大人のお作法 (インターナショナル新書)

著者 :
  • 集英社インターナショナル
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本棚登録 : 131
感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784797680034

作品紹介・あらすじ

グルメ自慢はおよしなさい◆大事なのは身銭を切ること◆「物知り」と言われて褒められたと思うな……『芸者論』で知られた伝統文化評論家が今どきの大人たちにもの申す。平成の山本夏彦、現わる!

感想・レビュー・書評

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  • 独特な言い回しが気になり、入ってきませんでした

  • 國學院大學文学部文学科卒業。

  • 仕事も「使用人」だからと割り切れば、すっきりしないこともない。なんか、溜飲が下がる思い。

  • 大人の男の作法を編集者との対話形式で語っていく。

    古き良き伝統、風習等を重んじる傾向が強いが、所々はっとさせられる点があり、この点意識して修練を積んでいこうと思わされた。

    基本は心構えが肝要だが、それなりの作法を身に着けるには一朝一夕ではなく、長期間の努力が必要である。決して今からでも遅くない。

  • 本質的なところを踏まえた上で大人のふるまいをするということはどういうことか。そういう内容ではないかと思います。昔は良かった的な記述が多いし、やや時代錯誤なところもあることは否めませんが、確かにそれが筋だよねと思うことが多いです。
    特に接待のところ。自腹では行けないような高級店、有名店へ会社の接待費で行くことに終始している接待がいかに多いか…と常々思っていた私にとっては、我が意を得たりです。
    ただ、この本、世の中における著者の立ち位置を考えると、主な読者は女性かなあ。内容は男性向けなので、男性に読んでほしいですね。

  • 「大人のお作法」
    最近テレビでよく見る岩下尚文のエッセイである。落語のような語り口が面白い。
    内容は料亭から芸者、食通、歌舞伎など自分が見聞きした古き良き昭和の時代の花柳界でのものの見方、考え方が語られている。そして、その心意気の一部は昭和の時代に影響を与えていたように思える。
    1961年生まれと言うからそれほど年齢差はないので、男の生き方としての矜持はなるほど確かにそうだと言う点もある。しかし、服装についてあれこれ蘊蓄を傾ける点は住む世界があまりに違うのでとてもついて行けない部分があるが興味深い。
    また、文章(言葉)自体にも特徴があり、既に使われることなど滅多にない言い方(死語といってもいいかもしれない)をしている点も楽しめる。「ちょちょら」なんてここ40年間聞いたことがない。
    特殊な世界とはいえ、昭和の雰囲気を今に感じられた。

  • 文体が気持ち悪い。

  • ハコちゃんとしてテレビにもでている岩下尚史さんのお作法の本。話し言葉で書かれているので、読みやすい。

    この方がこんなに若くていらっしゃるとは・・・驚きました。

    ある程度の教養、自覚がないと大人とは言えないのですね。

  • 人と人の付き合い方であるとか、行儀見習いの習慣など‥父や母の会話の中や、むかし話の中でくりかえし聞いた覚えがある!と驚いたり共感しながら、懐かしい思いで一気に読了。
    著者の岩下尚史さんのことは何度かテレビで拝見したことがある。
    にこやかな風貌ながら怒らせたら怖そう、そして年齢不詳だなぁと感じていたのだけど‥本書を読んでその理由がわかった気がする。
    それは岩下氏が、私にとって尊敬できる大人像=両親の姿に重なって見えたからではないか。この歳になって両親からの教えが腑に落ちるとはなんとも恥ずかしいし、すべて昔のほうが良かったと言うつもりもないけれど、今の時代に合った大人のあり方について、しみじみ考えさせられた。著者から語りかけられているような文体も堅苦しくなくてリズミカルにスイスイ読める。

  • ハコちゃんこと岩下尚史の新書「大人のお作法」が今時のマナー本かと思わせる表題に反し、飄々とした語り口のようで、同時代に共感者を得られず、自分の理想とする大人像も実践できなかった忸怩たる作者の魂の叫びとしか読めない。凄い深読み出来る本。

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著者プロフィール

岩下尚史(いわした ひさふみ)
作家
『芸者論──花柳界の記憶』(文春文庫、2009年)、『直面(ヒタメン)──三島由紀夫若き日の恋』(同、2016年)

「2018年 『興行とパトロン』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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