loveholic~恋愛中毒~(2) (ビーボーイコミックス)

著者 :
  • リブレ出版
3.88
  • (12)
  • (17)
  • (10)
  • (2)
  • (1)
本棚登録 : 114
感想 : 8
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・マンガ
  • / ISBN・EAN: 9784799711415

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 新装版2巻目。絵柄はずい分今っぽくなっていて、次第に違和感もなくなっています。そして、話の方は相変わらず深みがあって面白いのは言うまでもなく。
    朝チュンを少し残念に感じつつ、二人の仲が両想いになっていることには嬉しさを強く感じます。これだけ省かれてると、妄想力は確実にたくましくなりましたね…
    でも、単なるイチャコラだけではこんなに読後の深い余韻は味わえなかったはず。
    プライベートと仕事の板ばさみという状況が、この話を確固とした♂×♂のラブストーリーにしているのがいいんですよね。
    すごく情感に訴えてくるものがあるので、生々しいHシーンがいっぱいあったかのような勘違いしてしまった。

    男だなと思ったのは、本能的に仕事を優先しているところ。もちろん、相手の存在はかけがえのないものとなっているけど、常に頭の中には仕事のことがある二人です。
    そして、それぞれに将来を考えたり、相手との仕事上の立場に複雑な思いを抱いたり。でも、相手に対する想いがブレないところに、二人の結びつきの強さを感じて安堵させられます。

    特に西岡は天然で、自分の仕事にかける気持ちを前面に出してしまっていて、ヒヤっとさせられるんですけどね。遠恋なんか簡単にできると思っている。悪気はないので、久美ちゃんに指摘されて、松川の転勤話でやっと気付いて反省。
    むしろ、仕事人間に見えた松川の方が、西岡のために一歩譲っているのです。そこに松川の西岡に対する並々ならない執着と愛情を見た気がしました。
    照れが高じてツンデレ風味の意地っ張りな西岡が、悩んで悩んで、やっと求められるだけじゃなく求める行動に踏み出すことができたのが感動でした。
    涙と鼻水だらけでしたが…
    人生の転機を迎えた二人が、それをどう乗り越えていくのか見届けることができて、感無量。

    描き下ろしは、その1年後の二人のラブラブで幸せそうな姿を確認できて、いい話でした。

  • かなり昔の作品のようで、絵はやっぱり最近の方が好み。 本編より、間に挟まれるショートストーリーがとてもよかった。 後日談とか、大ちゃんの過去とか。 川唯先生の最近の本が読みたくなった。

  • 恋愛をする以前に、お互いの仕事に嫉妬したり認め合ったりする関係性が、単なるラブコメとは一線を画していて共感を持てます。
    コンペで負けた上にセックスで組み敷かれたくないと訴える西岡は、可愛い男であると同時に意外に男前!
    仕事第一に見える松川が、出世を棒にふってまで西岡と共に居る事を決断するラストは、相手に依存する訳ではない大人の男ならではの清々しさや余裕を感じました。
    うれしい描き下ろしは、川唯さんのおっしゃる通りまんま酒蔵の秋でしたね(*^^*)やっぱりカッコいいなぁ〜

  • 2巻て…持ってたっけ…?という。全然全く覚えてないんですけどw むしろ一緒に収録されてた谷崎の話の方が印象に残ってますけどw あれは一巻に収録されてたんでしたっけ…?
    付き合ってからのいろいろ編でしたね。あのコンペで張り合う話は読み応えがあって面白いな、と思いました。西岡が、変に女々しくないところが好感度高いです、自分の中で。一人で悔しがるところがよい。
    そしてすれ違い編は松川がかっこいいだけじゃないか!とw いや、そこがいいんですけど。西岡のことがほんとに好きでほんとに大事でああいう大きな決断をできるってのがかっこいいな、と。西岡のわがままも全部受け止められるあの器のでかさはね。。すごいすね。恋愛が主体の後先考えてない感じじゃないのがまた良いですよね。それをできるだけの実力と経験があってこそだと思いますけど。。かっこいい。

  • らぶ。

  • 仕事でのぶつかり合いとか、仕事に私情を挟むのか挟まないのかとか、負けた気持ちのやり場とか。負けて悔しいと主人公がひとりで憤ってる姿を偶然見てしまって、気持ちを陰で処理してしまってる事に気づいたり。それでも相手をそうやって傷つけてでも、誰にも主人公の仕事もプライベートも渡したくない、全て独占したい程執着してたり。
    その後は怒涛のように目まぐるしく環境が変わり始め、悩む30手前の2人の人生の転機でした。カメラマンとしての自分の名前だけが一人歩きして、本質を解ってくれなかったり、名前さえあればいいと中身を軽んじられたり。本質を解ってくれている攻相手との仕事ならこんな事はないのにと苛々して。攻は攻で制作現場が好きなのに優秀故に海外部署に異動話が出てきて。さて、今後の人生をどう生きていこうかと壁にぶつかる話。結婚してついて行きますってわけにはいかないしね。初めて読んだ時、最後ページ数少ないのにまとまらなくてハラハラした覚えがあります。ぎりっぎりまで素直な願いを口に出せない主人公。攻の肚はもう決まってるのに。このままダメになるのかと。そんな事はなくとってもはぴえんでした。この本編ラストの終わり方かなり好きです。すっごい幸せな、良い終わりですよね!最後の最後にタイトル持ってきて。そういう事か!ていう。べったべたでクサいけどそこが良い。そのラストページの隣のページの合間埋めの絵も好きです。グラスと、ね。
    いつもなら「言えよ!」ていう、相手の決断に委ねようとするのは主体性がなくて嫌いなのですが、そうじゃない。これまでの描写の積み重ねがあって、どういう気持ちであそこで憤ったのかがちゃんと解ってるので、とても良かったです。そして言えよ!って促してまで、そこまでしてぎりっぎりまで待ち続けた攻の器はすごいですね!大きい。決断は自分でしてても、相手の本当の気持ちも解ってても、言葉って大事ですよね。必要。
    当時の描き下ろしの話はすごいらぶらぶでかわいいです。さらっと老後までとか。そして最後のコマが笑えます。遺伝したらハゲちゃうね…(笑)
    新装版での描き下ろし。これはすごい嬉しかったです。昔の濃ゆい絵での2人がこの2人って感じだったので、やっぱり違和感ありますが読めるだけ嬉しい。本編のその後、どうしてるのかってのが当時かなり見たかったんですが、4コマのギャグしかなくて。今回の描き下ろしで描かれてたのでとっても良かったです。相変わらず主人公は騒がしく、でも関係は進んでるみたいでした。あと攻が敬語じゃなくなってる~。本編では基本敬語で、たまに外れるのが良かったのですが、これもこれできゅん。名前だけはさん付けのままでそのギャップが良い。でもやっぱり主人公を立てるところは変わってないんですね!主人公に対してだけはなんだかんだ激甘。好きなのが溢れてて良いです。多分素は結構口悪いし傲慢だよね。1巻の描き下ろしで疲れ過ぎて寝言的に口の悪いところを見た主人公は嬉しそうでしたけど(笑)過去の出来事で変わったのもあるんでしょう。とにかく人生の壁はあったけど、その後はとってもらぶらぶで良かったです。本当にこのまま歳を重ねてくんだろうなって、ほんわりしました。この2人はいいなー。好きです。
    描き下ろし、左腕のアレがない…描き忘れ(笑)?ところでカラーはデジタルになったのですか…?
    昔読んだ時よりも面白かったし好きでした。

  • 2巻になると雰囲気が変わる新装版。 2人の関係も甘くなるけど、如何せん受けが照れ屋で攻めが可哀想(笑) 後輩にヤキモチ妬いたり合い鍵一つで凹んだり、スゴい普通の日常を描いてるのにキュンとする☆
    しかし幸せな日常が一瞬で変化する様も、残酷なくらい普通に描かれてるなぁ(´・ω・`) 「このまま」を望んだ時点で、既に変化が始まってるんだよね…

    ラストはこの上なく幸せな形状だと思った。 描きおろしがまた可愛らしい! 食事風景が幸せそうなのって、一番心安らぐわ…( ̄∀ ̄)
    読んで良かった2冊♪

全8件中 1 - 8件を表示

川唯東子の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×