中東世界の音楽文化 〜うまれかわる伝統

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  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784799801543

作品紹介・あらすじ

今日、イスラム文化圏に属する中東世界は人類最古の文明発祥地をかかえ、世界の音楽文化の根源と基底をかたちづくってきた。音楽文化はこの中東から人類史を通じて東西の世界に拡散していったとも言える。「西洋文明の源流は中東にある」としばしばいわれるが、本書では、その音楽文化が、中東と西洋を舞台に互いに越境しあい、縦横に行き来し、展開し、深化しつづけている実態を分析し論じている。フィールドワーカーである著者達による現地での生の音楽の体験・記録・分析が、中心となった論文集で、中東世界(諸国)の音楽文化の伝統の現状を、たんねんな現地調査・体験をとおして縦横に論じている。それぞれの論文は、民族音楽学、文化人類学の視点をふまえながら、中東世界の音楽文化を、斬新な切り口と手法で観察・体験・分析。中東世界の音楽文化の、不断にうまれかわっていく伝統の一端を、ここでは、「繋ぐ」、「継ぐ」、「紡ぐ」、「創る」という新たな4種の切り口で詳述している。論文集ではあるが、誰にでも読みやすく書かれており、特に冒頭の基礎解説と最後の座談では平易に理解できるように全体の内容が解説されており、中東世界の音楽の入門書としても十分活用できる。

著者プロフィール

国立民族学博物館副館長 人間文化研究機構国立民族学博物館教授/総合研究大学院大学文化科学研究科教授 言語人類学
最終学歴:京都大学大学院文学研究科博士課程修了
学位:博士(文学)
主要業績:「枠物語異聞—もうひとつのアラビアンナイト、ヴェツシュタイン写本試論」堀内正樹・西尾哲夫(編)『〈断〉と〈続〉の中東—非境界的世界をぐ』悠書館 2015。『ヴェニスの商人の異人論—人肉一ポンドと他者認識の民族学』みすず書房 2013。『世界史の中のアラビアンナイト』(NHKブックス)NHK出版 2011。

「2016年 『中東世界の音楽文化 うまれかわる伝統』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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