- Amazon.co.jp ・本 (365ページ)
- / ISBN・EAN: 9784798119410
作品紹介・あらすじ
長い長い歳月を経て、いま再び古色蒼然とした"笑い"と共にソフトウェア哲学が甦る!再帰的に読み・笑い・理解すれば、S式の向こう側にプログラミングの涅槃が見えてくる。世紀を超えて語り継がれた天下の奇書、新たに講を加え、ここに登場。
感想・レビュー・書評
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読んだ。
1986年に雑誌で連載してたというのをまとめたもの。
内容的には、S式そのものの説明を馬鹿丁寧にするとこから初めて、簡易的ではあるがevalを実装するところまでやるし、キューの実装なんかも載ってて、バカにできない。
とはいえ真面目に入門するならSICPでいい。というか今は2018年なので。
あと、しょうもない寒いオヤジギャグを盛り込んだ対話ベースで文が書かれるので、私はもしかして読む価値のないしょうもない文章を読んでるのではないかと時々不安になる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
会話をベースとした妙なノリがあって、読み物としては非常に良い。一方でコードを追い出すと大変。
まずは軽く流し読み。その後、コードを追いましょう。 -
前書きに循環していたのを忘れていたので読む
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Lisp むずい。
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LISPのココロが会話形式で説明されている。会話内容はかなりおちゃらけていて脱線も多いし、原著の刊行が1986年なこともあってユーモアセンスに時代を感じるが、個人的にはとても楽しんで読めた。人によっては受け付けないかもしれない。
本文中に出てくるコードは読み切れていないが、プログラム自体をデータとして扱えるというLISPの特性は理解できたように思う。 -
コンピュータサイエンスを基礎にしていない者に、Lispの特徴を伝えることに終始した言語解説本。
ウェブサイトやブログなどにおいてLispが語られる際、言語の優位性や哲学を中心として語られている記事が目立つ。
Lisp を長く深く研究している著者にも、その哲学に対し深い思想を持っていることが前書き(兼あと書き)から読み取れる。
しかしながら本文は、そのような抽象概念は極力隠し、Lispを教養としていかに理解してもらえるかに徹底して書かれている。ユーモアを交えつつ噛み砕いて少しずつ消化させる構成は、著者のLispへの想いが伝わってくる。
それゆえに書きたいであろう内容は多く残っていると思われるが、詳細については潔く他著にゆずり、基本概念の丁寧な解説に終始している。しかしながら話が進むにつれて、数学的思考力が必要な箇所が増え、学問的にLispを学ぶには十分濃い内容だった。
数学教養として豊富な内容を持つことから、繰り返し読むことで理解する使い方に適している。表題の通り Lisp 初学者はもちろん、そうでない人へも、論理的思考力を鍛える手引きとして手元に置くことをすすめたい。 -
悪い教科書の典型。
他言語との違い、優位性も見せずに、自分が苦労したことをそのまま垂れ流している。読者にその辺の苦労をスキップさせて理解させてこそ教科書の存在意義がある。
下らない会話形式にすればいいというものではない。
最後の最後で少し実用性が見えたかと思うとそこで突然終了。
図書館だからいいものの、買っていたら悲劇。 -
amazonにて。
ほとんどLISPのコードを書いたことのない状態で、この本を読んだら、後半まったくわからなくなってしまった。
読み物という形をとっているので、とっつきやすいが、ジョークが多すぎて、逆にわかりずらい。
もう少しLISPに詳しくなってから再読しよう。 -
内容を手加減しているわけではないのに、飽きさせない。一般的なLispの入門書と内容構成がかなり違うのに、不自然さを感じさせない。著者の長年の経験の賜物であることは言うまでもない。まさに「天下の奇書」。