ジョイ・インク: 役職も部署もない全員主役のマネジメント

  • 翔泳社
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  • Amazon.co.jp ・本 (332ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784798148786

感想・レビュー・書評

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  • アメリカのソフトウェア開発会社「メンロー・イノベーション社」、そのCEOであり共同創業者である著者が語る、喜びが感じられる職場たる同社の働き方。
    個室やパーテーションがなく、レイアウト変更が自由、ペアを入れ替えながらの作業、一週の5日間の日別の作業承認ボードに貼られた計画おりがみとドットシールによる全体の作業内容と進捗状況の見える化、毎朝10時の全員によるデイリースタンドアップ、おーいメンロー!ですぐできる全体会議、顧客を巻き込んだショウ&テル。
    本書では強調されていないが、アジャイルソフトウェア開発手法の適用ということで、訳者にはアジャイルコーチなどの肩書の方が並んでいるのだろう。ただし、単にソフトウェア開発企業にとどまることなく、その他業種の働き方に対しても十分に刺激になる。
    働き手として顧客リクエストに必要なスキルを学ぶことが尊重され、助けたり教えたりしながらプライベートの問題もサポートしあえる仲間がいて、時間・コスト・機能に見合った無理のない仕事があり、仕事の成果を喜んでくれる顧客やユーザーがいる。確かに魅力的な職場だと驚かされるし、それを実現している会社が現実にあることが嬉しくなる。
    17-39

  • アジャイルで、とくにXPの作法で成立してる、技術と喜びに溢れた職場。
    かなり多くの場面やストーリーを交えて、この会社がどのように過ごしているのかを紹介している。自分にも機会があれば、ぜひともこんな会社を作りたいと改めて思う。事業として成功している事例があることにその勇気を得られる。

    アジャイルな思考に慣れていない人には、もしかしたらショッキングで素直には受け入れがたい内容かもしれない。しかし、それぞれ「なぜそうするのか」を著者の経営理念にもとづいて解説してあり、急には変わらなくても考え直す機会にはなるかもしれない。

  • 「ちゃんと日の目を見られて、楽しんで使ってもらえて、意図した人々に広く普及するものをデザインし、作り上げること。」という喜びの定義に共感した。

    この本のなかで何度も出てくるとおり、プロジェクトをアジャイルで進めるためには、顧客に継続的に関わってもらう必要がある。受託開発で旧態依然のウォーターフォールから転換するには契約の問題があって、そこを変えることに一番困難を感じているが故に、どうしてもジレンマを感じてしまう。

    レビューの主題とずれるけど国内でメンローと同じやり方をしている一部の企業は本当に凄いと思う。

  • こうできたら!と思う反面、世間一般的にはに縛られてむず痒さを感じたり等。なんというか、本当にこうできるようにするには、いろんなところに働きかけていかないといけない気もしたり。ますます組織やプロダクトのあり方等考えさせられる1冊。

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著者プロフィール



「2016年 『ジョイ・インク 役職も部署もない全員主役のマネジメント』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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