mh1989さんの感想
2014年5月18日
他のシリーズもあまりにうまく話が進むが、本シリーズでは特にその傾向が高く、さらに本作では最も顕著となっており、何百年も見つからないお宝が、あまりにあっけなく見つかるお手軽トレジャーハンティングストーリーとなっている。敵役も本作では魅力がなく、その結末も、とってつけたおまけのようにあっけなく片付けられてしまうので、物語としての起伏に乏しい。
クライブ・カッスラー テレビ業界から作家に転身、1973年に架空の組織NUMA(国立海中海洋機関)に所属する特殊任務官を主人公とする『海中密輸ルートを探れ』で作家デビュー。同主人公の活躍を描くダーク・ピット・シリーズのほか、幾多のシリーズを送り出し、作品は世界的ベストセラーとなっている。印税をもとに実際にNUMAを設立し、多くの沈没船や行方不明船の発見にも尽力した。2020年死去。 「2023年 『地獄の焼き討ち船を撃沈せよ!(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」