- Amazon.co.jp ・本 (390ページ)
- / ISBN・EAN: 9784798108711
感想・レビュー・書評
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購入:2005年12月31日 廃棄:2019年4月19日
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非常にボリュームがあり、読むのに苦労するが、内容は決して悪くない。特に、CMMに対するニュートラルな批評は読むに値する。ただし、XPやAPMに対するアプローチ(この本では、「文化の形成」)に対する言及が少ないのは残念。
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ちょっとした大作だが、なる程と納得させられる知見を多く得た。
文化の重要性を理解出来ないか、理解出来ていても実践出来ない組織というのが開発現場の通常の姿なので、「3K職場」と呼ばれてしまうのか。
工学がベースであっても最後は人間の問題。 -
ソフトウェア工学は、
要件定義、設計、実装、保守、教育、
における生産性向上を目的とした研究分野です。
ソフトウェアは”モノ”とは異なり、目に見えないため、
いかような形にすることができます。
ホビーレベルで取り組むにはソフトウェアは容易ですが、
製品レベルとなると、
特に、人命にかかわる製品に組み込まれるソフトウェアは
品質が”カギ”となります。
しかし、現場レベルでソフトウェアの教育に取り組みよりも、
目の前の問題に追われていているのではないでしょうか?
ソフトウェア工学の本を読むことはあるでしょうか?
スキルアップが後回しになっている現場が多いと思います。
ソフトウェアは目に見えないため、
その構造などが、後々、品質などに大きな影響を与えます。
ソフトウェアは品質を維持するのが難しい特性を持ちます。
本書はそんなソフトウェア開発における原則を14にまとめています。
私が一番重要と考えるのは、次の原則です。
「最大の難問は最終的な製品のビジョンを顧客と共有することです。」
私は顧客だけでなく、開発者も含めて、
ビジョンを共有すべきと考えています。
どこへ向かっているか(目的地)は、
船に乗るすべての人が理解していなければ、
目的地にたどり着くのは難しいからです。
本書は少し広い視野でソフトウェア開発を主導する立場になる方に
まず、読んでいただきたいです。