エスケープ・ベロシティ: キャズムを埋める成長戦略

  • 翔泳社
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感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (262ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784798125008

感想・レビュー・書評

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  • レビューというよりは感想。本書の内容と個人的に思ったことが混ざっていますのでご注意。

    気になった点は3つ。
    ほとんど人間心理の問題だと思うんですよね。

    1.市場カテゴリ、企業、製品などには、それぞれにライフサイクルがあり、成熟状態によって必要とされる人材、戦いかたが異なる。が、必ずしもそういう人選はできない。

    2.異なる成熟状態にある複数の事業が並列で進行した場合、社内予算の取り合いの力学により、次に一番儲かる事業が「一番資源を必要としているときに資源を配分されない」傾向がある。安定事業と「将来の」新規事業はかち合わないので共存しやすい。スタートアップ事業にリソースを張って安定事業に移行させる変化点の判断が、心理的にも物理的にも一番難しい。

    3.本書の主題である「脱出速度」を稼ぐには、衰退期にある事業からは撤退して新しい事業にリソースを当てる必要がある。しかし、そう言われても撤退が最も難しい。顧客や提携先との関係もあるし、リストラや人員のシフトだって簡単にはできない。手遅れになる前に先読みして手を打とうとするとなおさら。

    心理的に、利益は確実なほう/リスクは不確実なほうを選ぶ、とか、現行維持のほうに偏るの、というのは自然なので、「一度成功した企業」は意識して経営資源をハンドリングしなければいけないのでしょう。

  • 幾つかのモデルは整理に役立つし、予算組み上げシステムによって会社がだめになっていくメカニズムとかはとても秀逸にかけているんだけど、訳がカタカナだらけで原著の魅力を大変に損なっていると思われ。そもそもこのジャンルの本はバズワードの陳列になることが大変多いので途中で気を失うことが(寝ちゃうってことね)幾度も繰り返されたので魅力半減。まあでもキャズムの著者ということで敬意を評して星3つってところです。

  • 既存事業の重力を振り切って脱出する速度が重要、と。

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著者プロフィール

破壊的テクノロジーがビジネスと組織運営に与える影響と企業がとるべき戦略をテーマに、著述と講演を続け、スタートアップと大企業の双方に助言をしている。複数のベンチャーキャピタルを支援するとともに、コンサルティングやトレーニングを手がけるキャズムインスティチュート、キャズムグループ、TCGアドバイザーズの名誉会長を務める

「2017年 『ゾーンマネジメント』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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