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- Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
- / ISBN・EAN: 9784797388343
感想・レビュー・書評
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ゴブリンを殺す、それだけを毎日考えて暮らしている青年。しかし、新しいアイデアをけっこう探しているし(それは結局ゴブリン殺しにつながるんだけど)、ひとのことも見ていたり、むむ、とちゃんと困ったりもする。そんな彼とつきあうのが楽しくなってきたひとたちが楽しい。
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今回は辺境の街の収穫祭を突け狙うゴブリンの首魁を対峙する物語。休日を堪能するゴブリンスレイヤーの貴重な生態が記録された巻である。
この辺の物語は、ライトノベル的な体裁を整えていると言ってもいいだろう。牛飼娘、受付嬢、女神官とそれぞれとの関係が、ジュブナイル的なじわじわ感で描かれている。それでも軟派に見えないのはゴブリンスレイヤーの性格がゆえだろうか。
今回、本格的に勇者パーティと擦れ違いを見せているが、そこで散々な言われようをしているのもまたゴブリンスレイヤーらしいところだろう。
今回も星五つで評価している。
ハイファンタジーらしい描き込み、祭りなどに見られる風俗の描き方などはシンプルながら味わい深いものであった。