なぜ、スーツは2着目半額のほうがお店は儲かるのか? 価格で見抜く"高くても売れる戦略""安くても儲かる戦略"
- SBクリエイティブ (2015年9月24日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784797382280
作品紹介・あらすじ
◎生活をしていると不可解な価格というものはいろいろとあるものですが、裏にはその企業の「儲けるため」の戦略があるものです。
本書では身近な例から、価格の設定の背景にある戦略(マーケティングや経営戦略)と「儲けるための会計」を関連させながら紹介していくものです。
◎大塚家具vsニトリ、フェラーリvsワーゲン、家電量販店vs町の電気屋さんなど、その「価格」から、儲けている戦略・ビジネスモデルを会計的に分析し、
それぞれの強みや弱みを紹介(ただし数字は損益分岐点など図版で見せる部分が多いです)。文体もやわらかく、読んで「なるほど!」と思う内容になっています。
◎マーケティングや戦略、ビジネスモデルに関心はあるけど、会計はどうも……、という方にもお勧めです!(結局会計的に儲けていないと意味はないですから……)
感想・レビュー・書評
-
基本的な会計用語さえ分かっていると本書はより読みやすいです。具体的な企業事例と戦略例を基に、数値的な分析をし、企業の意図がわかりやすくまとめられています。目から鱗でした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
よく見る「スーツ2着目半額」の理由がわかる。価格をめぐる疑問(決め方、値下げ、値引きvsポイント、早割、PB商品、繁忙期の高さ)が一気にわかる。普段あまり意識しない、限界利益、固定費の重要性を理解できる内容となっている。
-
要するに、固定費を回収すれば利益が出る。固定費を回収すれば、あとは売れば売るほどボロ儲けということ。
高い料金の裏には高い固定費があり、それをいかにアピールするか。
マクドナルドが全面禁煙をしても、経営理念と合わないために上手くいくか疑問。
といった、経営的な話はなかなか面白かった。
ただ、全体的に、内容の薄さは否めないように思った。 -
ちょっと実務的すぎて途中脱落。
-
買い物をした時に、「不思議だなあ」と感じる価格設定がときどきあります。
この本はまさしく、そんな疑問に答えてくれそうな題名だったので、読んでみることにしました。
題名も含め、具体的な事例を示して、価格がどのように設定されているのかを解説しています。
その中心となっているのが、固定費・変動費による価格・経営の分析。
公開されている経営指標を使って、各社のコスト分析を行い、「儲けのカラクリ」を解説しています。
この流れだとえてして、「固定費を削減しましょう」という話になりがちですが、本書はちょっと、違いました。
「固定費を使うということは、手間をかけること」と捉え、ブランディングの話とも関連させて、説明しています。
流行り廃りが激しい、21世紀。
各社がさまざまな工夫をして、価格設定しているということが理解出来ました。
数字による解説が多いのが気になる人もいるかもしれませんが、読み物としても楽しめる一冊だと思います。
『半市場経済』内山節
https://booklog.jp/users/makabe38/archives/1/4040820258
.