Web制作者のためのUXデザインをはじめる本: ユーザビリティ評価からカスタマージャーニーマップまで
- 翔泳社 (2016年11月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (183ページ)
- / ISBN・EAN: 9784798143330
作品紹介・あらすじ
体験のデザインって、こういうことか!
8ステップではじめるWebのUXデザイン!
本書は、実際に大手デジタルマーケティング会社でUXデザインを実践してきた執筆陣が、
Web制作者が知っておくべき、UXデザインの「基本」から
「ユーザビリティ評価」「プロトタイピング」「構造化シナリオ」「ユーザー調査」
「カスタマージャーニーマップ」「ユーザーモデリング」「組織導入」までを、
8つの章に分けて解説していきます。
実際に導入するためのテクニックや大小2つのプロジェクトのモデルケースを収録し、
理想論でなくあくまで現実的、実践的な方法を一冊にまとめました。
また、本書は想定読者として「白石由香」というWebデザイナーのペルソナを作り、
彼女に向けて書かれているので、臨場感をもって読み進めることができるはずです。
さらに、テンプレートもダウンロードできるので、理解するだけでなく、
すぐに試すこともできます。まさに、UXデザインの「現場叩き上げ」の教科書です。
◎読者対象:
Webに関わる企画・開発者、ディレクター、プロデューサー、デザイナー、エンジニア
◎特典:
テンプレートがダウンロードできる
◎収録内容:
1章 UXデザインとは?
2章 ユーザビリティ評価からはじめる
3章 プロトタイピングで設計を練りあげる
4章 ペルソナから画面までをシナリオで繋ぐ
5章 ユーザー調査を行う
6章 カスタマージャーニーマップで顧客体験を可視化する
7章 共感ペルソナによるユーザーモデリング
8章 UXデザインを組織に導入する
感想・レビュー・書評
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UX/UIについてはじめてきっちり学びました。
元々は2つの違いも分かっていなかったような状態でした。
UXとUIの違いが分かりました。
UIはUXの中の一部の要素です。UXのほうが上位概念。
現場においてUXデザインに取り組むのは、ステークホルダーも多く大規模になるからハードルは高い。
そういった事情を踏まえた上で、自分だけで今できる取り組みを提案してくれているところがこの本の優しいところです。
WEB制作関係の仕事をしています。
現時点でプロジェクト全体・UX的な関わりはできない立場ですが、UX的な視点を意識しながらUIをより良くしていこうと思います。
信頼を得て、いずれはUXデザインのプロジェクトに関わりたいなと思いました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
結構具体的に書いてあって役に立つ。
カスタマージャーニーマップなどは初心者向けの方法でまとめてあるとのことだったので、熟練者向けもぜひ読んでみたい。 -
<本のタイトル>
Web制作者のためのUXデザインをはじめる本
<本の紹介>
最近デザインのことを考えるのでUIやUXデザインについての本を読んでみました。
混同しがちなUIとUXの違いや、市場調査の手法などが丁寧に紹介されています。
<感想・気づき>
今回は概念的なところと、ユーザーヒアリングの部分について紹介します。
・UXはモノではなくコト
コーヒーショップを例にすると、ユーザはコーヒー単体だけに価値を感じているのではない。
モノ:コーヒーという商品
コト:店員の対応、椅子の座り心地、内装、リッチ、客層.etc
近年は世の中モノで溢れかえっており、モノ自体の力で価値が決まることはほとんどない
・ユーザがWebサイトに訪問している瞬間だけがUXではなく、その前後も含めてUX
だからWebサイトのアクセス解析だけではマーケティングデータとしては不十分。
Webサイト訪問前:TVCMを見て商品を知る、他社サイトで商品比較をする
Webサイト訪問中:通勤中に見る、自宅で見る、実際に購入する
Webサイト訪問後:商品を実際に使ってみる、使った感想をSNSで投稿する
・UXはUIの一部である
UI側でUX(ユーザー体験のすべて)をコントロールすることは不可能であり、
だからユーザー心理やニーズを徹底的に学ぶ必要がある。
・「ユーザー無知の知」に出会い、体感していくこと
ーわかっているつもりだったのに、全然ユーザーのこと理解していなかった。。
ーもっと謙虚にユーザーに学ばせてもらうということを、共通認識として持つ必要がある
・ユーザ調査(ユーザーへのヒアリング)のコツ
ー事前に用意した質問にこだわらず、想定外を楽しむ。ユーザーに「質問する」のではなく「教えてもらう」
ー感情に上下があったポイントを掘り下げる、そのときどう感じたのか、何が不快だったのか
ーWebサイト訪問前後の出来事もインタビューしてみる。
ーユーザーの発言内容に勝手に解釈を入れずに、ありのままを記録する。(加工は後で必要に応じて)
ーユーザーに弟子入りしたつもりで、実際の操作方法を細かく観察し、そうした理由を聞いてみる
ーユーザーに言われた課題を鵜呑みにして対応しない。ユーザーも気づいていない本当の解決策を探ること。 -
UXデザインの仕事への混ぜ方がわかりやすく書いてあった
そのまま品質活動に置き換えて読んだ
まずは「ひとりでこっそり練習」から -
UX制作の基本的な手続きを理解できる。テンプレートがついているのも便利。
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UXデザインについて総合的にまとまった一冊であるとは思うが、正直印象に残るものではなかった。読み返したいところではあるが、これから読むUX本の方が自分の中で納得しやすいものの可能性はあるので一度読んでスルーさせて置こうと思う。
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かなり徹底して入門・現実的な実践・実戦の書。
そうと分かって読む・活用する分には良書だと思う。
既に大きなビジネスの見直し・導入などを考えているなら、他の方が良いのかも。