- Amazon.co.jp ・本 (198ページ)
- / ISBN・EAN: 9784798107202
作品紹介・あらすじ
予算、工数、期間…。ソフトウェア開発では、見積りが必要な事項がたくさんあります。「めんどうだし」「どうせ役に立たないし…」なんて思っているあなた、それは大きな誤解です。「使える」見積りを作れば、プロジェクトの質は大きく変わるのです。本書では、ソフトウェア開発で必要な各種見積りについて、ていねいに解説します。
感想・レビュー・書評
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見積りがプロジェクトの成功を分ける、といっても過言ではない。一口に見積りと言っても、予算、規模、工数、期間、人員、など多種多様な見積りを求められる。現実とズレれば、プロジェクトへの影響は甚大。
そんな大事な見積りだからこそ、前提をしっかり置き、工学的アプローチに基づいた見積り方法で見積り作業に臨みたいところではあるが、KKD(経験・勘・度胸)による見積りをしてしまっているシーンも散見される。…散見と他人事のように書いたが、自分もたまにやってしまう。
プロジェクトをいくつか経験して、見積り作業をやってきたSEであれば、この本に書いてある基本技術を自分ごととして捉えられ、すぐに理解できると思う。だからきっと、より精度の高い見積りにつなげるためには何をする必要があるのか、この本をトリガに考えることが大事なんだと思う。
個人的には、以下の2つをやるつもり。
・本書に記載してあるCOCOMOによる見積りと、自分でやっている見積りとの差分を見てみる。
・ホワイトボックステストにおけるカバレッジの考え方について整理し、いつでも引き出せるようにしておく。
繰り返しになるが、基本書であるがゆえに考えるきっかけが与えられる。個人的には手にして良かった本となった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
結局規模をどうやって見積もるのかが、わかりにくかった
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■概要
その名のとおり、SEのための見積り技術について、イラスト入りでわかりやすく概説した書。「見積りは、ソフトウェアの開発全体で必要」という、言われてみればもっともな、ソフトウェア開発と見積りとの関係性から話は始まる。見積りというと、立ち上げ当初の予算、計画段階の開発規模、工数、をまず想像するかと思うが、当然ながらその後のテスト、運用、改修、そしてプロジェクト全体を通じての費用対効果にまで話は及ぶ。発注者側のスタンスと、受注者側のスタンス、さらにそれぞれの役割(営業、プリセールスSE、PM、アーキテクト、プログラマ・・・)ごとの懸案や、その回避法が記載されているので、全体を俯瞰するのに適している。
■仕事に活かせる点
・PMの役割として、利益+緊急対応費=発注費の20%をコンティンジェンシーとして確保しておく点。組織における予算獲得時のボトムアップ見積りの考え方に通じる
→ここがまだまだ弱い
・分割統治(モジュール化)
→試行錯誤だが、考え方としてはうまく機能しているのかもしれないと納得
(千)
■概要
上記を要参照
■仕事に活かせる点
見積もりそのものを行うための書籍としてみれば、PG⇒SE⇒PMというキャリアパスを経たうえでないと
本書で書かれた見積もりは出せないように思える。
ただ、システム開発の流れを俯瞰して理解できるのと、
システム開発の各工程において各ステークホルダーがどのようなところに
気持ち悪さを感じるのか、ストレスを感じるのか?というSEの理解には大変役立った。
<あし>
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システムの「見積り」についての入門書
プロジェクトにおける見積りの位置づけを説明しており、
COCOMOを使用した実際の見積り実演も紹介されている。