- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784797389609
作品紹介・あらすじ
「経営戦略」なんて経営者だけに必要な話、自分には関係のない小難しい理屈ばかり。
そういうイメージが強いかもしれません。
もちろん、そういう側面はあるものの、どんなビジネスパーソンであれ、
経営戦略の理論を知っていると便利(有利)。
そもそも誰だって最初から経営者じゃないし、組織のリーダーでもない。
それに経営者が経営理論を細かく理解しているのか、といえば、そんな人は一握りもいない。
ある程度経験を積んだビジネスパーソンだって、課長や部長、社長を務めている人だって、
きちんと経営戦略の理論に触れたことがない人が多い。
そんな組織のリーダー、それにこれから組織のリーダーになるビジネスパーソンに向けて、
「経営戦略」のプロフェッショナルが、競合を圧倒する経営戦略の本質をざっくり教えてくれる。
まずは経営戦略の意味をトコトン理解してもらい、さらに経営戦略の活用法まで各企業の実例を用いてやさしく解説。
小難しい話は極力わかりやすく、わかりやすい話を深掘りして、深掘りした話を面白く勉強できる一冊。
――実はおもしろい経営戦略の話。
感想・レビュー・書評
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面白くない
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きのPさんすいません、ユウジロウ ニシキミさんのレビューが面白かったです(笑)すいません、ユウジロウ ニシキミさんのレビューが面白かったです(笑)2021/02/04
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考え方を改めさせるほどの感動はないが、タイトル通りおもしろかった。
経営戦略とは何か、古典や現代のケーススタディを通して代表的な考え方を紹介している本。古典といえば孫子の兵法や、クラウゼヴィッツの戦争論などをかみ砕いて紹介している。ケーススタディというと、ソニーや本田技研工業、電通などの盛衰を戦略と結びつけて解説していた。
特に表紙にある「弱くても勝てる方法」という切り口で戦略を語っているところが勉強になった。ジャイアントキリングまでは望まなくても、ギリギリのところで鎬を削るビジネスの現場でどうやったら自分なりの「勝ち」を引き出せるか考える学問/実践として経営戦略が価値あるんだなと学んだ。
この人は割と、ポーター的な、ポジショニング・ビュー重視派なのかしら。
形式的な話だが、よくこんなに話をきれいに整理できたなと思った。ざっくりいうと、簡潔な定義、読者に期待する姿勢(何を期待して読んでほしいか)、ケーススタディと理論化、という3段構成の本になっており、とくに読者に期待する姿勢を簡潔に書いていることにより導入部分がスッと入ってきてとても気持ちいい。また、ケーススタディも、文脈の解説、引用もしくは事実記述、解説(理論化もしくは現実への適用法の解釈)という一連の流れがスッと入ってきて気持ちよかった。分かりやすい文章を書く際、これを真似したいなと思った。
経営戦略について詳しいことが分からない人には、なかなかいい導入になる本じゃないかと思う。 -
経営戦略について語った一冊。
古今東西の話が網羅されており、実際に役に立つかは別として、読み物としては面白かった。 -
●経営戦略は普段の生活にも役立つ
●低コスト化と差別化の二つに分かれる
●自然科学は「絶対的真理」があり、それに少しでも近づく学問。反対に、経営学の真理とは、時の流れと共に変化し続けている。でも7〜8割は適用可能である。
●クラウゼウィッツにより、勝つという目的に向けた計画を戦略、局所的な武力衝突に勝つ為の戦い方を戦術として定義した。
●マキャベリの君主論 道徳や宗教などの綺麗事を排除した徹底的な現実主義。愛される恐れられよ。君主には耳の痛いことばかりです。結局どこの国からも再雇用の声がかからず、彼は失意のうちになくなってしまう。
●原価600万のプリウスを250万で売る。先に値段を決めて売った。そのうち販売台数が増えて黒字に転換した。
●コトラーのポジション分析 リーダー、ニッチャー、チャレンジャー、ニッチャー
●なぜ自動車は家電のようにコモディティ化しないのか?それはエンジンという極めて参入障壁の高い中核部品があるから。それもEV化で変わっていくでしょう。
●ソニーの失敗の本質。次世代を狙うネットウォークマンの部隊には、わずか20人ほどのエンジニアしかいませんでした。投資が少なすぎたからです。 -
わかりやすいと言えば分かりやすい。いくつか有名企業の事例はあるが全て事後分析なので誰でも言える話。1つぐらい未来予測を書いて欲しい。経営戦略というより最後は自己啓発啓蒙書になっていた。
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難しい内容ではなく、読みやすかったです。
歴史の中から、今までの色んな企業の経営の歴史をメインに書かれてあったように思います。
確かに歴史から学べることはあるので、そういった内容を求めている方にはぴったりの本かと思います。
私自身は過去の経営というよりも自分が使えそうな経営戦略、経営の考え方のヒントが欲しかったのでその点に関しての内容はあまりなかったように思います。
ただ、本のタイトルはおもしろい経営戦略の話なので、「経営戦略が面白いもの」ということは分かりました。 -
入門書という感じ
要は、視野は広く頭は柔らかく!ということですかね -
経営戦略とは
「ありたい姿に近づくための実行プラン」
と書かれています。
本書の中で「利益の追求は目的ではないかもしれないが、莫大な利益はイノベーションのために絶対必要」とあります。
つまりは利益は目的ではなく手段。
継続的発展の手段としての利益がなければ事業は続きません。
どんな良い実行プランがあっても手段としての原資がないとσ^_^;
最後に
人生を成功に導くためには強くなる必要はない。
弱くても勝てばいい。
と書かれていたことにハッとします。
資格を取ったり勉強したり自分が強くあらねばと思い込んでるところがあります。
要は最後に勝つためにどうすれば良いかなんですよね。
そのための
コストリーダーシップ戦略
と
差別化戦略
本書はわかりやすく書かれていたので良かったと思います。 -
経営戦略の基礎から実例まで学べる一冊。
以前勉強したつもりでしたが、この本を読んでほとんど忘れていたことに気づかされました。やっぱり実践しないと知識は身につかないな。 -
最近、表紙にかわいい女の子の絵が描かれているのに、中を見たら表紙に全く関係ない普通のビジネス本ってことが時々あるけど、なんなのこれ。この絵で釣ろうとでも思ってるの。いやまあ、この絵だから読んだわけだけど(電車の中で読むのはちょっと恥ずかしいので、ブックカバーつけた)。
ドラッカーの言ってることは、統計的に優位とかそういうので判断しているわけではないらしい。なので、ドラッカーは経営学者(経営学)ではなくて経営思想家(経営哲学)なのだとか。「こうしたらいいんじゃね? 知らんけど」みたいな感じなのか。
電気自動車の話の中で、日本人は毎日30km以上走るドライバーはまずいないと書いてある箇所があったけど、車通勤で片道15kmとかそれなりにいそうだけど、どうなんだろう。前の職場の社長とか、神戸から大阪まで車で通勤してたし(それだけで片道30km)。
イケアとかスターバックスとかグーグルとかの意識高い系企業のことを「コンシャス・カンパニー」というらしい。こういう企業は成長していくとのこと。そういう企業に投資する投信が、鎌倉投信とのこと。聞いたことあるけど、ちょっと調べてよさそうなら買ってみようかな。
日本の高度成長期には、大分県宇佐市に模造品工場が多くあり、「Made in USA」と書かれて売られていたという話にちょっと笑った。うまくやってれば、宇佐市も発展してただろうに、模造品だけで終わったという感じなんだろうか(これ事態、都市伝説っぽいけど)。
後、センシティビティ・トレーニングという活動が怖すぎる。徹底的に人格否定して、軽い自我崩壊状態に追いこんだうえで、洗脳するのだとか。そういえば、去年もどこかの会社の研修でそういう内容の研修やって自殺したってニュースやってたっけ。こういうのって罰則できないもんなんだろうか。