自分で動ける 部下の育て方 期待マネジメント入門 (ディスカヴァー携書)

著者 :
  • ディスカヴァー・トゥエンティワン
3.89
  • (11)
  • (14)
  • (8)
  • (2)
  • (1)
本棚登録 : 149
感想 : 15
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (263ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784799314791

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ◎期待はかけすぎてもかけなさすぎてもいけない…ってどういうこと?

    「期待」は自分が誰かにかけるものと、自分が自分にかけるものと2種類あって、相手のレベル・能力・やりたいことにあわせてかけてあげないと、なかなかうまくはいかない、ということ。
    このことを、早稲田のラグビー部の監督をしながら実践した例を提示しながら書かれていて、説得力がとてもある。

    自分は部下に若者がいて(と書いている私も比較的若者だが)、その若者の考えていることがよくわからないまま、「きっと何とかやってくれるだろう」と流れと方法を説明して仕事を振ったら、やっぱりやりきれずに終わってしまった、ということがあった。この本を読んでみて、説明するだけでもダメで、この仕事が遂行できた後にはどんないいことが待っていて、あなたにはこういう役割を期待したい、ということを伝えなければならない??と思ったけどいやいや、この時点で期待しすぎているかも。
    やっぱり事例を一つひとつ反芻しながら、期待を適切にかけるのがよいのかな、その練習をこれからはしてみよう。と自分に期待をかけました。

  • 「フォロワーシップ」について調べていて、中竹さんにたどり着く。
    熱意のこもった言葉。共感できます。
    もう少し、他の著作を読んでみようと思います。

  • 目標へのコミットメントは良くあるところだけど、目標を達成するためのプロセスにコミットメントすることや、そのプロセスを作るときに、部下の得意なやり方に沿ったストーリーを作っていくことなど、「やっぱりそうだよね!」と共感できるところがいっぱいあった。
    部下の得意なやり方でプロセスを組み立て、あらかじめ不得意なところでの挫折のストーリーを織り込みながら目的達成のゴール設定を行うこと。

  • 「期待はVSS(vision story senario)で考える。そしてそれはその人らしいスタイルが反映されなければいけない」
    当たり前なようでなかなか難しい。でもこれができると育成やマネジメントが楽しくて仕方ないだろう。

  • 自分で動けるというよりは、目線を合わせて、正しく期待をかけること、かけられる側とのすり合わせが重要であることが書かれている。引き出しの一つとして、とても参考になる一冊

  • 自分で動ける 部下の育て方 期待マネジメント入門  2014/4/17
    著:中竹竜二

    著者は早稲田大学ラグビー部時代、3年生まで一度もレギュラー経験がなかったが、仲間からの厚い人望と特異なリーダーシップにより同部主将を務め、大学選手権準優勝をおさめる。現職は日本ラグビーフットボール協会コーチングディレクター。企業コンサル及びリーダー向けのマネジメント研修も多数実施している。

    変化や成長をしない事実を、受け手側の責任にしてしまう態度が生み出す悪循環である指導者の他責サイクルに対して
    指導者が目の前の現象に責任を感じ、個々に対応していくことを、指導者の自責サイクルと著者は位置づけている。

    そしてその自責サイクルを根底とした著者が培ってきた期待マネジメントについて以下の6章にわたり紹介している。
    ①なぜ、あなたの期待はかなわないのか
    ②正しい期待が、人を成長・成功に導く
    ③他者への期待を使いこなし、最高の成果を引き出す
    ④自分への期待をコントロールし、ゴールを達成する
    ⑤実践期待のマネジメント
    ⑥成長しつづけるための期待の哲学

    指示や指導の結果思うような結果を出さなかったことに対して他人のせいにするのは簡単である。そしてそれがその人の何かの要因であることが明らかであったとしてもそこで終わってはいけない。

    結果が出なかった。出なかったという結果が出るまでに指導者として何度も軌道修正等を行うタイミングがあったはずであり、そのタイミングを設けないといけないはずである。結果として満足いかない結果がでたことは自分にも要因はある。

    そのために行う工夫はたくさんあり、本書はその問題に対しての概念を与えてくれている。

    しかし、難しい。
    今のマネジメントを行う中で全てが現場レベルに落とし込み個人の特性を見ながら目標を共有しやり方までも共有するというのは時間的な制約等からも非常に難しい。

    しかし、それをうまく体系的に行い、効率的にかつ具体的に本気で取り組むことがこれからの時代には求められるように思う。

    全て取り入れるのは難しいものの根底の考え方は共感でき理解もできる。あとはバランスよく自分も高めながら対応していく方法を本書から取り入れ模索していきたい。

著者プロフィール

株式会社チームボックス代表取締役
日本ラグビーフットボール協会理事

1973年福岡県生まれ。早稲田大学卒業、レスター大学大学院修了。三菱総合研究所を経て、早稲田大学ラグビー蹴球部監督に就任し、自律支援型の指導法で大学選手権二連覇を果たす。2010年、日本ラグビーフットボール協会「コーチのコーチ」、指導者を指導する立場であるコーチングディレクターに就任。2012年より3期にわたりU20日本代表ヘッドコーチを経て、2016年には日本代表ヘッドコーチ代行も兼務。2014年、企業のリーダー育成トレーニングを行う株式会社チームボックス設立。2018年、コーチの学びの場を創出し促進するための団体、スポーツコーチングJapanを設立、代表理事を務める。
ほかに、一般社団法人日本ウィルチェアーラグビー連盟 副理事長 など。
著書に『新版リーダーシップからフォロワーシップへ カリスマリーダー不要の組織づくりとは』(CCCメディアハウス)など多数。

「2020年 『どんな個性も活きるスポーツ・ラグビーに学ぶ オフ・ザ・フィールドの子育て』 で使われていた紹介文から引用しています。」

中竹竜二の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×