erotica

著者 :
  • リブレ出版
4.09
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本棚登録 : 763
感想 : 59
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  • Amazon.co.jp ・本 (257ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784799711705

感想・レビュー・書評

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  • 一つ一つの物語の完成度の高さはさすが榎田さん。
    個々に世界観を広げて読んでみたくなる。
    お気に入りは痛い靴。一番禁忌を感じてJUNEの雰囲気がしたので。

  • うーん
    明日美子さん表紙と聞いて、購入即決だったけど

    どーかな
    内容は…いまいち、かな

  • 【借り本】6編の短編集。大層えろがえろくまさに「エロティカ」。その中で《ストロベリー》がお気に入りで、《クリスタル》のオチにプッと笑う。しかし最後の《書生の戀 》で全て持っていかれた。泣きました。

  • ▼あらすじ
    弱みを握られ、脅され、ふたりがかりで辱められ――
    支配するものがその立場を奪われ、悦楽に跪くとき…。
    『10×3』をはじめ、書き下ろし含む全6編、密室、玩具、極道など、榎田尤利がこだわりぬいた極上のエロティック短編集。

    ***

    どれも良かったのですが何と言っても最後の「書生の戀」というお話が別格です。
    手紙のやり取りをそのまま小説にした感じなのですが、本当に全てを持って行かれた感じ。
    このお話だけ、他のお話と空気も時代背景も違います。

    私は小説でも何でも感動はしても泣くまで至る事が無に等しいので今回もそのパターンかと思いきや、読み進めるうちに身体がカーッと熱くなって、それを理解するのと同時に震えが来るほど衝撃を受けて、最後は涙腺が壊れたようにボロボロ泣いていました。
    小説で、しかもBLというジャンルでここまで泣けたのは初めてです。

    切なくて、苦しくて、悲しくて…まさかこんなに胸が引き絞られるなんて思ってなかった。
    ただただ、遣る瀬ない思いでいっぱいというか…。
    私がここでどんなに熱く語っても言葉が安っぽくなってしまうのが悲しい。
    切ない話が苦手な方も「書生の戀」だけは読んで欲しいなと思ってしまいます。

  • ssだったのでちょっとずつ読み進めました(〃・ω・)どのお話もゾクリとくるものでした。ストロベリー、カルメン、クリスタルが特に好みだったんですが、最後の「書生の戀」がドストライクすぎて萌え転がりましたw心がギュッとなって切ないですね…(p_q、)

  • AVでしょ?

  • 短編集。各作品の表紙にのみ挿絵で絵師さんがそれぞれ違う。作品の内容にあった絵師さんのチョイスが良かった。
    装丁も素敵。


    『痛い靴』ー絵:えすとえむ
    苦手な上司に無体なことをされる受けの話。
     無理やりすね毛を剃られ小さなハイヒールを履かせられて御遣いに行かせられた末に犯される、、、みたいな?
    痛かったけどそこが萌え。

    『ストロベリー』ー絵:腰乃
    得意先のノンケが好きで恋人同士になったものの結婚するとうわさを聞き、最後に攻めのバックをとって終わりにしようという受けの話。でも視点は攻めからも書かれるので攻めの気持ちも分かる。
     リバ。純情で好き。気持ちがまっすぐで。

    『10×3』ー絵:円陣闇丸
    ノンケのヤクザ、女好きが高じて組長の愛娘との情事後の朝、組弁護士に見られてしまう。口止めのために一晩付き合うことに。
     ノンケであり女に対してやっていたことを自分がされてよがってしまい、しかも舎弟も交えた3P。
     こういう話大好き。目覚めた受けは2人にずーっと愛されればいい。


    『カルメン』-絵:鬼嶋兵伍
    酔いつぶれた日、会社の犬のような図体の後輩から好意とともに襲われそうになってパニクる男。背が低いのと身体が貧弱なのがコンプレックスだが後輩から見てほしいものがあると招待され。
     女装した大きな男を受け入れる倒錯感??
     違う世界を覗いた受けの気持ちが少しわかったかな。


    『クリスタル』-絵:中村明日美子
    エレベーターの中で秘書と閉じ込められた男。若くして取締役になったのは正妻の息子が会社に興味がなくて社長が自分を取り立てたから。でもその秘書のスパルタに付いてきていたのに、その秘書は自分が思っていたような男ではなかった、、。
     いろいろあったけど、二人の気持ちが通じて良かった。というEV内の話でした。その後の二人が読みたいかな。


    『書生の戀』-絵:今市子
    作家にファンからファンレターと自分で書いたという小説が送られてくる。その後の作家の日記と少しずつ送られてくる作品。昭和の大戦前から終戦のひと月前で終わった日記。手にしているのは曾祖父の遺品整理にきたひ孫で。
     最後の「ああ、(改行)生きている、と感じた」
    が、切なかった。


    どの短編もそれぞれグッとくる話で、どれも続きが読みたくなる。その後の二人(または3人)は元気に愛し合っていますよね、、、。

  • 「痛い靴」
    痛い。自分も慣れないヒールでよく靴擦れつくるから読んでいてすごく痛い。でも痛みが甘く疼いてそれを快感に錯覚するような、大人のエロス。

    「ストロベリー」
    正直、オチは見えてたわけだけど、一途で切迫した想いに泣きそうになった。そしてまさかのリバがいい。完全に攻受固定なキャラのリバが萌える。

    「10×3」
    3Pキマシタワ!BLのヤクザモノってどうしてこんなにおいしいんだろう。女とは相当遊んでる百戦錬磨のヤクザさんがかわいいなんて反則。わんこ舎弟の菊池くんかわいい。

    「カルメン」
    扉絵のガチムチのお兄さんの女装を見た時は一瞬引きかけたけど、最後まで読んでみると逆に目覚めてしまう勢いで良かった。ノンケに恋するゲイはいい。

    「クリスタル」
    失禁プレイ。堅物の秘書のあられもない姿には萌えざるをえない。

    「書生の戀」
    戦中、小説家と青年の文通を通したお話。青年が送る「先生」と「書生」の恋物語が、現実の小説家を慕う青年に重なる。時代物の味が出ているもどかしいような切ないような悲しいような雰囲気が絶妙。

    どれもマニアックながらもおいしい。一気に読んでしまった。評判に違わぬ満足!

  • SSなので積本にしてました。やっと読めた。それぞれのストーリー面白かったです。ちょっと苦手なのもありましたがそれなり愛を感じたので嫌な感じはしませんでした。あとがきを読んでなるほどと感心しました。私のbestはあとがきです。榎田先生スイマセン

  • 痛々しくて、エロくてたまらん。
    どれも片恋(最後のは両片想いってやつかな)だけれど、絆されてしまう。
    ひどいBLが読みたいと思って買ってきたけど、これはどストライク。
    榎田さんは初めてだったけど、他にも読んでみたい、と思わされた。

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著者プロフィール

東京都出身。2000年、「魚住くん」シリーズ第1作となる『夏の塩』でデビュー。以降、多彩なテイストの魅力的なボーイズラブ作品を世に送り出している。代表作としては「交渉人」「漫画家」「Nez〔ネ〕」各シリーズなど多数。榎田ユウリ名義でも「宮廷神官物語」「カブキブ!」「妖き庵夜話」「死神」各シリーズなどを発表し、読者から熱い支持を得ている。

「2022年 『threesome』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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