「技術書」の読書術 達人が教える選び方・読み方・情報発信&共有のコツとテクニック
- 翔泳社 (2022年11月4日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784798171548
作品紹介・あらすじ
技術書の表も裏も知り尽くした人気作家が、
読書を血肉にするコツとテクニックを教えます。
おそらく本邦初、
「技術書(コンピュータ書)」の
読書術を指南する本が登場!
次々と新しい技術が登場する時代、
書籍からうまく知識やスキルを
得られるかどうかがIT職のキャリアを
左右するといっても過言ではありません。
技術書の表も裏も知り尽くした
人気作家2名が、その秘訣を教えます。
【本書の内容(一部)】
・自分に合う本を見つけるために
・プログラミング書のうまい読み方
・数学書や英語の技術書はどう読む
・効果的な読書メモを取るには
・名著の罠/悪書に当たったら
・エキセントリックな読書術も
【著者】
●IPUSIRON
2001年に『ハッカーの教科書』(データハウス)を上梓。情報セキュリティと物理的セキュリティを総合的な観点から研究しつつ、執筆を中心に活動中。主な書著に『ハッキング・ラボのつくりかた』『暗号技術のすべて』(翔泳社)、『ホワイトハッカーの教科書』(C&R研究所)、『ハッカーの学校』『ハッカーの学校 個人情報調査の教科書』『ハッカーの学校 鍵開けの教科書』(データハウス)がある。近年は執筆の幅を広げ、同人誌の執筆や翻訳書も手がける。執筆以外に、セキュリティカンファレンス「ゆるいハッキング大会」での講演などがある。
●増井敏克
増井技術士事務所代表。技術士(情報工学部門)。情報処理技術者試験にも多数合格。また、ビジネス数学検定1級に合格し、公益財団法人日本数学検定協会認定トレーナーとしても活動。「ビジネス」×「数学」×「IT」を組み合わせ、コンピュータを「正しく」「効率よく」使うためのスキルアップ支援や、各種ソフトウェアの開発を行っている。著書に『プログラマ脳を鍛える数学パズル』『IT用語図鑑』『図解まるわかりデータサイエンスのしくみ』(以上、翔泳社)、『プログラミング言語図鑑』(ソシム)、『基礎からのWeb開発リテラシー』(技術評論社)などがある。
【目次】
第1部 選び方
1-1 あらゆる手段で本を見つける!書店の歩き方からITツールの活用法まで(著:増井敏克)
1-2 世界が広がる!貪欲に本を求めれば、出会うはずがない本にも出会える(著:IPUSIRON)
第2部 読み方
2-1 比べて、使い分ける。時間をムダにせず理解を深める(増井敏克)
2-2 ルール無用。精読、多読、乱読し、読書の枠を超えてゆけ(IPUSIRON)
第3部 情報発信&共有
3-1 成長のチャンスはアウトプットにあり(増井敏克)
3-2 アウトプットも「遅すぎる」ことはない(IPUSIRON)
感想・レビュー・書評
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本の選び方等、技術書以外の一般書にも使える方法を教えてくれる。読み方については既に取り入れてる方法もあり、自分に合いそうなものは見つけられなかった。
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非常にオススメの一冊です!
「選び方」、「読み方」、「情報発信&共有」の3つについて、著者の経験から解説されています。
著者は、セキュリティ界隈で有名な「IPUSHIRON」さんとIT系本を多数出版の「増井敏克」さんで、この2人の読書術は非常に興味深いものでした!
読者に対する見方が変わる一冊なので、本当にオススメしたい本です!
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技術本(IT本)をいかに、効率よく探し、効率よく読むかが、テーマです。
技術書を読むことのよいところは、数千円のコストで自己投資できる点です。
気になった点は、以下です。
■どうやって本を探すか
①新刊をさがす ②ロングセラーをさがす
⇒「はじめに」を読む、「目次」を見る、「索引」をチェックする、著者プロファイルを見る
■技術本には、3種類ある
①概要書 ②実務書(実装、手順) ③理論書
■図解が多くある本、わかりやすいが、ポイント解説になっているの詳細を知るには注意
■自分にあった本を見つけるには ⇒1つ気に入ったものがあったら、
①同じ著者で探す ②同じシリーズで探す ③ランキング本 ④書評をチェック
■レベルにあった本を選ぶ
①入門書 ②専門書 ③逆引き
・あってなかったら流し読みをして、他の書へ
・少し間をあけて、再度トライ
・最低三度読み、初め:ざっと全体を 次:手を動かしながら 3度:ノートにまとめる
■言語習得
・基本は精読
・2つめの言語は最初の言語と似ているものを、3つめは、異なるものを
・ソースコードの理解:かたまりにわけてみる、フローチャートと書いてみる
・汚くても、まず動くコードを、次は、ふりかえりながら、別の設計をする
・必要なところだけを見る
・省略されている解説があり、行間を読む
・繰り返し実装するしかない
■マーキング読書法で効率を上げる
・マークキングは、ペンと付箋で。
■時間制限読書法で集中学習
・必要なところのみを読む、期限を決めて集中、わかりやすい本から始めてたくさん読む
■一点突破読書法 特定分野のエキスパートを志向する
・まず、特定する分野を見極める
・特定分野を集中して、最低でも20冊を精読、終わったらその周辺分野へ
・ネット情報、論文を参照、複数の特定分野を制覇して、オンリーワンをめざす
■欧陽脩の三多:文章の上達法
①看多:多くの書を読む ②做多(さた):多くの文を作る ③商量多:多く推敲する
■欧陽脩の三上:アイデアが出やすいところ
①馬上:移動中 ②枕上:布団の中 ③厠上:トイレの中
目次
まえがき
読書特典について
第1部 選び方
1ー1 あらゆる手段で本を見つける 書店の歩き方からITツールの活用法まで
1-2 世界が広がる 貪欲に本を求めれば、出会うはずがない本にも出合える
第2部 読み方
2-1 比べて、使い分ける 時間をムダにせず理解を深める
2-2 ルール無用 精読、多読、乱読し、読書の枠を超えてゆけ
第3部 情報発信&共有
3-1 成長のチャンスはアウトプットにある
3-2 アウトプットも遅すぎることはない
あとがき
索引
ISBN:9784798171548
出版社:翔泳社
判型:4-6
ページ数:272ページ
定価:2000円(本体)
発行年月日:2022年11月4日 -
主にIT系の技術書を対象にした、本の読み方の本です
読書法といっても、書店での選び方から、SNSでの感想のシェアまで扱っています
読書効果を最大まで拡張するために、理系の人がたくさん頭を捻られた印象がありました
私はIT系の技術書を昨年度から腰を据えて読み始め、しかし今だにアンケートシステム1つ手作りできない体たらくでした
読んだ知識を技術に身につけれない1年を過ごし、そもそも技術書をどう読めばいいのか、そして技術書の読み方が分からなくなり、漠然とした不安をかかえていました
本書を手にとって、技術書とはこう読めばいいのかと目からウロコが落ちるというよりかは、技術書への「絶対的に正しい読み方がある」という強迫観念を緩めてもらった感じでした
モチベが上がるというよりは、安心して技術書を読めるようになる感じでした
推奨される読書例をあげるのが基本的で、ダメな読書例をあげるディスりは少なかったです
改善の参考になる例もあれば、自分の読書法は正しかったと背中を押されることもありました
私が所属しているコミュニティは閑散としており、得られるものがありませんでした
紹介されているdiscordコミュニティは始めてみるものばかりで、活発な交流を期待して登録してみようと思いました
こういった読書術本にありがちな、本が好きな自分がテーマにすり替わっている失敗はしておらず、読者のために書かれているので好印象でした
自画自賛から切り分けて、読書術の紹介に忠実なのは技術書のプロだからでしょうか
技術書をモノにすべく、例を参考にして、もう一度挑戦してみようと思います -
技術書を読む際の読み方は勿論のこと、本の選び方、そして読了後のアウトプット方法など、本から得た知識を日常生活に活かすやり方が丁寧に書かれていて今日からでも試してみたいものを多く知れた。
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技術書に限らず様々な読書法が紹介されている
技術書を読むことが多いが、積読が最近増えてきたので気になって購入しました。本書は「選び方」「読み方」「情報発信&共有」の3構成になっており、特に「読み方」が参考になった。
「読み方」では、2人の著者によって目的に応じた様々な読み方が紹介されており、非常に参考になりました。
また、この本を読んでブクログを始めてみました。本で学んだことの発信もscrapboxで積極的に行おうと思う。 -
#読了
基本的にありふれた方法論を体系的に纏めてくれている書籍に感じた。
こういう知識は「知ってるよ」って済ませられるけど、それを体系的に見て定着させる事が重要だよね。
後、読みながら「この本の例の書店員の使い方がChatGPTのプロンプトそのものだな。って事は結局プロンプト考える時って細谷氏風に言うと抽象から具体に向かって説明するってことなんだな。これって全ての事に共通じゃね?」みたいなのを感じたり。 -
技術者×読書 という視点が斬新で楽しめました。
読書術の技法、ノウハウとしては一般的な他の読書術と多くの点で共通していますが、実績ある先輩方(著者ら)からエンジニア目線でのベストプラクティスを学べることには意義があります。
特に、
まず流し読みで概観を押さえる→手を動かして取り敢えず動くものを作る→精読し理論を学ぶ
の流れはすぐにでも参考にしたいと感じました。 -
個人の趣味程度にウェブデザインを勉強しているのだが、自分のレベルに合いそうな本を1冊読み終わって「さて、次はどうしよう?」「あっちの本やネット検索ではこう書いてあるけど……」と悩むことも多いので、この本を手に取った。
序盤は書店や図書館の分類法、紙/電子書籍のメリットデメリット、読書管理などから始まるので、普段からバリバリ読書をしている人は知っている情報もあると思うが、ひらがな飛ばし読み(p149)や「1回目は通読、2回目以降はマーキング」(p156)、第3部のインプット&アウトプット方法などは技術書以外の本や勉強にも活用できそうだと思った。
自分が技術書を読む(使う)となると、できるだけ最新の本を、となってしまうが、古い本(技術)も歴史などを知る意味では役に立つ、というのも目から鱗。
また、デジタルでの読み方やツールの活用方法にも結構ページが割かれているので、デジタルで勉強派の人にもおすすめ。
著者による実際の使用場面などの写真もいくつか出てくるのだが、プロの人でもインプット&アウトプットしまくっているんだなーというのが印象に残った(これはプロとして当たり前かもしれないが)。IT以外の勉強にも言えるが、とにかく自分の手を動かして試行錯誤すること・視点を広げることが大事だし、それが後々に繋がるのだと思う。
※p138の読書と料理の相性の(一部は人による)にはちょっと笑った。焼肉は油はねと肉の焼き加減が厳しい……。 -
いろいろと勉強になりました。アウトプットをすることで頭に定着するというのは僕も共感できるのでこの本以降は積極的にやっていこうかと思います。あと、DeeplやGoogleのカメラとか便利な翻訳ツールもあるので洋書や英語論文を無理に英語で読まなくてもいいのだなと思いました。(もちろん英語を読めるようにするためにはそれでは力にならないのでしょうけどね…自力で読んだ後に翻訳ツールを使って2度読みするのがいいかも)