うつの常識、じつは非常識 (ディスカヴァー携書)

著者 :
  • ディスカヴァー・トゥエンティワン
4.00
  • (5)
  • (6)
  • (3)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 67
感想 : 7
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (242ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784799319277

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 後天的な精神疾患(うつ病や不安障害等)を疑って精神科へ足を運ぶ前に、是非とも読んでいただきたい一冊である。

    普通の精神科医は向精神薬を飲むことによって生じるリスクをまず説明しない。ゆえに、患者が事前に精神疾患や薬についての知識を身につけ、本当に病院へ掛かる必要があるかどうかまで自分で決定し、掛かる場合には、必要に応じて自衛することが非常に重要である。

    何の知識も持たず「うつは心の風邪」などというキャッチコピーに煽られるがまま丸腰の状態で精神科にかかったところで、病院の食い物にされて終わるのが精々である。私のように。

  • 井原先生の著書のなかで、これが一番、読者の求める内容が無駄なくまとめられていると思う。何冊も読むより、これ一冊を繰り返し読むほうがよい。

    特に激励禁忌神話についてはP184後半の8行に凝縮されている。

    ネットに溢れる一般論からは決して得られないものが詰まっている。支える側として読んでおきたい一冊。

  • うつで薬に頼る前に生活習慣改善、という内容。根拠もしっかりされている。うつ病者とコミュニケーションを取っても良いし、励ましても良い、といったこれまでの常識を覆す意見が多数。でも納得性がある。

    一番大事なのは睡眠!というところは完全合意。どんな時も眠りを第一にしていきたい。

  • うつ病を薬を使わずに治すという主張の本です。

    最近ちょっと、仕事が忙しくて、あー危ないかなぁ、と思っている私にはぴったりの本かもしれません。

    本書の主張は3つ。

    ① 7時間睡眠
    ② 起床時間の固定
    ③ 断酒

    とにかく、他にやれることもない、といいますか、

    何をやっていいのかもわからなかった読む前よりは、

    これをやれば、いい方向に転がっていくかもしれない・・・

    そう思えるだけで、読んだ甲斐がありました。

  • 生活リズムを正して休息をとることでうつ病は自然に治癒する、という内容。

    一般向けに書いたと言うとおり、これまでの著作を読んでいれば本書は必要ないかも。

    1984年の対談で、宮本忠雄はうつ病というものは放っておいても治る、下手に手出しするから治りにくくなる、と語っていたそうで。

  • イッキ読み。

    薬に頼らないうつ治療!

    この病院行ってみる!

全7件中 1 - 7件を表示

著者プロフィール

1962年神奈川県鎌倉生まれ。獨協医科大学越谷病院こころの診療科教授。精神科医。東北大学医学部卒。自治医科大学大学院にて医学博士を、ケンブリッジ大学大学院にてPhDを修得。順天堂大学准教授を経て、2008年から現職。日本の大学病院で唯一の「薬に頼らない精神科」を主宰。専門は、うつ病、発達障害、プラダー・ウィリー症候群等。精神科臨床一般のみならず、産業医としてストレスチェックに対応し、精神保健判定医として医療観察法審判等の業務も行っている。
〈主な著書〉『精神科医島崎俊樹 ―人間の学の誕生―』(東信堂) 、『激励禁忌神話の終焉』(日本評論社) 、『精神鑑定の乱用』(金剛出版)、『思春期の精神科面接ライブ ―こころの診察室から―』(星和書店) 、『プライマリケアの精神医学 ―15症例、その判断と対応―』(中外医学社) 、『生活習慣病としてのうつ病』(弘文堂)、『うつの8割に薬は無意味』(朝日新聞出版) 、『うつの常識、じつは非常識』(ディスカヴァー・トゥエンティワン) 、『うつ病から相模原事件まで ―精神医学ダイアローグ―』(批評社) 、共編著として『精神科臨床はどこへいく』(日本評論社)、『子供のこころ医療ネットワーク ―小児科&精神科 in 埼玉―』(批評社)。

「2017年 『精神科医と考える 薬に頼らないこころの健康法』 で使われていた紹介文から引用しています。」

井原裕の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×