ソヴィエト連邦の超兵器 戦略兵器編

著者 :
  • ホビージャパン
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  • Amazon.co.jp ・本 (159ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784798623191

作品紹介・あらすじ

超大国ソヴィエト連邦――圧倒的なまでの軍事力で世界を震え上がらせた20世紀の怪物国家。彼らはいかにして巨大な軍事力を築きあげたのか?そして、彼らの軍事力の“正体”とは? 物理学者として、また日本でも有数のソヴィエト兵器研究家として知られる多田将氏が、西側とはまったく異なるソヴィエト独自の兵器開発について解説する!

■大祖国戦争(第2次世界大戦)後から、現在のロシア連邦にいたる兵器の発展を、豊富なイラストとあわせて体系的に解説。「戦略兵器編」では、アメリカと世界を二分した核戦力を中心に解説。

・大陸間弾道弾:弾道弾とは何か?
著者が専門とする物理学の視点から、人類最強の兵器である弾道弾を技術的に解説。液体燃料式、固体燃料式(および移動発射式)、それぞれの開発史を追う。
・海洋発射型弾道弾:冷戦期、西側を震撼させたソヴィエトの核兵器搭載原子力潜水艦。しかし、潜水艦発射型弾道弾の開発には多くの技術的課題があった!? 
・潜水艦:最盛期にはアメリカの3倍と言う圧倒的戦力を誇ったソヴィエト潜水艦隊。なぜこれほどまでの数を揃えたのか? 多種多様に発展したソヴィエト潜水艦の系譜を完全解説。
・水上戦闘艦艇と航空巡洋艦:アメリカ空母機動艦隊という世界最強の艦隊に挑むため、そして味方の戦略原潜を守るため、ソヴィエトが追及した“対艦”と“対潜”の艦隊の実像。

<著者> 多田将(高エネルギー加速器研究機構 素粒子原子核研究所 准教授)
<カバーイラスト>速水螺旋人
<本文イラスト>サンクマ、EM-chin

感想・レビュー・書評

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  • 超兵器というが、別段気を衒ったやばいものではなく、弾道ミサイルとか原潜とか。
    もっとも、その巨大さというか、数というか、ある意味気を衒ったといえなくもないソヴィエトの兵器群。
    国の崩壊とか予算とかで実現しなかったものもあり、著者の多田先生は、もったいない、残念だというが、完成していれば当然、日本も含めた西側への脅威が増すものではあるのだが、全くそういうことを気にしない兵器マニアの魂が溢れている。

    安全、という言葉のないロシアの、疑心暗鬼というか、我々からしたら、相当歪んだ、だけど、否定のできないドクトリンの凄まじさも感じるもので。

    イラストが、兵器のイラストが可愛くていいのだった。

  • これ以上なく物騒なテーマを、これ以上なく丁寧且つ読みやすく解説してくれている。また、資料集としての価値もある。続編も楽しみである。

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著者プロフィール

京都大学理学研究科博士課程修了。理学博士。高エネルギー加速器研究機構・素粒子原子核研究所、准教授。著書に『すごい実験』『すごい宇宙講義』『宇宙のはじまり』『ミリタリーテクノロジーの物理学』『ニュートリノ』(以上イースト・プレス)、『放射線について考えよう。』『核兵器』(以上明幸堂)がある。

「2020年 『弾道弾』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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