いまどきの子を「本気」に変えるメンタルトレーニング

著者 :
  • 秀和システム
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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (230ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784798047140

感想・レビュー・書評

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  • 面談する際に役立つかなと思って購入。
    声かけの難しさを感じます。
    そして、これは言い方にもよる!
    本の受け売りをそのまま伝えても全く効果がない。
    この本でいいなぁと思うことがあれば、
    それをいったんかみ砕き、
    自分のものとして、初めて言葉に力が生まれる。
    ぼちぼち頑張ろう。

  •  主に高校の野球部のメンタルトレーニングのコーチとして活躍する著者が、「持っている能力を発揮できない子」、「自分の殻に閉じこもっている子」、「前向きな行動ができない子」、「悪習慣が身についている子」、「何をやっても諦めやすい子」という「いまどきの子」に対して、どんな声かけ、働きかけをするのか、実例をもとに紹介していく本。
     おれも教員なので、「いまどきの子」と接しているが、免疫がない世代には厳しいよな、と思う。特に自分が親だった場合。なので、この本は簡単に「いまどきの子」と典型的な声掛けパターンを知れるハウツー本として、結構機能するんじゃないかなと思った。納得したところや、役立ちそうなところなどのメモを以下に記録することにする。まず「積極性がないのは、損したくないから」(p.107)というのは、結構いまどきの人にはあるよな。「もらう」ばっかりで「与える」ということがない人たち(この一冊前にブクログで書いた『ひと』という小説は、主人公が「与える」話だったとも思うけど、そんな主人公は「いまどきの子」じゃない)で、すぐ「ダレトク?」みたいなことを言う。この前なんか何かの仕事をやってもらった図書カードの謝礼?ですぐ時給換算してみたりとか。「最近の子に多いパターンなのですが、とにかく損することを嫌う」(p.107)というのは、全くその通りだと思う。で、役割を与える、というのも割とオーソドックスなパターンだと思う。あとは子どものことというより自分のことだけど、自分は昔から本番に弱い。「脳は思っていることを実現する」(p.23)というのは、その通りらしく、本当にこうなったら嫌だなと思ったことがそのままそうなるパターンが多い気がする。今やっているドラマの「下剋上球児」で試合前に監督が「目を閉じて、自分のチームが勝ったことをイメージしろ」みたいなシーンがあったけど、この本にもだいたいそんなようなことが書いてあって、やっぱりスポーツやる人にはメジャーな、というか当たり前のことなのかなあ。おれスポーツやったことないから、全然その感覚が分からないけど、これはある程度年齢がいってしまったマイナス思考の大人にも有効な方法なのだろうか。本当のプラス思考とは、という話で「いくら強気を発言をしていても、それが『事前に最悪の状況をシミュレーションしてたから』ではなく、単に『ピンチから目をそらしているから』であれば、それは本当のプラス思考ではないのです」(p.151)ということで、でも最悪の状況をシミュレーションしたら、その通りに脳が動いてしまうんじゃないかと思って、それも怖いなあと思った。その他、「やらなかったらどうなる?」と問いかけるとか、スマホいじってばかりの生徒にはスマホをやってもいいけど「今すぐやるべきなのか、きちんと考えて、それでもやりたいなら、やるようにしよう」(p.220)と言うとか、色んなノウハウが詰め込まれていて便利。
     ただこういう本を読んでおいてしかも役に立ったと言っておいてこう言うのもなんだけど、やっぱりおれ著者みたいな自己肯定感にあふれたプラス思考は出来ない人だから、この人おれとなんか違うし(というか正反対?)、こういう人身近にいたら絶対疲れるよな、という冷めた感じで常に読んでしまう感じがずーっとあった。ということを思うおれもいい年して「いまどきの子」なのかもしれない。(23/11)

  • 脳科学、脳の仕組みを効果的に利用する声かけの事例集。
    たくさんの事例が紹介されているので、いくつか自分や部下、子どもたちにも当てはめられるなと思えるものが見つかるはず。
    自主的に考えない、夢を持てない、自分で考えられない、やらなければとは思ってるんだけどなかなかスマホやマンガから抜け出せない、やる気が感じられない、叱られたらすぐ凹む、すぐあきらめる、、、

    ただ、メンタルトレーナーやコーチングの特訓を受けずに実践してみようとしてもすぐ難しいし、すぐ忘れそうだけど、まずはやってみないと始まらないよね。

  • 参考図書


  •  面白いと思ってすらすら読んだ。
     
     とりあえず待ち、話を聞き、
     問いかけて自分の意見を考える習慣をつけ、
     ワクワクできる思考をつけてあげて、
     そのことを中止するのではなくその
     期限を設けて、小さな一歩を後押しする。

     最悪のとき、やらなかったときを考えさせる。
     イメージが大事。

     声をかけ続けながら
     子どもをよく観察して発想の転換も大事。

  • 自分ではコーチング受けたし,今も職場で受けてるし,それなりの成果も感じてたり,胡散臭さも充分理解してたりなんだけど,我が子にそれを活かせるかと言うとやっぱりそう上手くいかなくて,最近ちょっとドツボにハマってしまっていたのだけど,コレ読んで少し整理出来たり,復習できたりで良かった(胡散臭いことも,また…笑).
    かなりエッセンス絞った内容なのでコレをそのまま使う事はできないけど,今まで学んできたことと融合しながら,胡散臭さは取捨選択しながら盛り込んでみようと思う.

  • ここしばらく、やる気も出ないし、すぐ落ち込むし、取り組む前から諦めがちな自分自身に対してのアドバイスがあるかなと読み始めました。気になる章から読み始めたら、読み進めるうちに引き込まれて全てに目を通す結果となりました。

    ハウツー本の良し悪しは読み物としての面白さが半分、手法が結果に結び付くという点が半分でしょうか。筆者が関わった高校球児や監督たちを中心とする具体例は分かりやすく読みやすいものでした。残り半分は他のレビューにもありましたが、自分が実践して初めて身に染みることでしょう。この先の経過を見て、さらに良い評価を持つことになるかもしれません。

    さらに、筆者が広めようとしているスーパーブレイントレーニング(SBT)とメンタルトレーニングについての言及が「おわりに」にありますので、詳しいことはそちらに当たるべきかもしれません。

  • 具体例をあげて、子どもたちにどのような会話で変化をもたらしたかわかりやすい記述。
    実際私が行ってこんなに劇的に変わるとは思えないが、モデルとしてよさそう、と思った。

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著者プロフィール

◎メンタルコーチ◎富山県高岡市出身。石川県金沢市にオフィスを構え、全国で活動している。子供からビジネスマン、アスリートまで2万人以上指導、セミナーは年間100以上。◎メンタルコーチを務める高木菜那選手が平昌五輪女子スピードスケートで日本女子史上初めて同一大会で2つの金メダルを獲得、女子テニス日比野菜緒選手がジャパンオープンで史上初シングルス・ダブルス優勝、星稜高校野球部を復活させ 24 年ぶりの甲子園決勝へ導くなど、その実績は数えきれない。

「2023年 『こどものやり抜く力と自己肯定感を一気に高める 超メンタルコーチングBOOK』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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