- Amazon.co.jp ・本 (404ページ)
- / ISBN・EAN: 9784798067544
作品紹介・あらすじ
人類の歴史には金属が大きくかかわっていた—―。宇宙・地球・生命と金属/神話と金属/最古の鋼/ローマ文明と中国文明/十字軍の東方文化発見/西洋錬金術/大航海時代と鉱山冶金技術/産業革命/巨大建造物/戦争と金属/ジュラルミンとステンレス鋼/核と新素材/地球の理解
感想・レビュー・書評
-
#2024年に読んだ本 21冊目
#3月に読んだ本 2冊目
めっちゃ面白かった!
けど、読むのたいへんだった!
注釈が多いけど、注釈が面白い!
著者の金属に対する愛が深い!
この内容でNHKでの特集や
国立科学博物館での企画展にしても
面白いと思うぞよ!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
本書は、長年製鉄会社に勤めていた著者が、金属と人類の歴史を緩く記した本です。
金属、とくに本書でメインとして取り上げられている「鉄」は、それこそ古代から現代にいたるまで人間の生活には欠かせないものです。ただ、あまりにも身近すぎて、私自身、鉄に対しては何か発想すること自体ありませんでした。だからこそ面白く、新鮮な情報の連続でした。
加えて、多少専門的な製鉄方法などの専門的な話もさることながら、歴史の中での話や理科の話、加えて生活の中で身近な「もののけ姫」「エンパイアステートビル」など知っているものとほどよく絡められています。本書は比較的厚く381ページありますが、飽きずに読み終えることができました。
今まで代替ビジネス書=自分に関係のあることに関する本を読んできましたが、たまにはこういった全くの畑違いの本を読むのも、また新鮮で楽しいですね。 -
金属を実地に扱ってきた著者が膨大な知識と経験をまとめたもの。非常に読み応えある。
金属を制した者が世界を制す。歴史はそう教えている。現代でも当たり。
イラストが悪いのが残念。
読了60分 -
本の体裁とか、書きっぷりからして、子供向け、つっても、中学か高校くらい向けかな。
タイトル通りの内容なのだが、筆者の「金属愛」特に「鉄愛」が溢れてて良い。
文化文明の発展には、金造加工技術の向上が必須であったわけですよ。
特に、ありふれてる鉄。
いかに鉄を用途に応じて加工できるかが、戦争勝利も含めて、とっても大切だったし、こんなに色々あったんだと感心する。
日本のタタラにはほぼ全く触れてないのは、その特異性をちょろっと語ってる分、どうかなと思ったけど。 -
「金属」とは言っても、ほぼ鉄の話だ。
そういう意味では、人類はほとんど鉄に支配されてきたとも言えるだろう。
種類としては、銑鉄、鋼鉄、錬鉄、あとなんだっけか?
ジャレド・ダイヤモンドの「銃・病原菌・鉄」のような文明論を少し期待していたのだが、そのような主張も無く、単純に貴金属の話、素材の話である。
自分からするとだいぶ物足りなく、退屈な話ではあるのだが、これはこれで興味のある人も多いだろうし、本書の存在価値は十分にあるだろう。 -
560-T
新着図書コーナー -
ふむ