安楽死か、尊厳死か

著者 :
  • ディスカヴァー・トゥエンティワン
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感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784799323649

感想・レビュー・書評

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  • 本の半分は自殺の話です。
    脈略の無い話をなんでこんなにするんだろうと思っていたが、話としてはちゃんと関連しとります。
    大きく分けると、
    ①病気で苦痛になって死ぬ
    ②これ以上生きても劣化していくだけでそんなのは味わいたくなくて死ぬ
    の2つが書いてある。
    三島由紀夫が割腹自殺したのは知っていたが、その理由は知らなった。
    https://seisenudoku.seesaa.net/article/472425896.html

  • P253
    しかし見方によっては癌の末期や、脳卒中で植物状態になった患者を抱えた家族が、こんな状態では生きている甲斐がないから延命治療は止めて欲しい早く楽に死なせてやりたい、とねがうのと、廃人同然、身内が誰かもわからなくなった認知症患者は早く安楽死でもさせてくれたらと願うことは、大同小異ではないでしょうか?

    この文章を書くことが、よく思いきったなと、感じた。
    そのように家族は願い、医者にも伝え、確かにと熟慮の上、筋弛緩剤などを静注した医者が後で遺族にそんなこと言ってないと言われ裁判で有罪になる日本の制度は、早急に見直すべきものだとおもう。

    このジャンルでは有名だと思う、宮下洋一氏とは違う観点だと思うが、苦しませて治る見込みがない人を、延命治療は、そういう時代ではないと思うので、Gotoとかより、先にすべきことではないかと思う。

    自分自身が治らない病気を持っているため、他人事とは思えない…

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著者プロフィール

医師・作家。一九四三年愛知県生まれ。 京都大学医学部卒業。早くより癌の告知問題に取り組み、「癌患者のゆりかごから墓場まで」をモットーにホスピスを備えた病院を創設。手術の公開など、先駆的医療を行う。「エホバの証人」の無輸血手術をはじめ手がけた手術は約六千件。現在は淡路島の診療所で僻地医療に従事する。医学学術書の他、小説やエッセイなど、著書多数。

「2020年 『緋色のメス 完結篇』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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