機動の理論 勝ち目をとことん追求する柔軟な思考 (サイエンス・アイ新書)

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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784797391404

作品紹介・あらすじ

塹壕線を打開するために生まれたのが戦車であり、その運用方法が「機動の理論」です。本書では、陸上自衛隊で第71戦車連隊長、陸将補を務めた著者が、豊富な図版やイラスト、写真を用いて「機動の理論」の本質を解説します。

第一次大戦では、連合軍もドイツ軍も正面突撃に固執して膨大な死傷者を出し、塹壕線が長期に及びました。これを打開するために生まれたのが戦車であり、その運用方法が「機動の理論」です。機動の理論は英陸軍将校J.F.C.フラーが生み出し、第二次世界大戦のドイツ軍、ソ連軍が確立し、イスラエル軍、米陸軍、米海兵隊が発展させ、現代に受け継がれています。本書では、陸上自衛隊で第71戦車連隊長、陸将補を務めた著者が、豊富な図版やイラスト、写真を用いて「機動の理論」の本質を解説します。

感想・レビュー・書評

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  • 機動戦理論の本質とは

  • フラーを讃える本。
    第一次世界大戦は塹壕戦、第二次世界大戦というと飛行機のイメージだったけど戦車のインパクトが大きかったのがよく分かる。

  • 機動面からの戦術や兵站等について書かれた機動戦理論の解説書(2017/11/25発行、1080E)。

    本書、ジョン・F・C・フラーの「プラン1919」や、フラーの最も重要な著書とされる「F.S.R.Ⅲ」の加筆版「Armored Warfare」の第7章を抜粋翻訳したモノが掲載されている和書では珍しい機動戦理論の解説書です。

    カラーで図を挿入し、解説しているので比較的理解しやすいのが特徴で、こう云った内容の本にしては良い本だと思います。 特に電撃戦の理論を構築したことで知られるフラーに付いて、かなり掘り下げて取り上げているのは素晴らしく、第2次大戦でドイツ軍とソ連軍が確立した機動戦を理解する上で非常に参考になました。 
    只、専門の理論ゆえに、決して一般向きな内容では無いのは止むを得ないと云ったところでしょうか...

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著者プロフィール

1945年、広島県生まれ。1968年、防衛大学校(12期)卒業後、陸上自衛隊入隊。以降、陸上幕僚監部・方面総監部幕僚、第2戦車大隊長、第71戦車連隊長、富士学校機甲科部副部長、幹部学校主任研究開発官などを歴任して2000年に退官(陸将補)。2008年以降は軍事史研究に専念。主な著書は『戦車の戦う技術』『機動の理論』『気象と戦術』(サイエンス・アイ新書)、『戦術学入門』『陸自教範「野外令」が教える戦場の方程式』(光人社)、『戦争と指揮』『戦術の名著を読む』(祥伝社新書)。

「2022年 『戦術の本質 完全版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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