COLD HEART in TOKYO (ビーボーイノベルズ) (B-BOY NOVELS)

著者 :
  • リブレ出版
4.14
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本棚登録 : 282
感想 : 19
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  • Amazon.co.jp ・本 (263ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784799715239

感想・レビュー・書評

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  • 麻生さんの漫画ではまってしまったcoldシリーズのスピンオフ。続くのがわかっていたので、2作目が出てからまとめて読みました。
    本作の方が大概痛かったので今回も大変な内容なのかとビクビクドキドキしつつ読んだのですが、まぁ今回も登場人物の個性がすごかったですね……。
    登場人物の中でも楠田君は普通に好青年なイメージだったのですが、まさかこんな個性的な子に捕まっちゃうとは…まぁ半分自分で招いたのですが。

  • COLDシリーズのスピンオフ。楠田編はちらちらと雑誌で読んでいました…
    こうして一冊になると、けっこうラブラブな話になっていて、いいところで終わっているような。続きは怯えながら覚悟して読まなくちゃいけないですね。

    最初はラブがひとかけらも見えてこないお仕事もののような展開なんですが、その語り口の面白さ、描写の上手さであっという間に引き込まれてしまいます。
    華やかな芸能界やアクセサリー業界が舞台になっているのも、興味津々になるところです。
    楠田は登場人物の中ではとても常識人なキャラなので、ぜひふつうに幸せになって欲しいと願っていたんですけどね~
    変な芸能人にロックオンされてしまうのです!
    本編のあの透も相当だと思ってたけど、さらに上をいくエキセントリックな男が、秋沢です。
    役が「憑依」したビフォーアフターの秋沢の描写は鬼気迫るものがあって、とにかくすごいです。
    天才肌と呼ばれる人の一部には、こういった熱意や執着が突出していることが無きにしも非ずですけど、そうとは言え秋沢に関しては度がすぎています。
    子供っぽいというか、感情のコントロールができないというか、空気が読めていません。

    そんな秋沢に対して、その才能は認め魅了されつつも、人格に対しては心の中でツッコミまくる楠田。そして、エキセントリックな秋沢の行動に怯え、どうにかして彼をコントロールしようと策を講じます。
    それが「俺のこと、絶対に絶対に裏切らない?」の言葉と重なって、以後ますます怖くなって心臓がドキドキしてしまいます…
    その場をしのごうと誤魔化しただけが、気がついたら恋人同士みたいなことになるなんて、泥沼にズブズブって怖いです。
    確かに、楠田はそもそも潜在的に秋沢に魅かれていたのだとも受け取れるし、身体から入る恋愛関係もあるし。

    現在のところ、二人はラブラブです。指輪の件では不覚にも秋沢にキュンとなってしまいました。…でも、その後のHがやっぱりね…というかんじでしたw
    一途に楠田を慕って、執着している姿は嘘じゃないから許せます。
    Hシーンは楠田に萌えまくります。まさかのエロス!
    妄想が脳内で炸裂しました。
    でも、これからの展開を思うとどうなんでしょうね…心配です。
    楠田が幸せであって欲しいんです!
    透と藤島も少し登場していたけど、ちゃんと幸せそうで安堵できました。
    次回書き下ろしもいっぱいあるようなので、どんな展開で読者をまた圧倒させてくれるのか、非常に楽しみです!

  • 赤沢くんがかなり個性的で、透が、あの透が常識のある立派な社会人に見えてくる不思議。楠田くんは相変わらずとても良い人で、彼にはぜひとも幸せになってもらいたいものです、どんな形であったとしても。しかしさすが木原作品、ラブがある場面(1割)でも、そうじゃない場面(9割)でもページをめくる手が止まらないほど面白い。いつものテイストに比べると若干マイルドに感じたので、ニューヨーク編が楽しみではあるがものすごくこわい。

  • 新刊待っていました!
    COLDシリーズの透が大好きなので楽しかったです。
    大概 透もあかん、どうしようもない奴感があるんですが、今回の攻め様はもっと上を行っていて笑えました。
    ダメ人間を描かせて、なんでこんなかっこよく見えてしまうんだww木原マジックカッコいいwwでした。

    秋沢が、自分はとっても愛されてると思いこんでるさまが可愛くてかわいくて!!!!
    疑えって方が無理だけど、一波乱バーン!と来るのが楽しみです。
    楠田が早く秋沢を心から好きになってくれるといいな―。
    もう十分好きだけどさ。
    60歳のおじさんと蛍デートが絵面的にシュールでしたww

    でも今作はCOLDシリーズ、と思うとスピンオフでも心が痛く無く読めてしまったので、ニューヨークに心切り裂かれるのが待ち遠しいです。

    楽しかったです。出版してくれてありがとうございました!
    来月が楽しみです♡

  • あのCOLDシリーズのスピンオフということで楽しみにしていました。

    楠田くん、まさかの展開です(笑)

    そしてまだ続きます。でも、元祖COLDの二人みたいにはこじれないんじゃないかな……。

    しかも、ステージは、楠田兄弟の立ち上げたアクセブランドのイメージポスターに、透と藤島さんの写真が使われたエピソードの後で、ちらりと元祖カップルも出てきます。それがなによりご馳走様、かつ、読み出したら止められず一気に読み切りました。

    あの楠田が、な展開ではありますが、個性的なその相手役の役者がまたとても魅力的で早くも続きが気になります。

    藤島さんと透の話は読むのも聴くのも体力が入りましたが、こちらはわりと軽くいけます。そして、どこかがドラマCD化してくれることを切に願ってます!

    あれ。そういや、発売日まで数日あるのにメイトさんありましたね。ラッキーですが!

  • COLDシリーズスピンオフ。
    「楠田編」

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著者プロフィール

高知県生まれ。1995年「眠る兎」でデビュー。不器用でもどかしい恋愛感情を生々しくかつ鮮やかに描き、ボーイズラブ小説界で不動の人気を持つ。『箱の中』と続編『檻の外』は刊行時、「ダ・ヴィンチ」誌上にてボーイズラブ界の芥川賞作品と評され、話題となった。ほかの著書に『秘密』『さようなら、と君は手を振った』『月に笑う』『ラブセメタリー』『罪の名前』など多数。

「2022年 『コゴロシムラ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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