- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784797375114
作品紹介・あらすじ
日々、膨大な仕事量に追われ、ただ右から左にこなしていく――
そんなやり方では目覚ましい成功は望めない。
急所となる1点を見つけ、そこに力を集中すれば、
あとはドミノ倒しのようにとてつもない成果がもたらされる。
その1点の見つけ方と攻略法を教えます。
2013年4月に発売されるや、たちまち数々の書籍売上ランキングにランクインを果たしている全米で話題の1冊が、
遂に日本に登場!!
私たちは日々、多くのタスクに追われている。
どれもが「早くやれ!」と私たちをせっつく。
しかし、全部を気に掛ける必要はない。
大事な「1つのこと」を見つけ、そこに力を集中すれば、
あとは、小さなドミノが次々と大きなドミノを倒していくように、目覚ましい成果がもたらされる。
スティーヴ・ジョブズもビル・ゲイツも、すべての成功の秘訣はそこにあったのだ。
「1つのこと」に集中する――これは一見、至極単純で当たり前のことのように思える。
だが、いざ実行に移すとなるとさまざまな障害が現れ、あなたの前に立ちふさがる。
まず、それで本当に大丈夫かという不安が頭をもたげる。
また、不安を克服したとしても、実際にどうやって「1つのこと」を見つけ、
実行していくのか、そのやり方が分からない。
さらに、実行に移すとなると、外からさまざまな邪魔も入るので、これら克服する必要がある。
大きく3つのPARTに分かれる本書は、これらを順番に解決してくれる。
PART1では、世間で一般に信じられている6つの嘘――
「大事でない仕事などない」「マルチタスクは効率的」「バランスのとれた生活が大事」
「やる気はいつでも万全」etc.について、その誤りを暴露し、不安を取り除いてくれる。
PART2では、どうすれば、目覚ましい成果を達成できるのか、3つのメソッド――
「『1つのこと』を見つけるための自問法」「問いかけを習慣化させる方法」
「そのための基本方針となる大きな目標の定め方」を教えてくれる。
PART3では、「1つのこと」に集中するためにあなたが立てるべき3つの誓い――
「熟達を目指す」「目的に即した方法を追求する」「結果に対して責任を持つ」――と、
決意を揺るがそうとする4人の泥棒――「『ノー』と言えない優柔不断さ」「混乱への恐怖」
「不健康な習慣」「周囲の非協力」――の撃退法について解説する。
感想・レビュー・書評
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良書:内容も、本のつくりもわかりやすくて、よみやすい
本書も1点集中本です。
結局、仕事は、足し算ではなくて、引き算であることを語っています。
構成は3つのPARTからなっています。
PART1 嘘 私たちを惑わし、つまづかせるもの
PART2 真実 生産性へのシンプルな道
PART3 目覚ましい成果 秘められた可能性を解放する
タスクリストを作るのではなく、優先順位を決め、パレートの法則に基づいて
重要で小数であるやることと、やらないことを決める。
マルチタスクはやらない。1度に1つのことを集中してやる
たくさん決断しない。意思の力が低下しないうちに、最も重要な「1つのこと」をやりおえる
大きく考えることで、大きな成果をめざす
優れた質問をする 大きい かつ 具体的
重要なのは、目的 優先事項、生産性
成果を得るためには、自分に3つの誓いを立てる。
①熟練をめざす
②目的に即した方法を追求する
③結果に対して責任を持つ詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「エネルギーの管理を誤ると、生産性を失うことになる。」
仕事が忙しくなったのは嬉しいけど、体力がついてこなくて悩んでいたのでグサッときた。
日々の暮らし方を見直すきっかけになります! -
不動産で成功した人
の考え方
意志力は有限、とか2022現在では常識レベルな話も。
(原著は2012)
なぜ「一つのこと」に絞らなければならないのか。
最終的には幸福のため
●目的をもって生きる
「幸福は達成への途上で生じる」
心理学者マーティン・セリグマン
幸福の五つの要素
「ポジティブな感情と喜び」
「何かを達成すること」
「他者とのかかわり合い」
「何かに没頭すること」
「意義を見出すこと」
152
●寓話
『不思議の国のアリス』
「お願い、おしえて。私、どっちに行けばいいの?」
「それは、君がどこに行きたいかによるね」と猫が言った。
「どこでもかまわないんだけど」アリスは言った。
「それなら、どっちに行ってもいいさ」猫が言った。
158 -
The One Thing:それをする事で他の全てがより容易になるか、不必要になる「1つの事」
マルチタスクは効率が悪い。何度そう言われてもマルチタスクの方が何でもこなせて格好良いし、同時並行で仕事が出来て凄いじゃん、という気持ちがあった。
でもそれは不必要な事を捨てきれない、というだけであった。
本当にすべき事を選択し、しない事を排除する。
・・・それでも色んな事がやりたくなる。そそられる。
そういう時は1つ1つ没頭してやりきる。やりきるまでは次に移らない。
そうか、One thing以外は習慣化させよう。 -
BOOKオフで、パット見が面白そうだからかった。
ただ、少し中身が薄かったように感じた。
(一般論が多く個人的にはあまり響かなかった)
手広くやるのではなく、ひとつのことに集中する。
ひとつの習慣を身につけるのに、66日かかる。
という2点が心に残った。
確かに習慣化は重要だなぁ。と -
【きっかけ・目的】
するすると読み続けられる文章だった。そうめんを食べた後のような爽快感だ。たまに翻訳ものではそういうことがある。今回のこの本も自己啓発本として個人の生産性を如何に高めるために一点集中が必要だと説いているが分別臭い文章ではなく本当に先に先に目をむかせるような文章だった。
そして何のために一点集中するのかが重要で冒頭に「成功」を得るためにはどうするかというまずもって動機づけをはっきりさせている。
【感想】
人生の成功、ビジネスの成功、いずれにしても日々の生活の中で膨大な業務を行っているとして全方位で臨むことが如何に愚かなことか。
その愚かを正当化する6つの嘘を論破し読者の目の曇りを取っていく。
成功を妨げる六つの嘘
1.すべてのことは等しく重要
2.マルチタスクは効率的
3.規律正しい生活が必要
4.意志の力は常に万全
5.バランスのとれた生活が肝心
6.大きいことは悪いこと
ようは、一つのことにどのように集中すれば成功するのかということだ。
自分の読んだ目的はたくさんあるすべきことを「どう管理して」「どう毎日タスクをこなすべきか」に対する答えを知りたかったがそうではなく「成功」するために「どう集中すべきか」が大事ということに気づかされる。自分はいつの間にか手段ばかりを追っていたようだ。
目覚ましい成果を得るための方法論が最後の結論であるがよりよい人生を送るための啓蒙の書という風情があり納得感はとてもあった。
【終わりに】
自分は長いことマルチタスク幻想にとらわれていた。それを軌道修正したくて読んだ。以前読んだSigleTaskも似たようなことであったがそれより随分と読みやすかった。翻訳物は訳者に左右されるが今回読んだのはまさしく以前、激しく感動した「2日で人生が変わる「箱」の法則」の訳者と同じ門田美鈴さんだった。本筋を逃さず日本人に理解しやすく書かれていることがうかがえる。 -
( オンラインコミュニティ「Book Bar for Leaders」内で紹介 )
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ビジネス・コーチとしても活躍する不動産会社会長による、「一つのこと」に集中するための本。内容は「一つのこと」ではなくかなり多岐に亘る印象だが、よく知られていることもそうでないこともなかなか面白く読みやすく書かれている。黒と赤の2色刷りになっていて、図表や章題もちょっとかっこいい。
本書でいう「一つのこと」とは、次の「的をしぼり込む質問」によって表わされる。『それをすることで他のすべてがもっと容易になるか不必要になるような私ができる「一つのこと」は何か?』 この質問を様々なスケールで繰り返すことによって、今集中すべきことが明らかになるという。そして、その「一つのこと」に一日のできるだけ早い時間帯に毎日4時間を充てるよう勧めている。
覚えておきたい点:
・1.5倍の等比級数的ドミノを最初は5cmの高さで始めるとすると、57番目には月まで届く高さになる。なすべき適切なことを順番にこなしていけば、成功の上に更なる成功を積み重ねていけば、非常に大きな成功に達する。
・ToDoリストを作るとすべてが平等に重要に見えてしまう。パレートの法則に従い重要な少数のタスクを見つけることが大切。
・バランスのとれた生活が肝心というのは嘘。私生活においてはなるべく中道から外れないようにしたほうがいいけれど、「一つのこと」を追い求めると必然的にバランスが崩れる。中道から離れたところで魔法は起こる。