- Amazon.co.jp ・本 (422ページ)
- / ISBN・EAN: 9784798146881
感想・レビュー・書評
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ビジネスモデルの事典のようなものだと思い読み始めたが、イノベーションの起こし方を主軸に書かれていたため自分の目的と少しずれていた。
イノベーションの起こし方のガイドラインはあったが、それを実行するのがかなり難しそうだとも思った。
本書だけではイノベーションを起こすプロジェクトの遂行には不足しているかなと感じる。
イノベーションとビジネスモデルの事典の両方を広く浅くわかりやすくまとめているような印象。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
具体的なビジネスモデルもそうだが、第一章?の、イノベーションに関する内容が勉強になった。
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マジックトライアングルが超本質。
1.顧客(Who/誰に)
2.提供価値(What/何を)
3.提供方法(How/どのように)
4.収益モデル(Why/なぜ)
事業を創造する際に明確に定義して儲かるモデルが具体的に描けているかを確認すること。
イノベーションを考える際には検討漏れをふせぐ、辞典のような形でも使えると思います。
イノベーションを起こす際は結果を求めない。それがゆえに経営層の理解が必要不可欠。そして失敗を認める。その代わりに失敗により得られた学習を価値とする。そうした文化形成ができていないと相当難しい。
55のビジネスモデルパターンは、ビジネスモデルというよりはマジックトライアングルの要素の一つか複数を指している。なのでビジネスモデル?と呼ぶべきかは少し疑問。4つ揃ってビジネスモデルなので。
それを混同すると単なる提供方法や収益モデル自体をビジネスモデルと理解してしまいそうで注意。それだけ取り入れれば良しとししてしまわないように。 -
流し読み。
ビジネスモデル図鑑として、わかりやすい。 -
そこまで有り難みを感じないのが正直なところ。
大きく二部構成になっており、前半は事業モデルの探し方、後半は過去の成功事例に名前を付けてパターンとしたものの紹介、となっている。
事業モデルの探し方では現状分析と色々なモデルとの対比(類似、対極)を繰り返して自社の事業モデルを洗練させていくことと述べている。
後半(といっても全体の8割のボリュームにあたる)は、成功事例をwhat/why/howの視点で評価をしているのだが、図はなく文章から読み解かなければいけない。この3つの視点で進んでいくのでパターンを読み進めるほど苦痛になってくる。
確かに過去の成功事例から学ぶべき点は多いが、そういったものはアナロジー思考で持ち込むもので、事業モデルの構造を捉えないことには難しい。
題材は良いように思うのだが、読む努力に対してコスパが悪いのが残念である。
これを読むならリーンスタートアップを読んだ方が良いのではないだろうか。