ソフトウェア開発者採用ガイド: 優れた技術者の集まる会社にする方法

  • 翔泳社
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  • Amazon.co.jp ・本 (196ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784798115825

作品紹介・あらすじ

"優れた技術者を見つけ、面接し、雇用する"ための全ステップ。

感想・レビュー・書評

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  • 手元に1冊置いておき、みんなに(特にエンジニアでない方に)読んでもらいたい本。

  • ・紙媒体しかない古めの本だが良書

    ・採用に必要なものは
     最高の仕事環境→最高のプログラマ→最高のソフトウェア→収益

    ・少数精鋭 > 大量の汎用プログラマ

    ・優れた開発者はそうそう市場に出てこない

    ・出向く・インターンシップ・イベント開催・リファラルなどが必要

    ・良い職場環境:極端にいうとアーロンチェアやディスプレイのあるオフィス

    ・ちょっとユニーク。電話面接でのふるい分け

    ・採用者の基準は、頭がよく物事を成し遂げられる人

    ・面接の手順はこんな感じだそうです
     1‥イントロダクション
     2‥候補者が最近やったPJT
     3‥かんたんなプログラムの質問
     4‥ポインタ/再帰の問題
     5‥答えに満足しているか
     6‥質問は?

    ・2は、深堀りっていく。情熱や頭のよさを見極める
    またリーダーシップもあるかなども見極める

    ・かんたんなプログラムの質問
     ・A^Zではじまっているかの関数
     ・与えられた半径を持つ円の関数をかけ など

    ・やってはいけない質問(宗教・性別・年齢・兵役)などはしない

    ・付録のジョエルテストは楽しいかも
     求人を出す側の企業向けのチェックシート
     1. ソース管理してる?
     2. ワンステップでビルドできる?
     3. デイリービルドしてる? etc ...

  • 読みやすい本だった。
    エンジニア採用の気をつけるポイントがよくわかった。、

  • よい。体系的というより著者のエッセイに近い。

  • 今の採用活動では当たり前になった基本的な事がジョークを交えて紹介されている。読み物としても面白く、背景もきちんと説明されていて良い。

  • ・ブラッド・ピットのギャラは高いが、彼を起用することで獲得する何百万人という人々にコストは分散されるので、彼にそのギャラを支払うことは合理的(スタープログラマーに高給を払うこともこれと同じ)
    ・プログラミングを学んでいる学生の課題にかかった時間と成果物の品質の統計をとったところ、学生によってかかった時間に大きな差がある(一番遅い学生と一番早い学生で10倍ぐらい違う)ことに加えて、かかった時間と品質に相関がないことが分かった。これはプログラマーによって単純に生産性が10倍違うということを示唆している
    ・「凡庸な歌手は最高の歌手がいつでも出している高音域を決して出すことができない」。スタープログラマーを採用することは単に生産性を向上させるだけでなく、そもそも成果物の品質のバーを押し上げる効果がある
    ・ただし、例えば社内用のシステムのような非製品ソフトウェア開発が、スタープログラマーを雇うのを正当化できるほど重要性を持つことは滅多にない。結婚式で歌ってもらうためにロックスターを雇う人がいないのと同じ
    ・応募者が「プログラミングが本当に好きか」を重視する。その兆候として典型的なものの一部は以下
     ・プログラミングの経験が、非常に早い時期にまで遡る(≒子供の頃からプログラミングが好きだった)(※これは例外が多すぎる気がする)
     ・課外活動。プログラミングが好きなら、余暇の時間に自分のプログラミングプロジェクトをやっているはず(※これは今まであえて重視することを避けてきた節があるけど、改めて考えれば真実でしかない気がする)
    ・応募者の能力を正しく測るためにリクルーターが安易にやりがちなのが「応募プロセスに余分な関門を追加する」こと(プログラミングクイズなどを応募手順に加えるなど)だが、これは応募の数を減らしこそすれ、応募の品質をよくする効果はほとんど期待できない。優秀な求職者は履歴書しか提出しなくていい会社だけでも十分な選択肢があるから
    ・電話面接で、大きく複雑な問題の設計について質問し、自由に回答してもらうというのが頭の良さを判断するのによく機能する。「クイックソートのコードはどう書くか?」のような暗唱できる知識を問うような質問は無意味。機能するのは例えば以下のような質問
     ・インターネット越しにモノポリーができるプログラムをどうデザインするか?
     ・フォトエディタのための良いデータ構造はどんなものか?
     ・高層ビルのエレベータを操作するプログラムをどういう風に実装するか?
     ・Webブラウザのレンダリングエンジンをどう実装するか?
    ・採用するべきか迷う場合は不採用とすべき。なぜなら、良い候補者を落としてしまうことのほうが、まずい候補者を採用するよりもずっとましだから。まずい候補者を採用してしまうと、たくさんのお金と労力がかかり、他のメンバーの時間を奪うことにもなる
    ・面接でごくごく簡単なプログラミングクイズに回答させることは、プログラミングに日常的に触れていて手に馴染んでいるかどうかを見抜くのに機能する。というのも、この手のごくごく簡単な問題は、どの応募者も解くことは解けるが、解けるまでの時間に大きな差が生まれる。時間がかかる人は、知識はあるが専門家ではない人だ。簡単な問題というのは例えば以下のようなもの
     ・文字列が大文字のアルファベットA-Zで始まるかどうかを調べる関数を書け
     ・与えられた半径を持つ円の面積を求める関数を書け
     ・配列の要素の値を加え合わせよ
    ・6本の同じ長さの棒を並べて4つの同じ形の三角形を作れ、というような頭の体操みたいな質問は役に立たない。これは過去にその手の問題を見たことがあって答えを知っているかどうかと言うだけのことなので(※一瞬こういう問題で地頭を測れるのではと思ったことがあったので、自戒)
    ・候補者について決断を下す最適な時は、面接が終わった3分後。時が経つほど記憶は薄れていく。何日も検討するのは無意味。即断できないようなら、その人は採用すべき人ではない

  • 図書館

  • 会社の採用を担当することになり、読んでみました。
    ここに書いてあることを実践するには、うちの会社では色々足りなくて実践はできなさそうでした…
    巻末のテストも今となっては当たり前なことが多く書かれていて、そこまで響きませんでした。
    とはいえ多くの気づきはあったので、実践してみようと思います。
    スタートアップ的な企業、自社サービスをもっている企業の方だともっとリアリティを持って読めるかもしれないです。

  • プログラマが何を重視するか、一般には理解されにくいことについて書かれていて(そしてそれば僕には納得できるものだった)、そういう人たちをどう喜ばせるか、逆に頭の悪い人たちを弾く方法についてのノウハウなど、

    ただとても冗長でページ数の割に内容は薄いです。流し読みぐらいがちょうど良い。

  • インターンシップや採用についてちょっと興味が湧いてきたので、社内の本棚にあったこれを読んでみた。
    「凡庸な歌手は最高の歌手がいつでも出している高音域を決して出すことができない。」というフレーズはしびれる。自分はどうだろうか、と考えざるをえない。
    採用という観点から人を見たことはあまりなかったので、この本に書かれていることは刺激が強いと感じることも多かったが、同時に納得できることも多かった。
    特に「プログラマが気にしないもの」には大いに共感できた。ここで語られる「公正さ」については、自分も持っている感覚で、十分に明らかな基準・尺度(ただし正義や善である必要はない)であるかどうかはかなり意識している方だと思っている。

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