーは静かで、至る所に登場する冬の寒さを表す描写が切なさを募らせます。
シリーズ第二作目の“Linger(原題)”が楽しみです。
一つだけ、不満を言うとしたら…
表紙を原作と同じにして頂きたかった…すごく素敵なので;
<あらすじ>
幼いころに狼に襲われた経験のあるグレース。
なぜ助かったのかはわからないが、
彼女はそれ以来、狼の群れや黄色の瞳をもつ狼に惹かれるようになる。
夏は姿を消し、冬になると現れる狼たち。
黄色の瞳を持つ狼は、グレースの家の裏庭と森の境に姿を現すものの、
二人がそれ以上の距離を縮めることはなかった。
だがある日、町でジャックという青年が狼に襲われるという事件が発生し、
そのせいで人々の狼への恐怖が高まっていく。
森を追われそうになる狼を助けようと走り回るグレース。
彼女がそこで目にしたのは、
血を流して倒れる“彼女の狼”の瞳を持つ青年サムだった…。
(あらすじは参考程度でおねがいします。) -
※レビューは、上巻にて。
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「あなたは美しくて、悲しいわ」
グレースが、サムを表現したセリフ。
この一言が、作品全体の雰囲気の象徴であると思う。
美しくて悲しいのだ。
サムの繊細さだったり、グレースの純粋さだったり。
主人公である二人がとてもまっすぐなのに惹かれる。
献本キャンペーンでいただいた作品。
ロマンチックな気分に浸りたい!という人におすすめかも。 -
上巻のレビューを参照ください。
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上巻のレビューをご覧ください。
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今年のハロウィンは、さぞやたくさんの狼男が出没するでしょう。