- Amazon.co.jp ・本 (273ページ)
- / ISBN・EAN: 9784798117737
作品紹介・あらすじ
学校教育をめぐるさまざまな問題、満たされないニーズ、局所的に起こっているイノベーション、それらをすべて「破壊的イノベーション理論」で見事に体系づけ、説得力のある説明を与える。
感想・レビュー・書評
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▼イノベーションが起こる時
・「無消費」層を対象にサービスを展開する
▼3つのビジネスモデル
1,ソリューションショップ
・知的訓練を積んだ経験豊かな専門家を雇い、問題の診断、解決策の提案を行う。
・コルサル、広告代理店など
・教育なら特殊教育
2,バリューチェーン
・製造、小売、食品サービス
・プロセスの一方から資源が投入され、価値が付加され、製品になり顧客に提供される
・価値をもたらす能力のほとんどが標準プロセスに埋め込まれている(人に依存しない) -
領域をまたいで、知識や考え方を関連付ける、応用する、そのお手本となる内容でした。
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積ん読解消プロジェクト
教育を改革する上で重要かつ今までにない視点の提示。
コンピュータベースの教育がどのように行われるべきか。
一定納得な面もあるんだけど、スッキリはしない。
一斉教授型の授業体系が限界を迎えていて、個別支援型の教育を進めていくことが重要であることは疑いないこと。その際に、コンピュータが有効なツールであることも間違いはない。ただし、それはあくまで有効なツールの一つであるということ。コンピュータの有効活用無くして教育の改革なしというのは極論だろう。
コンピュータをどのように学校教育に浸透させていくかを説くのに、産業における破壊的イノベーションを持ち出すことも、一定の説得力はもちつつ、絶対の理論でもない。
日本ではとかアメリカだからとか言うのは避けたいけど、そういう側面も踏まえて見るといいかも。 -
”クリステンセン氏の「破壊的イノベーション」を教育に用い、「無消費」に対応する。
・人によって学び方は違う → ★コンピュータを用いた学習の個別化、モジュール化を進めるべし” -
'イノベーションのジレンマ'の著者が、教育改革のアプローチにつき論説している。製造業における、既存企業の持続的イノベーションと、新興企業の破壊的イノベーションの例を参照しながら、教育の現場でも、なぜ、学習意欲の停滞や落ちこぼれ問題への対策が進まないか、を分析している。破壊的イノベーションは、それまで需要がなかった'無消費'の市場から始まるが、技術の進歩に伴い、持続的イノベーションが主流の市場を侵食していく。一枚岩的な全体教育から、生徒中心の個別教育の実現に向けて、製造業での同じアプローチが有効になるだろう、と主張している。組織と管理への深い洞察、大胆な取組みが示唆されている。
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カスタマイズと標準化の狭間で揺れている項目があります。明細書作成です。
一件一件こまめに相手にしてると時間がいくらあっても足りないですし、標準明細書を作ると、ここの案件に応じた明細書作成がやりずらくなります。
現状出した答えは、標準化できる部分は徹底的に時間を省く、個々の案件対応になる部分は徹底的に時間をかける、です。時間を省くところは、化学系なら図面、構造システム系なら材料に関する記載、時間をかけるところは、課題とクレーム、と言ったところでしょうか。
たぶん最適値はないと思います。カスタマイズと標準化の間を行ったり来たりしながら、いつか自分が納得のいくところに落ち着くのだと思います。 -
請求記号 370.4/C 58
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イノベーションのジレンマが非常に良かったし、今回は教育がテーマということで期待したのだが、期待が大きかっただけに・・・
しかし、それなりに示唆を受けるところはあった。
日本と米国の教育環境の差というのもあるからかも知れない。