知のトレッキング叢書 カメラを持て、町へ出よう 「観察映画」論
- 集英社インターナショナル (2015年7月24日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784797673012
作品紹介・あらすじ
世界中の映画祭で喝采を浴びた『選挙』や『精神』。「観察映画」というユニークな手法を実践する著者のドキュメンタリーの作り方と哲学を通じて、読者に新たな「世界の見方」のヒントを提示する。
感想・レビュー・書評
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ドキュメンタリー映画を制作するというとは、どういうことなのか、どんなコンセプトで、どんな方法(撮影、編集)を用い、どう公開するかというところまで、余すことなく語られている。何より、行間からいかにも映画を制作することが好きなんだという思いがひしひしと伝わってくる。
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観察映画を作る時には必ず定期的に見返そうと思う
観察映画は、自分が参与しながら
現実を切り取る「観察者」として
というところが自分の大学の学問、文化人類学とも重なっているなあ -
これは非常に読みやすくて面白かった。
ドキュメンタリーにかかるコストやメソッド、あるいは加害性について講義形式で解説されてるので、
映画好きとしても裏側を知れてうれしいし、
また自営で教育に携わる人間としても共通点やヒントがたくさんあって勉強になった。
また観察映画を見直したくなった。 -
なんだか妙な縁で巡りあった本。
紀伊國屋の書棚で気になったのをメモ代わりに写真に収めたものの、数週間後に写真を整理していて「ン?なんだこれ。」と不思議がるぐらい忘れてしまっていた。その時にどんな本なのだろうとウェブ上を徘徊しているうちにわかってきたことが、1) なんだかこの著者ご本人はこの街のあちこちの映画館で何度もみかけているらしい、2) そこに並べられている映画作品のことも知っていた、3) ただその作品には興味があったものの見逃していて、当然当のご本人とも話をしたこともない…といった調子。なんだかむずがゆくなってきたので本屋に出向いて買ってしまって読み始めてしまった。
東京で実施された「ドキュメンタリー監督講座」的なイベントの講義録らしい。ご本人の発言と生徒さんとの会話で文章が成り立っている。そこここで映像が流されてその感想を述べ合ったりしているのだけれど、それが彼の作品でありやっぱり観ていないもんだからなんとなくしか同化できない。そもそも読み始めた動機が不明瞭だったので読了後の達成感も今ひとつだったがそれは8割がたこちらの責任。
ただひとつ言えることは「まずは彼の撮った作品を鑑賞できる機会を探してゆこう。」ということ。
あ…、術中にはまってるかな!?(笑) -
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778.7
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「ドキュメンタリーをどのように作り、どう見せるか」という問いは、煎じ詰めれば「世界をどう観て、どう受け止め、どう生きるか」という問いにつながる。(はじめに)より
ドキュメンタリー作品はとにかく「編集権」が大事。そのためには「経済的独立」が欠かせない。
現実社会もお金の流れを「観察」すれば‥見えてくるものが色々あるはず。まずは映画を見よう。面白かった。